【お勧めの本】深尾葉子『魂の脱植民地化とは何か』青灯社(2012) 更新!

« 「渋谷区長・桑原敏武」に関するツイート | メイン | ツイッターまとめ記事インデックス(2010-10-14版) »


2010年10月13日

信田さよ子『選ばれる男たち 女たちの夢のゆくえ』から

『選ばれる男たち 女たちの夢のゆくえ』信田さよ子
選ばれる男たち』信田さよ子、講談社現代新書(2009)

(※『選ばれる男たち 女たちの夢のゆくえ』を「Amazon」「楽天」「bk1」で購入する)


信田さよ子さん(「原宿カウンセリングセンター」所長)の『選ばれる男たち 女たちの夢のゆくえ』講談社現代新書(2009.07)から、特に印象深かった部分を引用させていただきます。

【信田さよ子プロフィール】
原宿カウンセリングセンター所長として、1995年以来走り続けてきた。還暦をはるかに過ぎてしまったのに、いまだに休むことを許されず(好きで走っているという説もある)、日々ぎりぎりの生活を余儀なくされている。唯一の運動は週一度の水泳だが、遅々として上達せず、かなづちでなくなっただけでも儲けものだと思っている。 仕事であるカウンセリングはもちろん手抜きはせず、それ以外に全国の講演、本の執筆、NPO法人をとおした研究活動など、およそ老人労働基準法(こんなものはありません)違反のスケジュールを、軽業師のように消化する日々である。


その前にまず信田さよ子さん関連イベント情報のお知らせです。

東京「紀伊國屋書店・新宿本店」5階で「ザ・のぶた祭り ~のぞいてみよう、カウンセラー・信田さよ子の頭のなかみ!~」が開催中です(2010年10月04日~2011年1月23日)。

ザ・のぶた祭り ~のぞいてみよう、カウンセラー・信田さよ子の頭のなかみ!~
深刻化する現代日本の家族問題―ひきこもり・DV・子どもの虐待・アディクション・摂食障害―それらに悩める人々のために、今日も名カウンセラー信田さよ子は東奔西走する! 家族のありようを通して社会のリアルな姿を浮かび上がらせていく、その類稀なる知性と教養(と美)の源泉は一体どこに? それを探るべく、当フェアでは、信田さよ子先生の書棚から選りすぐりの本たちをどどーんとご紹介します。
第1部【家族のぶた】・第2部【思想のぶた】・第3部【臨床のぶた】と約4ヶ月に渉る東の都の「のぶた祭り」!
信田先生の脳ミソのなかみ、じっくりのぞいてみましょう。店頭では特別リーフレットもご用意しております。 では、レディー(&ジェントルマン!?)、GO!!とくとご覧あれ!

 (※詳細は紀伊國屋書店イベント情報ページで)


それでは『選ばれる男たち 女たちの夢のゆくえ信田さよ子、講談社現代新書(2009.07)から引用させていただきます。
各引用文冒頭の数字はページ数です。

(19)夢の男を一言で表せば、「女らしい」男のことである。

(124)絶えず上か下か、どちらが強いか弱いか、といった戦闘モードでしか夫婦を(時には親子を)とらえられない男性のあまりに多いことに驚く。彼らは決して下に位置し、弱い立場にいることを認められないのだ。

(167)やさしさとは、無闇に物を買ってあげたり、こまごまと気を回してめんどうを見ることではない。相手の女性が、自分の感じ方や考え方を尊重されたうえで、ほっとできること、つまり、女性が安心と思えることこそ、やさしさの根幹である。

(170)いくつになっても、成熟とは到達不可能な目標でしかないのだから、自分を老成したと買いかぶり、貫禄を周囲に振りまいている男性ほど胡散《うさん》臭いものはない。それは、単なる開き直りに過ぎないことに気づかないのだろうか。

(178)なぜ女性たちは結婚したとたんに、「お前」などと呼ばれなければならないのだろう。原宿を歩いていると、若い男はしょっちゅう隣の女を「お前」と呼んでいるから、結婚しなくても親密な関係性が成立すれば男性は尊大になるのだろう。妻には命令口調でしか話さないという男性は多いものだ。
 このような上から目線は伝統的で粗暴である。言われた女性がよろこぶとでも思っているのだろうか。試しに、相手の男(夫)を「お前」と呼んでみよう。それで彼がよろこぶだろうか。たぶん、ひどく怒るか不機嫌になるに違いない。

(185-186)夢のような家庭を望みつつも、結婚によって制度化された関係性においては、男性は望むと望まざるとにかかわらず、社会や周囲から多くの特権が与えられることを知る必要があるだろう。
 給与の男女差、出産育児によってこうむる影響の男女差、数え上げればきりがないほど日本の社会は男性の特権に満ちている。結婚後の彼らの変貌は、夫となり父になることが彼らの権力を膨大にさせることを証明するだろう。しかし多くの男性はそのことに無自覚である。

(188)結婚は表向き男女の愛情によって成立するものであるが、裏面では男性に対して多くの権力を付与する制度である。このことに、男性自身がどれほど自覚的であるかが分かれ目になるだろう。権力という言葉が剣呑《けんのん》であるなら、既得権と言い換えてもいい。

(188-189)手にした権力が大きいことに気付いたとき、それを相手を支配するために用いるひともいれば、極力そのことで左右されまいと努めるひともいる。ある人間を評価するバロメーターは、その点にあるのではないかと思うことがある。


(※『選ばれる男たち 女たちの夢のゆくえ』を「Amazon」「楽天」「bk1」で購入する)


関連ページ


郵政民営化凍結TBP

郵政民営化凍結!

郵政民営化凍結」TBキャンペーンをよろしくお願いします。

(※上の猫画像は「ImageChef イメージクリエーター」で製作しました)


投稿者 kihachin : 2010年10月13日 12:00

« 「渋谷区長・桑原敏武」に関するツイート | メイン | ツイッターまとめ記事インデックス(2010-10-14版) »



トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://kihachin.net/klog/mt-tb.cgi/4138