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2009年12月03日

佐藤優『神学部とは何か』から

『神学部とは何か』佐藤優
神学部とは何か』佐藤優、新教出版社(2009)

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佐藤優さん(神学者・作家)の『神学部とは何か―非キリスト教徒にとっての神学入門新教出版社(2009)から一部を引用させていただきます(62-64頁)。

 人は誰もが何かを信じている
 人間はその本質において何かを信じる存在である。全く何も信じていない人というのは、人間として存在しえない。例えば現代日本において、大多数の人間が信じているものは貨幣である。これがもっとも力を持つ宗教である。そしてこの「貨幣の宗教」に準ずるのが、「国家権力という名の宗教」である。この場合、貨幣や国家、権力を信仰するということと、特定の宗教を信仰するということの間に本質的差異はない。もっとも強力な宗教は、まるで空気のように感じるものだ。例えば、戦前の国家神道というものは、あまりにも強力であった。それがために宗教と呼ばれなかったのである。
 キリスト教徒が警戒しなければならないのは、慣習になってしまっており、もはや疑問をさしはさむ余地のないような常識である。
 極めてシンプルに考えてみよう。例えば一万円札をつくるのには数十円しかかからない。しかしなぜ数十円の価値しかないものに一万円の購買力があるのだろうか。こういったことを普段疑う人はそうそういない。しかしある状態になった時に、貨幣というものはその価値を失なう。例えば、恐慌、大津波や大地震などの天災、そして戦争においてである。「貨幣という宗教」は、脆い地盤の上に建てられた「マモンの宗教《※》」である。
 つまるところ、キリスト教徒から言わせると、「すべての人間は何かの宗教の信者」なのである。問題はそれがキリスト教信者か偶像崇拝者かの二者択一ということである。キリスト者は意識的に偶像崇拝を避けなければならない。
 例えば、キリスト教に多大な関心を持ちながらも、「イエス・キリストが、最終的な救済の根拠である」ということをどうしても信じられず、洗礼を受けられない人も数多くいるだろう。こういう人たちはそれだけ誠実に信仰と向き合っているのだから、大きな枠組みの中で言うならば、やはりキリスト教の使信の中にあると言ってよいのである。
《※マモン(mammon) : 富の魔力が人格化された表象。邪神。強欲の化身。「あなたがたは、神と富(マモン)とに仕えることはできない」(マタイ福音書6章24節)を参照。》


新教出版社の『神学部とは何か』解説ページ


「喜八ログ」佐藤優さん関連アーカイブの(ごくごく)一部です。


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投稿者 kihachin : 2009年12月03日 20:00

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