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2009年09月17日

『ビッグイシュー』で学んだこと(2)

『ビッグイシュー日本版』2009年09月15日号
ビッグイシュー日本版


「ホームレス状態にある人」を支援する雑誌『ビッグイシュー日本版』に関するエントリ第2回です。

『ビッグイシュー』で学んだこと(1)
(「喜八ログ」2009-07-23)


念のために解説します。
ビッグイシュー』は「ホームレス状態にある人」を支援する雑誌です。
主に路上で直接販売されています(5冊以上であれば「送付販売」も可能です。→「バックナンバー購読」)。
1冊の定価は300円。
そのうち160円が販売者さんの収入となります。
「ホームレス状態にある人」が『ビッグイシュー』販売により現金収入を得て「野宿」から脱する。
そのような目的をもつ社会事業です。


前回「『ビッグイシュー』で学んだこと(1)」では色々と詰まらないことを書き連ねました。
今回も引き続き、詰まらぬことを書いていきます。
というか、そもそも「学んだこと」なんてタイトルは、私(喜八)らしくなかったですね(汗)。
せいぜい「思ったこと」「感じたこと」くらいにしておけば良かった・・・かもしれません(だから、間があいてしまった?)。

さて、それはともかく。
昨年(2008)06月から『ビッグイシュー日本版』を購入し始めて、1年あまり。
ほぼ同じ販売者さんから買っていますので、そのうち雑談を交わすようになり、いまでは最短でも5分、長いときには1時間以上話し込んでいることもあります。
その間、他のお客さんがいらしたら、私も「こんにちは!」「お買い上げ、ありがとうございます!」くらいは言います。
一種の「販売ボランティア」に見えることもあるようです。
でも、実態は「単に立ち話をしている人」です。
販売実績にはあまり(ぜんぜん)貢献していません。

知人の販売者さんは『ビッグイシュー』の「卸し」的な役割も担っています。
「ビッグイシュー」東京事務所から『ビッグイシュー』最新号およびバックナンバーを預かり、これを他の販売者さんたちに「卸す」業務も担当しているのです(自分も路上販売をしながら)。
そのため「倉庫」として月極めコインロッカーを借りています。
このロッカーの使用料は1ヵ月6千円ほどで「ビッグイシュー」社がだしています。

なぜ、このような「卸し」の必要があるのか?
端的に言えば「(販売者さんの)電車賃の節約」のためです。

東京付近の『ビッグイシュー日本版』販売者さんが、追加の「仕入れ」をしようと思ったら、基本的には「ビッグイシュー」東京事務所まで行く必要があります
最新号発売日とその翌日(毎月01・02・15・16日)は、社員またはボランティアさんが各販売現場まで補充分を届けるシステムがあります(私もそういう人に2度遭遇したことがあります)。
が、それ以外の追加仕入れは、各販売者が東京事務所まで直接行くことになります。
東京事務所は都営地下鉄「曙橋《あけぼのばし》」駅近くにあります。
そのため、たとえばJR「渋谷」駅前を定位置とされている販売者さんが「曙橋」まで仕入れに行くとなると・・・。

  • JR料金:渋谷・新宿:150×2=300円
  • 都営地下鉄:新宿・曙橋:170×2=340円

往復の合計で640円かかってしまいます。
はっきり言って、これは「大きい!」のですね。
先にも説明したように『ビッグイシュー』1冊の定価が300円。
そのうちの160円が販売者さんの収入です。
20冊売って、ようやく3200円。
現在は不景気の真っ最中ですから、20冊売るのはそんなに簡単なことではないでしょう。
だからこそ、仕入れに派生するコストはできるだけ削りたい。
「都営地下鉄:新宿・曙橋:170×2=340円」をコストカットする。
そのため、某主要駅前を定位置とし、さらには人間的にもしっかりしている知人が「卸し」の役割を引き受けたというわけです。

ちなみに、おカネに困ったことのない方は「たかが340円くらい」と思われるかもしれませんね。
しかし、この「340円」は多くの『ビッグイシュー』販売者さんにとっては「大きい」のです。
というか、私にとっても大きいですけど(真剣に)。
「340円」あれば、一食が充分にまかなえますからね。
その貴重な「340円」を「1冊売って160円になる商品(雑誌)」を仕入れる際の「派生コスト」として使う。
これは経済的にも精神的にも相当に厳しいだろうと思うのです。

かくなるわけで、知人は仲間のために「卸し」役を務めています(東京には他にそういう人はいないようです)。
おかげで私(喜八)も、居ながらにして、(仕入れに訪れる)複数の販売者さんたちと顔を合わせ、雑談ができます。
さらには「ビッグイシュー」の社員・ボランティアの人たちが、色々な用事で、時々やってくる。
もちろん、お客さんもいらっしゃいます。
また、道を尋ねてくる人が結構いる(外国人観光客も多い)。
目の前を通り過ぎる人たちを観察するのも興味が尽きない。
なんだかんだで『ビッグイシュー』販売員の知人と路上に立っていると面白いのです。


なにはともあれ。
この辺で「今回の結論」をだしておきましょう。

とにかく、面白い!

それが一番の『ビッグイシュー』で学んだ(思った・感じた)ことであります。

(※「『ビッグイシュー』で学んだこと(3)」に続きます・・・)


ビッグイシュー日本版」に関する「喜八ログ」アーカイブです。


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投稿者 kihachin : 2009年09月17日 08:00

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