【お勧めの本】深尾葉子『魂の脱植民地化とは何か』青灯社(2012) 更新!

« 『デモナータ 1幕 ロード・ロス』ダレン・シャン | メイン | 【転載歓迎】派遣スタッフアンケートにご協力ください »


2011年01月08日

『アサルト13 要塞警察』ジャン=フランソワ・リシェ監督(2005)

Assault on Precinct 13 trailer


映画『アサルト13 要塞警察(原題:Assault on Precinct 13)』ジャン=フランソワ・リシェ監督(2005)の感想エントリです。


ストーリー》雪嵐の吹き荒れる大晦日。米国デトロイト市警13分署は今日限りで閉鎖されることになっていた。今夜の宿直は、ジェイク・ローニック巡査部長(イーサン・ホーク)、引退間際のベテラン警察官ジャスパーブライアン・デネヒー)、女性秘書アイリスドレア・ド・マッテオ)の3人だけ。ところが、大雪のため囚人護送車が13分署に一時緊急避難することになる。この護送車には警察官殺害容疑で現行犯逮捕された黒人ギャングの大立者マリオン・ビショップローレンス・フィッシュバーン)を含めた4人の容疑者と2人の護衛警官が同乗していた。さらに、ローニック巡査が定期的に診断を受けている女性精神科医アレックスマリア・ベロ)も自家用車の故障のため避難してくる。

大雪によって古い警察署に閉じ込められた10人の男女。彼ら彼女らを待ち受けていたのは予想もつかない過酷な運命だった。自動小銃やサブマシンガンで武装した謎の男たちが襲ってきたのだ。13分署に立て篭もった警官・犯罪容疑者・秘書・精神科医は力を合わせて、謎の武装集団と闘わなければならない羽目になる。ひとりまたひとりと斃《たお》れる主人公たち。はたして元日の夜明けを見ることができるのだろうか…。

感想》役名がついた登場人物の大部分が銃やナイフにより殺されるというきわめて暴力的な映画。「IMDb」の「trivia」には《At least 7 people get shot in the head.(少なくとも7人が頭を撃たれる)》と書かれています。私は「非常に面白い映画。拾い物だ」だと思いましたが、この手の「バイオレンス」映画が駄目という人も少なくないでしょうね。評価の分かれる作品だと思います。

本作品『アサルト13 要塞警察』は、ジョン・カーペンター監督『要塞警察(原題:Assault on Precinct 13)』(1976)のリメイクです。これは鑑賞後にインターネットで調べてみて初めて知りました。カーペンター版『要塞警察』も、ハワード・ホークス監督の有名なウエスタン『リオ・ブラボー(原題:Rio Bravo)』(1959)のリメイクだそうです。とはいえ、武装集団に包囲される警察署(保安官事務所)という設定以外には似ているところは余りないように思います。

アサルト13 要塞警察』では大雪の中で孤立する警察署という設定が利いています。降雪のためにかき消される射撃音、狙いが不正確になるスナイパー(狙撃手)たち、つららで刺殺される男、雪上を疾走する自動車など雪景色の中で繰り広げられる死闘は映像的によくできています。

演技陣も「くせ者」が揃っています。「偉丈夫」ローレンス・フィッシュバーンが本領発揮とばかりに「不死身」のギャングを演じています。警察官殺害現行犯逮捕される場面などは「大統領!」と声をかけたくなるような堂々とした風格です。ローレンス・フィッシュバーンはギャング映画『奴らに深き眠りを(原題:Hoodlum)』(1997)で、実在したギャングスター、バンピー(でこぼこ)・ジョンソンを演じたのを観て以来、私(喜八)のお気に入り俳優のひとりです。

麻薬中毒の強盗犯ベックを演じるジョン・レグイザモも「かなりやる」という感じです。レグイザモはゾンビホラー『ランド・オブ・ザ・デッド(原題:Land of the Dead)』の傭兵リーダー役以来、妙に気になる存在でした。『アサルト13 要塞警察』を鑑賞する気になったのも、ジョン・レグイザモとローレンス・フィッシュバーンが競演していたからです。期待は裏切られませんでした。

そのほかにも自分は一度も罪を犯したことがないと言い張る女ギャングアンナを演じるアイシャ・ハインズ(ドラムマガジンのトンプソン・サブマシンガンを抱え撃ちする見せ場あり!)、偽ブランド職人スマイリー役のジェフリー“ジャ・ルール”アトキンズ(本業はラップ・ミュージシャン)、臆病ではあると同時に勇敢な女性(brave women)のマリア・ベロも存在感がある脇役陣でした。

最後になりましたが、主人公ジェイク・ローニック役のイーサン・ホークも悪くありません。ファンなら大喜びする熱演ではないでしょうか。麻薬おとり捜査で部下2人を失い「燃え尽き症候群」となった若手警察官を繊細に演じています。(以下は蛇足ですが・・・)カーペンター監督版『要塞警察』の主人公の名は「イーサン・ビショップ」でした。また『リオ・ブラボー』で主人公を演じたジョン・ウェインは(それぞれ別の映画で)「イーサン」と「ホーク」という役名の主人公を演じたことがあります。


(『アサルト13 要塞警察』ジャン=フランソワ・リシェ監督、2005)

(※以前、別の場所で書いた文章を一部修正して再アップロードしました)


スポンサードリンク


関連サイト


郵政民営化凍結TBP

郵政民営化凍結

郵政民営化凍結」TBキャンペーンを行なっています。
どうぞ、お気楽にご参加ください。


Amazon : 鈴木宗男


投稿者 kihachin : 2011年01月08日 12:00

« 『デモナータ 1幕 ロード・ロス』ダレン・シャン | メイン | 【転載歓迎】派遣スタッフアンケートにご協力ください »



トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://kihachin.net/klog/mt-tb.cgi/4268

このリストは、次のエントリーを参照しています: 『アサルト13 要塞警察』ジャン=フランソワ・リシェ監督(2005):

» 【転載歓迎】派遣スタッフアンケートにご協力ください from 生きてゆく(元)派遣社員のBlog
派遣スタッフの権利向上を目指すNPO派遣労働ネットワークは 派遣で働く皆さんの声を国会に届けるため、 「派遣スタッフアンケート2011」を実施しています。 派... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2011年01月09日 00:32