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2009年11月24日

『つながりゆるりと』うてつあきこ(1)

特定非営利活動法人 自立生活サポートセンター・もやい」スタッフのうてつあきこさんが本を出されます。

つながりゆるりと 小さな居場所「サロン・ド・カフェ こもれび」の挑戦
うてつあきこ、自然食通信社(2009年11月25日発売予定)

いっさいの外交辞令・ヨイショ抜きで、素晴らしい本です。
「喜八ログ」は(非力ではありますが)『つながりゆるりと』の売り上げアップに全面協力させていただきたいと思います。


つながりゆるりと』を手にするうてつあきこさん。
写真撮影を渋るうてつさんに対し「本を書いたら真面目に宣伝して売らないとダメです!」なんてエラソーに説得して(汗)、どうにかこうにか撮らせていただきました(すみません)。

うてつあきこさん

つながりゆるりと』222頁から、著者うてつあきこさんのプロフィールを引用させていただきます。

うてつあきこ
2003年8月より、もやいのボランティアスタッフとして活動に参加。2004年6月、「サロン・ド・カフェ こもれび」を当事者と共に立ち上げる。2005年12月より、こもれびコーヒー焙煎プロジェクトを立ち上げ、2007年1月「こもれびコーヒー」販売開始。現在も、<もやい>のスタッフとして、交流サロンとコーヒー焙煎のコーディネーターを務めている。保健師。1995年より訪問看護に従事。現在、「NPO法人 訪問看護ステーションコスモス」に所属し、東京の山谷地域で訪問看護師として週2回勤務している。

版元・自然食通信社の宣伝チラシ(画像 PDFファイル)から紹介文を引用します。

つながりゆるりと 小さな居場所「サロン・ド・カフェ こもれび」の挑戦
うてつあきこ著
おいしくて、やさしい物語。
人生のどん底を経験し、生きる力や希望を失って、再び人や社会とのつながりを求めて<もやい>にたどりついた、元ホームレスの仲間たち。そんな仲間たちが、自分たちの小さな居場所「サロン・ド・カフェ こもれび」を立ち上げ、守り育ててきた5年間の物語である。
四六版並製/224ページ
本体価格1600円+税
目次より
序章/「サロン・ド・カフェ こもれび」へようこそ!/<もやい>にカフェをつくろう!/サロンにあふれる濃密な空気とパワー/コーヒー焙煎でフェアトレードとつなげる/悪戦苦闘!焙煎の日々/顔の見える関係を大切に/日本一安くておいしいコーヒーが飲める場所


つながりゆるりと 小さな居場所「サロン・ド・カフェ こもれび」の挑戦』の表紙です。

『つながりゆるりと 小さな居場所「サロン・ド・カフェ こもれび」の挑戦』うてつあきこ

つながりゆるりと』を手にした「もやい」関係者は一様に「字が多い!」といった感想を述べていました。
NPOや市民運動関係者の書いた本は、わりにライトな感じで活字もゆったり組んでいる本が多い・・・ように思いますが、うてつさんの『つながりゆるりと』は重厚感のある本です。
内容もけっして「綺麗ごと」だけではありません。
女性であるがゆえの活動上の困難。
当事者と支援者との関係性に悩んだこと。
男性優位の社会、生きにくい社会への強い違和感。
などが率直に語られています。
私(喜八)が『つながりゆるりと』160頁~「サロンのママとしての役割と葛藤」のあたりを拾い読みしながら、うてつあきこさんに「かなり突っ込んだことが書かれていますね」と感想を述べたら、うてつさんから「そこのところが一番書きたかったことですから、しっかり読んでくださいね!」と厳しい(?)お言葉をいただきました(汗)。
真面目な話、うてつさんが「一番書きたかったこと」と仰る部分は読者の私も「一番読みたかった」部分であります。
先日、山口静子さん(「246キッチン」オーナーシェフ「無年金者同盟」「女性と貧困ネットワーク」)が連続プロデュースしている「映像とお話の会」に参加させていただきました。
当日のゲストスピーカーは非婚シングルマザーで某国立大学大学院で社会学の研究をされている方でした。
触発されることのとても多い集いでした。
「支援」の人たちと、そこに生きる人たちとの関係性(両者のあいだの壁)。
マイノリティの中のマイノリティ問題。
栗田隆子《くりた・りゅうこ》さん(「フリーターズフリー」「女性と貧困ネットワーク」)の「仕事が怖い」感覚などなど・・・。
その場で出席者同士で語られた問題意識と、うてつあきこさんが『つながりゆるりと』で書かれていることには共通する部分が多いと感じます。


ところで、うてつあきこさんは物凄く文章能力の高い、いわゆる「筆力」のある方です。
私(喜八)のようなボンクラ者がこんなことを言うのは僭越《せんえつ》きわまるとは思いますが(汗)、うてつさんと栗田隆子さんのお2人は、私の中では「圧倒的な筆力をもった双璧」なのです。

「喜八ログ」で以前書いた関連エントリを以下に再掲します。
この文章ではお名前を出していませんが『「もやい」スタッフの「ある方」』とはうてつあきこさんのことです。

「もやい」情報あれこれ
(「喜八ログ」2009-09-02)


