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2010年12月21日

『ハリー・ポッターと死の秘宝』悪魔的な予想(再掲)

Harry Potter and the Deathly Hallows Trailer Official HD


ハリー・ポッター」シリーズ第7巻『ハリー・ポッターと死の秘宝』が出版される前の時期(2006年12月)、別ブログで「ストーリー展開の予想」を書いたことがありました。
ただし「ストーリーを当てる」ことが目的ではなくて「予想」の名を借りた言いたい放題エントリです。
最近たまたま読み返してみて自分でも「結構オモシロイかも?」と思ったので再掲します。

(※言うまでもなく、以下の「予想」は全然当たっていません…)


★再掲開始★

ハリー・ポッター第7巻 悪魔的な予想

かねてより著者のJ・K・ローリングさんが「完結編では主な登場人物2人が死亡するだろう」と発言しているため、登場人物の誰が死ぬことになるのか、ファンのあいだで諸々の憶測が立てられています。

そこで私(喜八)もハリー・ポッター第7巻『ハリー・ポッターと死の秘宝』ストーリー展開予想をしてみました。
我が世界観を反映した到って暗い予想であります。

反ハッピーエンド
一般に英国作家によるファンタジー小説はストーリーが進むごとに暗くなる傾向があります。
ナルニア』しかり。
指輪物語』しかり。
『ハリー・ポッター』もハッピーエンドはまず望めないでしょう。
私の予想では以下のような過程を経て「ハリー・ポッター・サーガ」は大団円を迎えます。

ロン・ウィーズリーの死
第7巻の冒頭でロン・ウィーズリーが「戦死」します。
「ロン暗殺」はハリーの目の前で実行されますが、犯人は分かりません(後に判明します)。
親友ロンの非業の死によりハリーは宿敵ヴォルデモートへの憎悪をさらに深めます。

ハーマイオニー・グレンジャーの正体
ハーマイオニーは「死喰い人(Death Eater)」であることが判明します。
魔法使いの世界で「穢れた血」と蔑まれ続けた彼女はひそかに強烈な復讐心を抱いていました。
そこをヴォルデモートに突かれたのです。
徹底的な能力主義者のヴォルデモートはマグル(人間)の両親から生まれたハーマイオニーをまったく差別しません(差別的スローガンはレイシストたちを引き寄せるための方便で、ヴォルデモートの真意ではない)。
それどころかホグワーツ魔法魔術学校で抜群の成績をおさめるハーマイオニーに最大の評価を与え部下の中でも最上の地位を約束しました。
こうしてハーマイオニー・グレンジャーはもっとも強力かつ非情な「死喰い人」となりました。

ハーマイオニーの戦い
ストーリーが進むうちにロン・ウィーズリーを殺害した犯人はハーマイオニーだと判明します。
ロンを殺すことがヴォルデモートへの忠誠を証明する「試練」だったのです。
さらにハーマイオニーはロンの妹ジニー・ウィーズリーを魔法で発狂に追い込みます。
ジニーは聖マンゴ魔法疾患傷害病院で残りの長い生涯を過ごすことになります。

ハリー対ハーマイオニー
ハリーとハーマイオニーは凄絶な死闘に突入します。
その過程でハーマイオニーがジニーを発狂させたのは「嫉妬」が原因であったことが明らかにされます。
ハーマイオニーは最初に会ったときからずっとハリーに恋心を抱いていました。
しかし無神経なハリーはハーマイオニーの気持ちを無視し続けた。
ハーマイオニーがヴォルデモートに篭絡されたのも、ハリーに最大の責任があったと言えるのです。

ハーマイオニーの死
ついにハリー・ポッターはハーマイオニー・グレンジャーを倒します。
ぼろぼろになったハーマイオニーはハリーの腕の中で息を引き取ります。
彼女はずっとハリーを慕いつづけていたこと、ロンやジニーを手にかけたのは嫉妬が原因であったことを告白し許しを請います。
そしてヴォルデモートがハリーの実父であるという衝撃の事実を明かします。
(※勿論これはハーマイオニーが最後に放った「魔女の一撃」です)

ヴォルデモートの正体
ハリーがずっと両親の敵として憎みつづけてきたヴォルデモートはハリーの実の父だったのです。
これまで幾度となく好機があったにもかかわらず、ヴォルデモートがついにハリーを殺すことができなかった。
それは自らの「息子」であったためです。
親子による命がけの争闘。
これが「ハリー・ポッター・サーガ」の真の姿でした。

