【お勧めの本】深尾葉子『魂の脱植民地化とは何か』青灯社(2012) 更新!

« 「韓国メディアセンター・ MediACTを救え!」 | メイン | 中学・高校生を卒業クライシスから救え!緊急院内集会(2010-02-04) »


2010年02月02日

写真を撮らせてもらい、印刷して本人に手渡す

「もやい」メンバー、中央が稲葉剛・代表理事
「もやい」の稲葉剛さん(中央)・小野寺さん(手前)・戸田さん(横Vサイン)


小型デジタルカメラで撮影した人物写真を印刷して本人に渡す。
ということを、わりと小まめに行なっています。


先日(01-25)の「喜八ログ」エントリ『「自由と生存の野菜市」報告と「ノラ」展覧会情報』で次のように書きました。

(※「喜八ログ」では、写真を撮らせていただいても、ブログに掲載しないケースが多いのです)

これに対して知人(直接面識のある方)から「どういうことなの?」という質問メールをいただきました。
説明する返信メールを書きつつ…「この文章はブログ記事になるぞ!」と気づきました。
メールに(かなり)補足を加えて、このエントリとなった次第です。


他の方の写真を撮影して「喜八ログ」で公開する場合、原則として被写体ご本人の承諾を得ています。
写真を撮らせていただいてもよろしいですか?
ブログで公開してもいいですか?
と、お聞きするようにしています。

ただし「例外」もあります。
たとえば各種マスメディアに顔がどんどん出ているような著名人の場合は、特に断ることなく「喜八ログ」に写真を掲載させていただくこともあります。
国会議員・タレント・文化人・有名活動家といった方々の場合です。

と、以上が「写真は本人の許可を得て公開する(ただし著名人は例外)」原則です。

逆にいうと「本人の許可を得ていない場合は公開しない」および「必要のない限りは、人の写真をむやみに公開しない」ようにしています。
だから「喜八ログ」では、集会・デモ・イベントの様子を伝える記事においても、写真に写っている人がとっても少ない!ということになりがちです。
たとえば、100人以上の人が集まった「自立生活サポートセンター・もやい」の「こもれび荘・5周年記念パーティー」に関するエントリでも、写真を掲載しているのは湯浅誠事務局長1人だけです。
これだと、よっぽど寂寥《せきりょう》としたパーティーだったのかと誤解されるかもしれないとは思いますが(笑)。

なにはともあれ。
「本人の許可を得ていない場合は公開しない」および「必要のない限りは、人の写真をむやみに公開しない」原則を守っています。
これは私の個人的な原則というだけではなくて、イベント主催者側からの要請でもあることが多いのです。
こもれび荘・5周年記念パーティー」のときは、「もやい」理事のある方から「本人の許可を得ていない写真撮影・公開は遠慮してくださいね」と口頭でやんわりと「注意」をいただきました。
さまざまな事情で『写真に写りたくない』『困る』という人が少なくないですから」と。
これは生活困窮者支援・DV(ドメスティック・バイオレンス)被害者支援などの集まりでは共通した「常識」だということを、後に知りました。


なんて、つい前置きが長くなりました。
すみません、アタマ悪いものですから(汗)。
ここからが「写真を印刷して本人に渡す」話になります。

たとえば「もやい」こもれび荘や「もやい」主催イベント会場で人物写真をぜんぜん撮影しないかというと、そうではありません。
結構撮らせていただいています。
「喜八ログ」に発表するのは、稲葉剛さん・湯浅誠さん・うてつあきこさんなど「スタッフ」の写真ばかりになりがちですが…。
実際には「当事者」の写真もよく撮らせてもらっています。
ただ、ブログで当事者の人たちの写真を掲載するのは基本的に自粛しています。
「喜八ログ」の性質上、あるいは私自身の性格からいって、どうしてもそうなるんですね。
当事者本人から「ぜひとも公開してくれ」というのであれば公開しますが、これまではそういうこともありませんでした。

それで、ブログにアップロードしない替わりに、写真を印刷して本人に渡すようにしています。
これは自分(喜八)にとっては、おそらく一種のコミュニケーション手段なのでしょう。
私は本質的には人付き合いが苦手なので「写真を撮らせてもらい、印刷して手渡す」というプロセスを通じて、「つながり(人間関係)作り」をしているのだと思います。
「写真を撮らせてもらい、印刷して手渡す」作戦は計画的に行なったわけではありません。
「もやい」こもれび荘に出入りしているうちに、自然とそうなりました。
また「もやい」だけでなくて、ホームレス状態の人が売る雑誌「ビッグイシュー」販売者さん(男性・複数)、ホームレスの女の人達が中心になって活動している手縫いで作っている布ナプキンのブランド「ノラ」メンバー(女性・複数)の写真も撮らせていただき、写真を印刷して差し上げました。
「写真を撮らせてもらい、印刷して手渡す」作戦は、わりと自分の「つながり作り」に役立っていると感じています。


