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2010年10月26日

早川由美子監督『ブライアンと仲間たち』上映とお話の会(報告)

2010/10/24『ブライアンと仲間たち』上映会(東京・高円寺)
早川由美子監督(向かって右)と大学1年生の是恒香琳さん


早川由美子監督のドキュメンタリー映画『ブライアンと仲間たち パーラメント・スクエアSW1』上映とお話しの会(東京・高円寺「素人の乱12号店」)が10月24日に行なわれました。
その報告エントリです。

早川由美子監督プロフィール
東京都出身、成蹊大学、ロンドンスクールオブジャーナリズム卒業。
2007年渡英、ロンドンでジャーナリズムを学ぶ傍ら、反戦活動家ブライアン・ホウ(Brian Haw)氏らと出会い、彼らを記録することを決意。
ロンドンのあらゆるデモ活動に参加、撮影した経験を持つ。 初監督作品である『ブライアンと仲間たち』は日本ジャーナリスト会議・新人賞(2009年)受賞。


例によって思い出したことをゆるゆると書いていきます。

当エントリ2枚の画像は早川由美子監督(向かって右側、青いカーディガン)と当日のゲスト・大学1年生の是恒香琳さんです(撮影 : 喜八)。
当日(10/24)はまず午後2時過ぎから『ブライアンと仲間たち パーラメント・スクエアSW1』の上映を行ないました。

ブライアンと仲間たち』は英国の平和活動家ブライアン・ホウBrian Haw)氏と仲間たちが2001年06月から継続して英国国会議事堂前でテント泊しながら反戦意思表示を続けてきた姿を描いたドキュメンタリーです。
英国留学中の早川由美子監督はたまたまブライアンさんたちと知り合い、権力側があらゆる手段─露骨な嫌がらせ・暴力・法律の制定・不当逮捕─によって平和活動家たちを弾圧するのを目の当たりにして、「この事実を記録に残さなければ!」と思い立ちました。
ただし最初から「ドキュメンタリー映画を作ろう」という決意があったわけではなかったそうです。
「YouTube にアップロードすれば観てくれる人もいるかな~」くらいの気持ちで、ビデオカメラも家庭向け小型の5万円くらいのもの使用していました。
早川監督いわく「自分がアジア人の女性で小さなビデオカメラで撮影していたため、警察当局からマークされることがなかったのかもしれない」そうです。
とにかく面白い映画です(映画の内容については公式サイト作品解説ページを参照ください)。
私(喜八)はもう何度も『ブライアンと仲間たち』を観ているのですが、そのたびに新たに気づくところがあり、観るたびに心打たれます。

次の上映会も決まっています
場所は東京・新宿の多目的ギャラリー「ネコノマ」。
日時は2010年11月20日(土)午後2時~。
ブライアンと仲間たち パーラメント・スクエアSW1』上映後には早川由美子監督×志葉玲さん(ジャーナリスト)×増山麗奈さん(画家)のトークも行なわれます。
これは見逃せませんね!
というわけで、私(喜八)も11月20日(土)は「ネコノマ」にお邪魔することにします。
また『ブライアンと仲間たち』はDVD版が販売されています。
「観たいけれど上映会に行けない」という方は公式サイト「DVD購入のご案内」ページを参照ください。


さて10/24上映会@素人の乱12号店に話は戻ります。
映画上映後、約10分間の休憩をはさんで後半の「お話タイム」に入りました。
最初に早川由美子監督に映画の解説をしていただきました。
続いて「当日のゲスト」大学1年生是恒香琳さんと早川監督のトークです。
是恒さんは高校生のとき生徒会「平和係」に就任したのがきっかけで土井敏邦監督『沈黙を破る』上映会を開催しました。
この映画はイスラエル軍元兵士たちが、自らの加害行為(破壊と殺戮)を告白する姿を記録し、パレスチナ・イスラエル―“占領・侵略”の本質を重層的に描きだしたドキュメンタリー作品です。
大学入学後はこのような活動をする団体がなかったので、数人で活動を始め、この秋の学園祭ではアーサー・ビナード氏を招いて講演会も開催しました。
それ以外にもフリーペーパー編集にたずさわるなど、是恒香琳さんはパワフルでアクティブな方です。
「こういう元気な若い人がいる限り、日本(および世界)の未来は明るいな~」なんて能天気な感想を抱いた喜八オジサンでありました…。
是恒香琳さんには聞かなかったけれど、たぶん是恒さんのご両親と私は同年代の可能性が高いでしょうね。
大学1年生是恒香琳さん×早川監督対談終了後は質疑応答およびフリートークです。
ここからのコーディネートは盆栽さんにお願いしました。
参加者全員がひとりずつ映画の感想・早川監督への質問・それ以外の発言をしていきます。
質問に対して早川由美子監督が答える。
ときに参加者同士での会話も交わされる
といった感じで、ゆるやかに質疑応答と対話が進みました。
この辺の進行は盆栽さんのスタイルに従っています。
参加者のプライバシー保護のため、お名前や所属する団体等の名はここでは挙げませんが、画家、カメラマン、平和活動をしている人、野宿者支援をしている人、野良猫を助けている人、わけの分からない人(私のことです)がそれぞれに発言しました。
ここで話されたことをブログに書くのは基本的に遠慮しておきますが…。
早川由美子監督が話されたことで特に印象が強かったことを何点かメモさせていただきます。

  • 英国ロンドン・スクール・オブ・ジャーナリズムでの初日、講師から「君たち(受講生)は逮捕されることも覚悟しなさい」と言われた。ジャーナリストとしての使命を果たすためにはそれくらいの覚悟が必要だということ。また「君たちを守るのは会社ではなくて法律の知識だ」とも言われた。実際ロンドン・スクール・オブ・ジャーナリズムでの講義の三割くらいは法律に関するものだった。
  • ブライアン・ホウさんたちの平和活動を撮影し始めて、すぐに「自分(早川)も逮捕される可能性はある」ことを強く実感した。「逮捕されるのが嫌なら撮影を止める」「撮影を続ける」の2つの選択肢があった。自分は後者を選んだ。
  • 日本に帰国後『ブライアンと仲間たち パーラメント・スクエアSW1』を上映してくれる場所を自分自身で探し始めた。日本では平和活動にもデモにも無縁だったので当てはまったくなかった。様々な平和団体に「飛び込み」で電話して映画の説明をしたが、すげなく断られることが多かった。
  • 『ブライアンと仲間たち』に最初に注目してくれたのは「市民メディアセンター MediR(メディアール)」の根来祐さんたちだった。「メディアール」での上映以降注目されるようになり、これまで約70回の上映会を行なってきた。「メディアール」の人たちには本当に感謝しています。


最後になりましたが…。
10/24早川由美子監督『ブライアンと仲間たち パーラメント・スクエアSW1』上映とお話の会はささやかながら楽しい集いになったと思います。
早川由美子監督・ゲストの是恒香琳さん(大学1年生)・ご来場いただきましたすべての方・主催者の山口静子さん(「女性と貧困ネットワーク」呼びかけ人)・永瀬ユキさん・盆栽さんに心よりのお礼を申し上げます。
ありがとうございました。


2010/10/24『ブライアンと仲間たち』上映会(東京・高円寺)
早川由美子監督と大学1年生の是恒香琳さん@素人の乱12号店


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投稿者 kihachin : 2010年10月26日 12:00

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