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2010年05月03日

宮下公園・映画『外泊』上映会(報告)

2010年04月30日、韓国・女性労働者たちの戦いを描いたドキュメンタリー映画『Weabak:外泊』(キム・ミレ監督)の屋外上映会が東京・渋谷区宮下公園で行なわれました。
その報告エントリです。


以下、2枚の写真撮影は喜八です。
写真はクリックすると大きくなります。

「これ以上何が欲しい」と言われ続けてきた 『外泊』キム・ミレ監督

映画『Weabak: 外泊(ウェバク)』情報ページから「映画の紹介」とキム・ミレ監督プロフィールを引用させていただきます。

『Weabak:外泊』(ウェバク)
(監督:キム・ミレ/韓国/2009/73 分/日本語字幕付/日本語字幕制作:FAV連連影展)
 2007年6月30日夜、500人の女性労働者たちが韓国ワールドカップ競技場にあるホームエバー・ハイパーマーケットのカウンターを占拠した。翌7月1日「非正規職保護法」が施行。ホームエバーを経営するイーランドグループは、レジ係の外注化や新賃金体系で、差別を固定化しようとしていた。非正規、正規の女性労働者たちはその差別的扱いに怒り、立ち上がったのだ。
 『Weabak:外泊』(ウェバク)は、510日間続いた女性労働者たちの闘いを描く。女性たちはマーケットに毛布を敷きつめ、家を離れ、「外泊(泊まり込み)」を始めた。食料を持ち寄り調理し、互いの思いを語り合う。歌い、踊り、泣き、笑い、労働闘争はいつしか家族的役割からの解放の場を生み出す。
【キム・ミレ監督】
  1964年生まれ。労働問題を通して韓国社会の現実を撮り続けてきた。代表作品に『We Are Workers Or Not ?(労働者だ、違う)』(2003)、『NoGaDa(土方)』(2005)などがある。『Weabak:外泊』は第11回ソウル国際女性映画祭(2009)、第14回釜山国際映画祭(2009)、山形国際ドキュメンタリー映画祭(2009)で上映。


キム・ミレ監督の映画『Weabak:外泊』は予想していた以上に素晴らしい作品でした。
キム・ミレ監督のお話を2010年02月21日に東京「市民メディアセンター MediR(メディアール)」で開催された「韓国・MEDIACTの灯を消すな!」集会で聞く機会があり、「(監督は)cool かつ、とても熱い人」という印象を持っていました。
映画『Weabak:外泊』も500人の女性労働者たちの510日間におよぶ熱い戦いを描きながら、大袈裟な演出に走ることなく、むしろ淡々とした映像描写が続きます。
それでいて作品全体の持つ力は非常に強いものがありました。
73分の映画を、途中発電機のトラブルで何度か映写が中断されたにもかかわらず、のめり込むように観てしまいました。
率直に素朴に言います。
心を強くうたれる映画でした。


どんなに腹立たしい客にも 『外泊』キム・ミレ監督

写真は2枚とも屋外映画会の様子です。
上映に使われているスクリーンは「手づくり」です。
白い化繊シート・塩ビのパイプ・粘着テープ・梱包用の紐・テント用のペグ・石などを使って組み上げられています。
この日(04-30)たまたま会場に早めに到着した私(喜八)はスクリーン組み立てのお手伝いをする機会を得ました。
それでつくづく「これは大変な作業だ!」と痛感しました。
このところ毎週末に行なわれている映画上映会のたびに会場設定をされている、吉田さん始めスタッフの方々には心からお礼を申し上げます。
そして次回以降もお手伝いをさせていただこうと思いました。

なお、会場にいらした映画監督・山上千恵子さん(「女性と貧困ネットワーク」)によると、手づくりスクリーンでの屋外映画上映会は現在でもアジア各地で「普通に」行なわれているそうです。
その意味では、韓国・女性労働争議のドキュメンタリー映画を宮下公園で手づくり上映するのは、きわめて今日的・アジア的な営為なのだなあと感じ入るものがありました…。

ここで写真画面の解説をひとつ。
画面下の赤っぽい光は「ろうそく」です。
参加者の方々が持ち寄った食べ物が並んだ食卓がここに設営されているのです。
陽のあたる毛の会」の方が持ってこられたシマラッキョウ(沖縄のラッキョウ)と京都・保護者団の手作りクッキー(1枚100円)、「もやい」の方が持参されたお惣菜と味噌汁、某女性がつくられたお握りなど美味しくいただきました。
ご馳走さまでした!

映画の話に戻ります。
韓国・労働組合集会の場面で1人の女性が「私たちを『おばさん』と呼ぶな。名前があるのだから、名前を呼べ。ともに戦っている仲間を『おばさん』というのは失礼だ! 謝罪しろ!』と訴えている場面がありました。
思わず私(喜八)は「その通り!」と声をだしました。
というのはキレイゴトでは全然ありません。
自分自身が(かなり)欠点多き人間であり、知り合いの女性たちからはたびたび呆れられたり怒られたりしているにもかかわらず…。
私は女性を「おばさん」とはけっして呼ばない男性なのです。
これは学生のころ、弁当つくり工場でパート・アルバイト女性(十代から七十代まで)と一緒に働いた経験があり、そのときまず最初に悟ったのが「女性を『おばさん』と呼んでは絶対にいけない! 必ず名前を呼ぶのだ!」ということだったからです。
以後三十年が経ちましたが、この教訓をずっと守っています。
ついでに言っておきますと、私は女性を「ブス」とか「デブ」とかも絶対に言いません。
…なんて抜け目なく自己宣伝したりして…(汗)。


キム・ミレ監督のドキュメンタリー映画『Weabak:外泊』を観たい!と、2ヵ月ほど前から強く思っていました。
各地での上映会も何度かあったのですが、結局行けず、ようやくこのたび念願の鑑賞を果たしました。
渋谷・宮下公園での屋外上映会を企画された「穴あきの会ーANARCHY」と協力の「FAV」の皆さまには心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。


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(※上の猫画像は「ImageChef イメージクリエーター」で製作しました)


投稿者 kihachin : 2010年05月03日 08:00

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