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2009年09月27日

『貧困のリアル』稲葉剛・冨樫匡孝

『貧困のリアル』
貧困のリアル』稲葉剛・冨樫匡孝、飛鳥新社(2009)

(※『貧困のリアル』を「Amazon」「楽天」「bk1」で購入する)


貧困のリアル』稲葉剛・冨樫匡孝、飛鳥新社(2009)の読書感想文エントリです。


貧困のリアル』では稲葉剛《いなばつよし》さん「自立生活サポートセンター・もやい」代表理事)と冨樫匡孝《とがしまさたか》さん(「もやい」スタッフ)の2人が「貧困問題」全般を分かりやすく解説されています。

ホームレス(状態の人)・野宿者・ネットカフェ難民・生活困窮者・ワーキングプア・非正規労働・派遣切り・ハウジングプア(住まいの貧困)・貧困ビジネス・生活保護・「自己責任」論・子どもの貧困・若者の貧困・「もやい」の活動(入居支援・生活相談・交流事業)などが広く語られています。
貧困問題の入門書として最適、です。
表紙もお洒落ですし(特に「帯」の著者2人の写真)、値段も高くはない(税込み750円)ので(※)、友人知人にプレゼントするのもよい思います。

(※「もやい」某メンバーから聞いたところによると、稲葉氏から直接買うと700円になるそうです)

あえて次のような『貧困のリアル』利用法を提案します。
あなたが憎からず思っている異性(同性でもいいですけれど)に『貧困のリアル』をさりげなくプレゼントする。
後に2人のあいだで「貧困問題」が熱い話題になるようであれば「吉《きち》」。
お2人の「相性」は大変によろしい(おめでとうございます)。
黙殺されたり、「そういうのって、あまり興味ないし~」と向こうが言うようであれば「凶」。
2人の「価値観」は根本的なところで異なるのかもしれません。
ひそかに「撤退」を考慮し始めたほうがいいかも?
という利用法です。
他には「ホームレス状態の人が売る雑誌『ビッグイシュー日本版』」なども同じように使えると思います。
と、これは「あなたが貧困問題の解決を目指したい人である」ことを前提とした、一種の「相性判定法」でした。
でも、そうでなければ、今このブログ記事を読んでいないですよね(たぶん)。


貧困のリアル』では触れられていませんが、「自立生活サポートセンター・もやい」の「もやい」という名前には次のような由来があります。
「もやい」事務局長・湯浅誠さんの名著『反貧困』岩波新書(2008)からの引用です(同書137頁)。

〈もやい〉とはもともと、嵐のときに小さな漁船同士を結び合わせて、転覆しないようにつながり合うことを指す。

さらに「もやい」代表理事・稲葉剛さんの発言を紹介します。
ウェブサイト「月刊『記録』」から記事の一部を引用させていただきます。

「もやいでは支援者と当事者の違いがますますなくなっています。元当事者の方がボランティアとして支援者になったり、あるいは支援者が心の病を抱えて当事者的にかかわることもあります。この社会で何らかの生きづらさを抱えている当事者として、みんなかかわっているんですね。
 そういう意味では私《稲葉剛》も当事者です。生きづらさを抱えている人が集まってつながりを作ろうとしているんだと思います」

〈もやい〉とは。
嵐のときに小さな漁船同士を結び合わせて、転覆しないようにつながり合うこと」。
生きづらさを抱えている人が集まってつながりを作ろうとしている」。
なるほど。
「もやい」の交流事業「サロン・ド・カフェ こもれび」にときどき足を運び、今後は「バーベキュー」や「ハイキング」にも混ぜてもらおうと思っている。
それも「活動家」や「ボランティア」でなくて「当事者」として。
とはいえ、こんな自分でも何時かはお役に立てる場面も来るでしょう(「鶏鳴狗盗」の故事のように)。
という私(喜八)にとってスッと心に入る稲葉・湯浅両氏の言葉です。


稲葉剛氏に関して、以前「喜八ログ」で次のように書きました。

湯浅誠さんと考える格差・貧困問題
(「喜八ログ」2008-11-24)

各種セミナー・勉強会の講師を頼みたいという方々は、湯浅誠さんだけでなくて、「もやい」理事長・稲葉剛さんに注目されるといいですよ。
稲葉剛さんは一見おだやかでソフトな印象の方ですが、あしかけ15年にわたって生活困窮者支援のために路上で戦われ続けてきた、「歴戦のストリートファイター」であり「豪の者」です。
頭がキレル上に非常な行動力・胆力の持ち主であり、さらには話が上手くて大変な筆力がある。
本来なら、もっともっと注目されてしかるべき人だと思います。
おそらく今後、「稲葉剛株」は急騰するでしょうね。
「反貧困」「労働/生存運動」の講師・パネリストを探されている方は、稲葉剛さんに注目です!
ちなみに、私(喜八)はアタマは悪いのですが、カンはかなりいいほうです。
なので「稲葉剛株・急上昇」の予想もきっと当たります(笑)。
目端《めはし》の利く方は今のうちに「青田買い」をしておきましょう。
けっして「ソン」はしませんよ!

あまりに褒め称えると、今後、稲葉氏に顔を合わせ難くなるので「ほどほど」にしておきますが・・・(汗)。
マスメディアにおける「稲葉剛株・急上昇」は近い将来必ず発生する。
と、あらためて予言しておきましょう。
私(喜八)の趣味のひとつは「株式投資」でして、日経平均株価が1万円チョイと低迷している現在も、総保有株の評価額は「ちょっとだけプラス」です。
かなりシブトイ投資家であると自負しております(先のことは分からないですけれどね)。
なので「稲葉剛株・急上昇」予想は当たる!・・・はず、まず間違いなく(※)
「もやい仲間」の人たちと話していても、「湯浅さんの次は、稲葉さんがブレイクするに違いない」という同じ意見が多いのです。

(※城内実衆議院議員の復活当選を、かなり早い時点で私《喜八》が予測したことを思い起こしてください)


というわけで、『貧困のリアル』稲葉剛・冨樫匡孝、飛鳥新社(2009)を、ぜひ手に取り(購入し)読んでください!
と、大いに宣伝させていただきます。

さらに10月には稲葉剛氏の新著『ハウジングプア』も山吹書店から刊行予定です。
もちろん『ハウジングプア』が出たら即買います。
おかげさまで、この秋は楽しみが多いのです。


ところで、稲葉剛さんのことばかりになってしまいましたが・・・。
貧困のリアル』共著者の冨樫匡孝《とがしまさたか》さんも「じつに面白い!」方のようです。
近いうちにエントリをあらためて、冨樫匡孝さんに注目してみたいと思います。

それにしても「もやい」や「フリーター全般労働組合」など「生存/労働運動」の周辺には、面白い人が多い!
おそらく将来の「日本文化史」に名前を残す人がゴロゴロ出るんじゃないかな。
水滸伝』の「梁山泊」みたいな感じで。


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投稿者 kihachin : 2009年09月27日 08:00

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