もうひとつ、しばらく前に「写真撮影・公開の罠」ということに気づきました。
どういうことかというと…。
上のような事情から、結果として「喜八ログ」で写真を公開するのは、世間に名を知られた人ばかりになります。
文章にもおなじことが言えますね。
「喜八ログ」の写真・文章には有名な人が多く登場する。
となると…。
喜八は有名人好きのミーハーだ!」なんて誤解(?)される可能性が高まりそうです。
そういうわけ(有名人好き)ではない…と自分では思いますが…(歯切れ悪し)。

またもや「もやい」を例に挙げると、稲葉剛さん(代表理事)・湯浅誠さん(事務局長)・うてつあきこさん(理事)たちと話をする機会はそれほど多くはありませんし、こちらからむやみに話しかけたりもしません(と思います)。
「もやい」こもれび荘で私が一緒にお喋りするのは、いわゆる「当事者」側の人であることが圧倒的に多いのです。
意図的にそうしているわけでは全然ありません。
「もやい」に行って周囲を眺め渡して「この人は話しやすそうだ」と感じる人がたまたま当事者であることが多いわけです。
実際、話をしていて楽しいのですね。
それで月に1~2回のペースで「もやい」の土曜サロンにお邪魔して、目的もなく気楽にお喋りして、楽しい時間を過ごさせていただいています。
また「もやい」主催の各種イベント(バーベキュー・クリスマスパーティー・もちつき大会など)にも、まめに足を運んでいます。
それらの際も、スタッフやボランティアの人たちよりも、当事者の人たちと話すことが自然と多くなります。
この経験を通じて、私は自分の「当事者性」をはっきり認識することになりました。
「自分は貧困当事者(経済的貧困・つながりの貧困の当事者)だった!」と、徐々に悟っていったのです。
「もやい」のうてつさん・稲葉さんには、この点においてとても感謝しています。


ちなみに私(喜八)は「もやい」に「ボランティア枠」では参加していません。
自分を「ボランティア・支援者」の側に置くことに、なんとも言えない「居心地の悪さ」を覚えてしまうためです。
それで敢えて「支援者でもなく当事者でもなく(支援者でもあり当事者でもある)」といった中途半端なポジションをとっています。
「もやい」だけでなくて、ほかの団体(ユニオン、平和活動、女性運動団体など)とも非常に中途半端な立場で関わっています。
たとえばユニオン(労働組合)のメンバーではないのに労働争議の応援に行く、男性なのに女性運動の支援をするなど…。
だから各団体関係者の皆様からは「胡乱《うろん》なやつ!」と怪しまれているかもしれません。

なぜ自分は「当事者・支援者関係」に違和感を抱き続けるのか?
なぜ「分かりやすい」ポジションを取ることに強い忌避感を覚えるのか?
自分は単なる「我がままもの」なのだろうか?
これらについては、このあいだから色々考えているのですが、どうも上手くまとまりません。
ただ最近では、似たような感覚を持っている人たちも意外に多いという事実を知り、ちょっぴり心強い思いもあります。
というわけで「当事者・支援者関係」については、いずれまた別エントリに…(「喜八ログ」では多い表現。でも滅多に実現しない…汗)。


関連ページ


郵政民営化凍結TBP

郵政民営化凍結!

郵政民営化凍結」TBキャンペーンをよろしくお願いします。

(※上の猫画像は「ImageChef イメージクリエーター」で製作しました)


投稿者 kihachin : 2010年02月02日 12:00

« 「韓国メディアセンター・ MediACTを救え!」 | メイン | 中学・高校生を卒業クライシスから救え!緊急院内集会(2010-02-04) »



トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://kihachin.net/klog/mt-tb.cgi/3672

このリストは、次のエントリーを参照しています: 写真を撮らせてもらい、印刷して本人に手渡す:

» 検察を動かした「清和会」を全員刑務所へぶちこめ! from Die Weblogtagesschau laut dem Kaetzchen
 どうして,小沢氏が「悪者」なのか,私は理解ができない.  ちなみに,これまで,東京地検特捜部に逮捕されたのは,旧民主党の「経世会」のメンバーである. そして... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2010年02月03日 03:09

» 塩森恵子 『純情娘 ガテン系』 (集英社・「you」 連載中) その12 from Die Weblogtagesschau laut dem Kaetzchen
 今日は塩森恵子さんの「純情娘 ガテン系」の第12回目です.今回で春に出るコミックスの2巻が終わることになります.  一級建築士になったばかりの 28歳の ... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2010年02月03日 07:48