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2010年06月25日

「宮下公園大学 ~第一回公開講座~」(報告)

2010年06月20日、東京・渋谷で行なわれた「宮下公園大学 ~第一回公開講座~」の写真をアップロードします。


写真撮影は喜八です(※クリックしても大きくなりません)。
撮影とウェブでの公開は稲葉奈々子教授の了承を得ています。

稲葉奈々子教授

講義中の稲葉奈々子教授(※某国立大学では「准教授」ですが、宮下公園大学では「教授」だと思います)。
テーマは「公共空間の占拠と新しい共同性の創出」でした。
宮下公園 アーティスト・イン・レジデンス」サイトに当日の様子が報告されています。

6/20 「宮下公園大学」報告
(「A.I.R Miyashita Park」2010-06-21)

当「喜八ログ」エントリではあくまで自分の側に引きつけた形で感想を述べさせていただくことにします。


稲葉奈々子教授のお名前はしばらく前から存じ上げていました。
以下の「賛同人」に稲葉教授がお名前を連ねていたからです。

私(喜八)が私淑している…というのは大袈裟かもしれませんが、「NPO法人自立生活サポートセンター・もやい」代表理事・稲葉剛さんと同姓なので自然に目が留まりました。
「もしかしたら、お姉さん?(じゃないよね)」なんてことも思いつつ(事実は未確認)。
また、上のいくつかには実は私自身も賛同しているのです。
中には賛同のメールを送ったのに、なぜか未掲載のところもありますが(単なる事務的なミスでしょう…)。
ちなみに「喜八」というハンドルネームではなくて、戸籍上の名前(いわゆる「本名」)で賛同しています。

というわけで稲葉奈々子教授のお名前は存じ上げていました。
教授の「実物」を拝見するのは(たぶん)今回が初めてだと思います。


授業の中で特に興味を惹かれた点をメモしておきます。

運動に全てをささげてはいけない」というアドバイスについて。
稲葉奈々子教授がまだ学生の頃、フランス・パリ市で、空家を占拠するスクワット運動に参加していました。
その際、フランス人活動家から「運動に全てをささげてはいけない」というアドバイスを受けたそうです。
「運動」の都合と自分の都合が重なったら、絶対に自分の都合を優先させること。
そうしないと結局「燃え尽きる」ことになる。
活動家が燃え尽きたら、運動が再生産されなくなる。
だからこそ、個人は「運動に全てをささげてはいけない」のだ。
日本の「運動体」ではまずお目にかかれないタイプのアドバイスではないでしょうか。
ただし、似たような言葉を私(喜八)は聞いたことがあります。
先にも名前が出た「もやい稲葉剛代表はボランティア希望者に「自分自身を守ることを、まず優先させてくださいね」と伝えるそうです。
私たちのような活動では、どうしても個人が頑張りすぎてしまう傾向があります。周囲の人も頑張りを期待してしまうところもあります。そうして頑張りすぎて、燃え尽きたり心を病んだりする人は、残念ながら少なくないのです」。
以前、稲葉剛さんから以上のような意味のことをお聞きしました。
稲葉奈々子教授と稲葉剛「もやい」代表。
同姓の2人から「運動に全てをささげてはいけない」「自分自身を守ることを、まず優先させてください」という相通ずる言葉を聴いて、非常に興味深く思った私です。

最後になりましたが、稲葉奈々子教授の学識と勇気に心からの敬意を表させていただきます。
中身の濃い素敵な授業をありがとうございました。


ところで、この日(2010/06/20)の授業前には「紙芝居」が上演されました。
女性へのセクシャルハラスメント・暴力に関する内容の紙芝居です。
「セイファースペース(より安全な空間)」づくりを目指す女性有志グループによる製作・上演でした。
先立って宮下公園でワークショップも行なわれ、暴力や安全についての話し合いが行なわれたそうです。
こういった試みは素晴らしいことだと思います。
ただ正直に言いますと、男性たる私の持つ「潜在的加害性」を直視することになるので、居心地悪いところはあるのですが…。
それは虚心坦懐に受け入れなければならない「居心地悪さ」だと観念しています。
もしこの「居心地悪さ」を全拒否するのであれば、厳しいイスラムの戒律のように女性と男性は生活空間を分離するしかないでしょう(それは必ずしも「悪い」ことではないかもしれませんが…)。
私の個人的な好みとしては、女性と男性がどうにか折り合いをつけて、同じ空間を共有していく道を模索したいと思っています。
とはいえ、これはかなり厄介な問題だし、ナイーブに近づくと「大やけど」をするのでは?という危惧はあります。
ですから「ほとんど『悪』の一歩手前」くらいの現実主義をもって、慎重に繊細にボチボチと、関わっていく所存です。
そして「いざ!」というときは、サッサと逃げ出すことも辞しません…。


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投稿者 kihachin : 2010年06月25日 12:00

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