ヴォルデモートとリリー・ポッター
ハリーの母リリーはかつてヴォルデモートと相思相愛の仲でした。
そして一子ハリーを得たのですが、ヴォルデモートの正体に気づき離縁。
これまでハリーが父と信じてきたジェームズ・ポッターはじつは養父だったのです。
ジェームズはハリーがヴォルデモートの子であることを知りながら、自分の息子として育てました。
ヴォルデモートは嫉妬による激情からリリーとジェームズの2人を手にかけてしまいます。
しかし、ヴォルデモートが愛した女性はリリーだけだったので、魔王としての全盛期にも他の女性を妻(もしくは愛人)にすることはありませんでした。

苦悩するハリー
かつて大親友であったロンとハーマイオニーは死に、恋人ジニーは発狂してしまった。
この悲劇の最大の原因はじつは自分自身にあったのだ。
そして宿敵ヴォルデモートはなんと実の父だった!
はたして父親を殺していいものだろうか?
ハリーは懊悩《おうのう》します。
ハリーの心の揺らぎを察知したヴォルデモートは父と息子の2人だけで対話することを提案します。
ハリーは対話に応じます。

ヴォルデモートとハリー
ヴォルデモートはおのれの「真意」をハリーに語ります。
自分(ヴォルデモート)はけっして私利私欲から覇権を望んでいるわけではない。
その証拠に自分はこれまで贅沢というものをしたことがない。
すべてを闘争のために捧げ、ほかの誰も真似ができないような禁欲生活を続けてきた。
世の中のほぼすべての者、魔法使いもマグルも弱々しい愚者にすぎない。
彼らが理解できるのは「剥き出しの力」だけだ。
論理も倫理も言葉すらも世の多数派を占める愚者には届かない。
愚者たちに正しい生き方をさせるには、絶対的武力(魔法力)で統治する以外の方法はないのだ。

ヴォルデモートの提案
ヴォルデモートはさらに驚くべき提案をハリーにします。
避けられぬ運命により我々親子は敵となり、さらにはどちらが死ななければならないと定められている。
しかし、生涯で唯一愛した女性リリーとの間に生まれたハリーを倒すことは自分(ヴォルデモート)にはできない。
先にも言ったように自分に私利私欲はない。
魔法でおのれを消滅させ、持っている力のすべてをハリーに与えよう。
すなわち「ヴォルデモート」を「ハリー」に吸収させ新しい人格を誕生させるのだ。

魔王の誕生
ハリーは逡巡を重ねますが、最終的にヴォルデモートの提案を受け入れます。
ヴォルデモートが絶対悪であるという確信がもてなくなったからです。
ハーマイオニーとの戦いを通じて自らの側にも「悪」があることを理解したハリーには父ヴォルデモートを憎みきることが不可能になっていました。
こうして新たな「闇の帝王(Dark Lord)」が誕生します。
ヴォルデモートより遥かに強大な闇の魔法使いハリー・リドル・ポッター(仮名)の出現により魔法界およびマグル界は「大変革と大虐殺の時代」を迎えることになります。
それは多くの魔法使いとマグルにとって終わりのない長い悪夢の始まりでした。

新たなサーガ
こうしてハリー・ポッター・サーガはいったん第7巻『ハリー・ポッターと死の秘宝』で終了します。
けれども、人々の生の営みは続きます。
暗黒の帝王ハリー・リドル・ポッターが君臨し、帝国にとって役に立たない者、魔王に従わない者は容赦なく粛清される恐怖政治。
あらゆる希望は失われ、人々は自ら考えること行動することを放棄し、帝王ハリーにひたすら隷従するようになる。
けれども少数ながら自由を求めての戦いを続ける勇者たちもいました。
第8巻以降は、ネビル・ロングボトムルーナ・ラブグッドルビウス・ハグリッドリーマス・ルーピンなど、かつてハリーと親しい関係にあった者たちがレジスタンス活動を開始、ここから新たな物語が展開していきます。
彼ら彼女らは魔王ハリーを倒し、自由を取り戻すことができるのでしょうか…?

★再掲終了★


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投稿者 kihachin : 2010年12月21日 20:00

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