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2010年02月13日

「高校の学費無償化の即時実現を」

お金の心配なく学校に行きたい 高校生が渋谷でパレード(09.12.25)


2010年01月31日(日)、東京・立教大学池袋キャンパスで行なわれた『「なくそう! 子どもの貧困」全国ネットワーク(仮称)準備会設立シンポジウム』で配布された資料集から、『「お金がないと学校に行けないの」首都圏高校生集会実行委員会』による「高校の学費無償化の即時実現を」要望文の一部を転載させていただきます。

上の動画は2009年12月25日、東京渋谷で高校生らにより私立高校学費無償化などを求めて行なわれた「クリスマスパレード」の様子です。
この動画も01/31『「なくそう! 子どもの貧困」シンポジウム』で上映されました。


★転載開始★

  高校の学費無償化の即時実現を

 現在、日本の多くの高校生は授業料その他の学費の高さに苦しい思いをしながら学校に通っています。特に私立高校や定時制高校では学費が払えずに退学や転学を余儀なくされる生徒が後を絶ちません。
 10年前には5.9%だった定時制生徒の授業料減免者の比率が、07年には19.7%へと急上昇しています。それなのにこの間、多くの自治体で減免基準が厳しくされ、ますます学費で大変な思いをする高校生が増えています。

  (中略)

 先進国のほとんどが高校教育の無償化を実現している中にあって、日本は高学費を高校生とその保護者に負わせています。わずかに用意されている奨学金制度も基準が厳しかったり返済がたいへんだったりして、けっして充実したものとは言えません。そればかりでなく日本は、後期中等教育の漸進的無償化をうたった国際人権A規約の該当条文を批准していません。しかも、その部分を批准していないのは国際人権規約を批准する160ヶ国中、日本とマダガスカルの二カ国だけです。
 しかし、そうした中にあっても、このたびの選挙で民主党など複数の政党が高校の授業料相当額の助成を公約に掲げたことは日本の高校生に大きな希望を与えるものだと考えます。私たちはこの公約が即日実行に移されることはもちろん、日本の高校生が実質的にお金の心配をしないで安心して高校に通い続けることができるようになることを求め、あらためて以下のことを要望します。

1 高校の学費を無償にする措置を即刻講じてください。

2 中等・高等教育無償化の漸進的導入を規定した国際人権A規約13条2項(b)(c)の留保を撤回してください。

2009年12月25日

「お金がないと学校に行けないの」首都圏高校生集会実行委員会
 
★転載終了★


「ホームレス状態にある人」を支援する雑誌『ビッグイシュー日本版』2009年06月15日・第121号から『「なくそう! 子どもの貧困」全国ネットワーク(仮称)』発起人のひとり山野良一さん(児童福祉司)の発言を抜粋します(同号13頁)。

「欧米では、子どもや若者の貧困を放置すれば、社会的な生産性が上がらないし、結果的に大きな社会的コストがかかるというコンセンサスがある。子どもたちに投資しない限り、この国はどうやったってうまくいかないという社会投資的な意識が強いんです。そういうことが、日本の、特に自民党の人たちになぜ理解されないのか、僕は本当にわからないんですね」
「日本の教育に対する投資はOECD諸国中最低で、子どもに対する福祉も最低です。特に教育費の問題は深刻で、ヨーロッパの国々では高校や大学まで教育費がほとんど無料なのに、日本は国公立大学でも年間50万円、東京首都圏の私立大学だと年間200万円。これは、平均年収が200万円といわれるひとり親家庭の子どもは大学に行くな、と言ってるのと同じですよね。こんな国に、本当に未来があるのかと思ってしまうんです」
「子どもの貧困率の上昇をまったく問題としない政府をはじめ、私たちは今も貧困下にある子どもたちを社会的にネグレクトし続けているんです」


子ども・若者の貧困を直視しようとせず、問題にしない政党がつい最近まで政府与党でありました。
誤解の余地をなくすため、その名をはっきりさせておくと「自由民主党」です。
自民党は長年のあいだ与党であり続けたためか驕《おご》り高ぶり、回復不能なまでに劣化し、いまや全崩壊寸前です。
まあ、これは自然の理《ことわり》というやつでありましょう。

しかし、いまだに子ども・若者の貧困を直視しようとせず、問題にしない官僚政治家は大勢いるようですね(どう見たって、そうとしか思えません)。
時代の変化に決定的に鈍感で、いま社会・国家に絶対的に必要とされる措置をとることができない官僚・政治家たち。
彼/彼女らに社会の舵取りをまかせていたら、本当に未来がなくなってしまうこと、間違いありません。
少しでもマトモに考えてみれば…。
子ども・若者を育てようという意識に欠けた社会・国家に「未来」がありえるはずもない、ことは自明であります。

なんて嘯《うそぶ》く私(喜八)は教育関係者ではなく、「親」ですらありません。
また、正義感もあまりなく、自分勝手なジコチュー野郎なのですが(ウソいつわりなく…)。
子ども・若者の貧困は是正されなければならぬ。
特にこの03月に経済的事情で卒業が危ぶまれる子どもたちを救わなければいかんよ。
とは強く感じるのです。

とにかく理屈ぬきに「卒業クライシス」を回避するべきだと思います。
いままさに私たちの目の前で、未来を担う子どもたちが、理不尽きわまりない「社会的排除」の犠牲になろうとしている。
いや、すでに多くの子どもが犠牲になっています。
それは私たちの社会を自ら破壊しつくす「大愚行」であり「自殺行為」ではないですか?
子どもたち・若者たちの未来を押しつぶすことは、私たちの社会を押しつぶすこと、そして私(喜八)自身を押しつぶすこと…。


湯浅誠さん(「NPO法人自立生活サポートセンター・もやい」事務局長・内閣府参与)さんはつねづね「貧困と戦わない政治家はいらない」と発言されています。
湯浅さんの言葉を借りて言えば「子ども・若者の貧困を直視しようとせず、問題にしない政治家・官僚などは決定的にいらない!」存在でしょうね。
そういったウヌボレばかりが強く、やたらに人(国民)を見下し、それなのに無能かつ高コストの連中は、社会の第一線からサッサと消え去って欲しいものです(社会から消え去れ、とは申しません…)。


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投稿者 kihachin : 2010年02月13日 12:00

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