★再掲開始★

ところで「もやい」スタッフの「ある方」も、いま本を執筆されています。
稲葉剛さんでも湯浅誠さんでもない「ある方」です。
これに関してはご本人から伺《うかが》いました。
ただし、まだ執筆中で具体的なことは決まっていないそうなので、その人のお名前などはここでは出しません。
ひとつ確信を持って断言できるのは・・・。
この方は「大変に文章が上手い」ということです。
これは「ヨイショ」でも何でもなく、事実を淡々と述べています。
私(喜八)は素養に欠けた愚者ではありますが、ともあれこれまで大量の本を読んできました。
だから「文章が上手いかどうか」の判定はできると自分では思っています。
佐藤優さんが当代きっての「筆力」の持ち主であることは、多くの識者が認めるでしょう。
その佐藤さんは雨宮処凛さんのことを「とても文章が上手い」と激賞されています(佐藤さんに私も同感します)。
稲葉剛さんも大変に文章が上手い。
そして現在本を書かれている「『もやい』スタッフのある方」も大変な筆力の持ち主である。
かなり前からそう思っていたのです。
以下は約1年前の「喜八ログ」記事です。

「もやい」のセミナーに参加しました
(「喜八ログ」2008-07-22)

今回はカンパもかねて『もやい5周年記念文集・日日是好日』を千円(代金8百円+2百円カンパ)で購入しました。そのほか『貧困襲来湯浅誠(付録CDなしバージョン)を千円で購入。『貧困襲来』は以前図書館で借りて読んだことがあり「そのうちちゃんと購入しなければ」と忸怩《じくじ》たる思いでいたので「渡りに船」状況でありました。
名著『貧困襲来』はともかく『もやい5周年記念文集』のほうは「お付き合い&カンパ」のような軽い気持ちで購入したのですが、これが大違い! 帰りの電車の中で読み始めたら、もう止められなくなりました。読むのに熱中して途中乗換えを忘れ、自宅方面とは別方向に何駅か行ってから気がつくといった有様でした。
どのページも興味深いのですが、特に心惹かれたのが「聞きとりインタビュー」の部分。「もやい」利用者、多くが路上生活経験者なのですが、その方たちのライフストーリーが鮮やかな筆致で描かれています。「これはどこかで経験した感じだな」という思いが湧き上がり、しばらく考えてみて、宮本常一の名著『忘れられた日本人』の読後感に近い!と気づきました。
 (中略)
なにはともあれ『もやい5周年 記念文集』はおすすめの1冊ですよ、と申し上げたいと思います。路上生活を経験された方々が、どのような人生を送ってきたのか、今後どのように生きて(死んで)いきたいのかが、上品なユーモアをまじえて淡々と描きだされている。こんなことを言うのは失礼かもしれませんが、この「聞きとりインタビュー」を執筆された方は相当な「筆力」の持ち主だと思います。

上の引用文中『「聞きとりインタビュー」を執筆された方』が、いま本を執筆中の「『もやい』スタッフのある方」です。
この人は本当に文章が上手い!
なんて、こんなことを書いていると「また喜八の『ゴマすり』が始まった」と感じる方がいらっしゃるかもしれません。
でも、上で引用した文章を私が書いたのは、1年以上前の2008年07月22日です。
この時点では『「聞きとりインタビュー」を執筆された方』が「誰」ということはまったく知らなかったのです。
たまたま偶然、今年の08月22日、ご本人と雑談しているときに「誰が書いたのか」が判明したわけです。
なんという凄い偶然!
というほどのことはないかもしれませんが、思わず感動してしまいました。
だから「ごますり」などではないのです。
いくら何でも1年以上前から「ごますり」のタネを仕込んでおく、なんて芸当はできませんからね(笑)。

いずれにいたしましても。
この方の著書が出版されるのが本当に楽しみです。
出版されたら必ず(自腹を切って)複数冊購入して友人知人にも配ります。
もちろん「喜八ログ」でも全面的に応援させていただきます。

★再掲終了★


なお、うてつさんに余計なストレスをおかけしたくないので、野暮を承知で明言しておきますが、応援する私(喜八)の側に「ヘンな期待」はまったくありません(笑)。
あるのは「リスペクト」と「感謝の気持ち」だけであります。


最後に「息抜き」で(?)、11月21日(土)に「サロン・ド・カフェ こもれび」で出された週替わり定食の写真です。

3種の豆カレー、ツナキャベツサラダ

3種の豆のカレーライス、ツナキャベツサラダ。
これに自家焙煎コーヒー(もしくは紅茶・カルピス・無農薬びわの葉茶・ゆず茶・手作り梅ジュースが選択可能)がついて350円で提供されています。
サロン・ド・カフェ こもれび」のような「居場所」を立ち上げるのはとても大変なことだろうし、それを維持するのはきわめて困難なこと。
と、常々感じつつ、気楽なサロンの客としてときどき訪問させていただいています。
その「感謝の気持ち」をサイバースペース上で表現すべく、うてつあきこ著『つながりゆるりと 小さな居場所「サロン・ド・カフェ こもれび」の挑戦』応援エントリはまだまだ続きます・・・。


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郵政民営化凍結」TBキャンペーンを行なっています。
どうぞ、お気楽にご参加ください。


投稿者 kihachin : 2009年11月24日 12:00

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