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2010年03月05日

巨大企業の横暴と戦う女性たち「KDDIエボルバユニオン」

国際オペレータの3人
「国際オペレータ通話の存続を求める院内集会」で実演解説をする3人の現役オペレータ(2009-11-05)


KDDI」と子会社「KDDIエボルバ」が一方的な労働条件切り下げ・パワハラ・《きわめて悪質な》セクハラなどの不当労働行為・人権侵害行為を繰り広げてきました。
巨大企業「KDDI」の横暴に泣き寝入りせず、敢然と立ち上がり、困難な戦いを続けている女性たちの労働組合「KDDIエボルバユニオン」の道のりを紹介します。


以下は「KDDIエボルバユニオン」のこれまでの歩み(概略)です(一部の太字化は喜八によります)。

・2006年08月30日、「KDDIエボルバ」は国際電話オペレータ(多くは時給制契約社員)に対して (1)交通費の支給廃止 (2)1年契約を3ヵ月・6ヵ月の細切れ契約に (3)深夜勤手当2000円を400円に (4)朝7時出社の早朝手当400円を200円に減額 (5)24時帰り手当1500円を廃止するなど、労働条件の不利益変更を一方的に通告した。

・2006年11月24日、会社からの一方的労働条件切り下げに対して「KDDIエボルバユニオン」が結成される。

・2007年04月~、会社「KDDIエボルバ」側の激しい不当労働行為が始まる。以後、ユニオンの書記長やメンバーを呼びつけた上での拘束・問質・恫喝などをたびたび繰り返すようになる。

・2007年11月20日、「今こそ派遣法改正を実現しよう!院内集会」が衆議院第一議員会館で開催され、「KDDIエボルバユニオン」見留洋子委員長が現場報告を行なう。国会議員多数が参加(民主・社民・共産・国民新党・公明・無所属)。

・2007年12月07日、「KDDIエボルバ」人事部の2名が、勤務中の見留委員長をいきなり呼びつけ拘束し、懲戒処分の検討についての弁明聴取を行なうという恫喝行為にでる。会社側は11/20院内集会での見留発言が会社への名誉毀損にあたり、契約社員の就業規則違反であると主張。

・2007年12月13日、会社側の見留委員長に対するパワハラ行為に対して組合が「抗議書」を提出。

・2007年12月14日、会社側が見留委員長に弁明書提出を再び命ずる。これに対して組合は同日東京都労働委員会に斡旋《あっせん》申請。

・2008年03月31日、不当労働行為救済命令申立て(対「KDDIエボルバ」)。

・2008年07月28日、「KDDI」は「国際オペレータ通話、ジャパンダイレクトを2010年03月31日をもって廃止」と発表。「読売新聞」のみがこれを報道。後日、「KDDI」はインターネットに廃止の情報を掲載する。また「KDDI-au」の携帯電話料金明細書の一部にこれを提示し始める。

・2008年10月03日、親会社「KDDI」に対して不当労働行為救済申立てを行なう。

・2009年05月11日、第1回院内集会「日本からなくすな!国際オペレータ通話」が衆議院第二議員会館で開催される。国会議員多数参加。

・2009年05月20日、東京労働局より5月中旬「KDDI」に対し「派遣法48条に基づく」行政指導が入った、と報告を受ける。「KDDI」社員による「エボルバ」社員に対する補完的関与を改めるよう指導「派遣と請負の区分に関する告示」「労働者への指揮命令に関する部分を満たしていない」。

・2009年09月11日、「KDDI」の部長による契約社員(20代女性)に対するきわめて悪質なセクシュアルハラスメント事件(KDDI部長が「言うことを聞かなければ長期契約が危うい」と思わせ、派遣スタッフをホテルに連れ込んで性的関係を迫った)および二重派遣が発覚。アソウ・エボルバ・KDDIに申入れ提出。

・2009年10月02日、全国ユニオン1日アクション「飯田橋KDDI抗議アクション」セクハラ団交申入れ。

・2009年10月07日、第1回「KDDIセクハラ団交」、被害者Aさんが大阪から参加。「KDDI」は「調査中」を繰り返す。

・2009年10月28日、第2回「KDDIセクハラ団交」。

・2009年11月05日、第2回院内集会「日本からなくすな!国際オペレータ通話」が参議院議員会館で開催。国会議員多数が参加(関連記事)。

・2009年11月11日、第3回「KDDIセクハラ団交」。

・2009年12月11日、第4回「KDDIセクハラ団交」。

・2010年01月14日、東京都労働委員会により「KDDIエボルバ事件」不当労働行為「救済命令」が交付される。

・2010年01月26日、「国際オペレータ通話を守る会」が総務省と「KDDI」に、個人37,281筆/団体707筆の署名を提出。

・2010年01月29日、「KDDIエボルバ(不当労働行為)事件」中央労働委員会に再審申立。

・2010年02月01日、エボルバ団交の場で、会社側は『悪いことをしたのは認めるが謝らない。これは伊藤博「KDDIエボルバ」社長が判断したこと』と発言。

・2010年02月05日、「KDDIエボルバユニオン」見留洋子委員長・「派遣ユニオン」関根秀一郎書記長らが原口一博総務大臣に面会して国際オペレータ通話の存続を要請する。原口大臣は存続に向けて前向きの発言。

・2010年02月15日、第3回院内集会「日本からなくすな!国際オペレータ通話」が衆議院第一議員会館で開催される。国会議員多数が参加。鈴木宗男衆議院議員・新党「大地」代表から「行政指導も辞せず!」の声が上がる(関連記事)。

・2010年02月25日、「KDDI」小野寺正社長は「2010年04月01日以降も国際オペレータ通話サービスを継続することを正式に決定した」と原口一博総務大臣に伝えた。

・そして現在。「国際オペレータ通話」の存続は決定した。しかし、現役オペレータの多くを占める契約社員の契約満了期間が03月31日に迫るものの、更新の話が来ていない。例年なら既に来ている時期であるにもかかわらず…。


以下はあくまで私(喜八)の個人的な感想です。

会社側(「KDDI」と子会社「KDDIエボルバ」)はこのまま経験豊かな現役オペレータ多数を「雇い止め」にするつもりなのでしょうか?
まさかとは思いますが…。
組合をつくって、会社に対抗した『生意気な女ども』は雇い止めにしろ!」なんてことではないですよね?
万が一そうであるなら、これは究極の不当労働行為・組合つぶしです。
これまでさんざん一方的労働条件切り下げ・パワハラ・セクハラなどを繰り広げてきた末に、「悪いことをしたのは認めるが謝らない」なんて開き直る。
挙句の果てに「組合つぶし」と疑われてもしかたないような不誠実な行動にでるとしたら?
それは貴方たちにとって相当にヤバイ行為ではないかなあ。
会社とは「好き勝手に労働者を踏みつけして使い捨てにできる」システムではありません。
日本は法治国家です。
断じて「無法地帯」などではありません。
この辺できちんと誠意を見せておいたほうが、貴方たちの利益(安全)にもつながると思いますよ。
まあ、以上は私の杞憂《きゆう》だとは思いますけれどね…。

「KDDI」と子会社「KDDIエボルバ」は、その社会的責任の大きさを自覚し、人間を大切にする経営を行なってください。伏してお願い申し上げます。

KDDIエボルバユニオンの手作り旗
巨大企業の横暴と戦い続ける「KDDIエボルバユニオン」を応援します!


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投稿者 kihachin : 2010年03月05日 12:00

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