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2011年02月04日

テッサ・モーリス-スズキ教授(オーストラリア国立大学)講演会(報告)

テッサ・モーリス-スズキTessa Morris-Suzuki)オーストラリア国立大学教授(専門:日本史)の講演会が、2011年01月22日(土)、成蹊大学(東京・吉祥寺)で行なわれました(「成蹊大学アジア太平洋研究センター」主催)。
無料で誰でも参加できるというので、行ってきました(私もボンクラ者ではありますが「テッサ先生」の愛読者です)。

テッサ・モーリス-スズキ教授プロフィール
1951年イングランドで四姉妹の末娘として生まれる。父親は英国の外交官。オーストラリア国立大学教授(ANU College of Asia & the Pacific)。専門は日本史。著書に『Borderline Japan: Foreigners and Frontier Controls in the Postwar Era』Cambridge University Press(2010.04)、『天皇とアメリカ』集英社新書(2010.02)、『愛国心を考える』岩波ブックレット(2007.09)、『自由を耐え忍ぶ』岩波書店(2004.10)など。


以下2枚の写真撮影は喜八です。
写真はクリックすると大きくなります。

テッサ・モーリス-スズキ教授
Tessa Morris-SuzukiANU College of Asia & the Pacific

講演中のテッサ・モーリス-スズキ教授です。
講演のテーマは《"Rethinking Northeast Asia's Future from the Perspective of Human Security:Migration, Diversity and the Regional Public Sphere" (「人間の安全保障の観点から見た北東アジアの未来再考:移民,多様性,地域公共圏」)》。
今回は「英語」での講演で同時通訳付きでした。
私(喜八)は敢えて英語(のみ)で聴きました。
正直なところ、自分の英語力では「かなり無理をしている」ことになります。
でも「やはり、ここはテッサ先生の肉声に集中しよう。先生の『講義』を聴講する機会など、そうそう何度もあるわけではないだろうから」という判断でした。
なお「テッサ先生」という呼び方は「馴れ馴れしい」と思われるかもしれませんね。
これはテッサ・モーリス-スズキ教授本人が「今回の講演では自分のことを『テッサ先生』もしくは『テッサさん」と呼んでください」と提案されたのだそうです。
それで当ブログエントリでも「テッサ先生」と呼ばせていただくことにしました。

講演の内容は…。
先にも記しましたように、私は(無理をして)英語のみで講演を聴いたので、ここで自信をもって紹介することができません(汗)。
人間の安全保障の観点から見た北東アジアの未来再考:移民,多様性,地域公共圏」に興味のある方は、テッサ・モーリス-スズキ教授の著書、『Borderline Japan: Foreigners and Frontier Controls in the Postwar Era』Cambridge University Press(2010.04)、『北朝鮮へのエクソダス―「帰国事業」の影をたどる』朝日新聞社 (2007.05)、先生が編集に関わられている『岩波講座 アジア・太平洋戦争(全8巻)』をお読みください(すみません…)。

英語での講演が終わり、質疑応答の時間は「英語でも日本語でも」ということでしたので、私(喜八)も質問させていただきました。
ちなみに先生は全ての質問者に対して日本語で「ありがとうございます」と礼を述べてから答えていて、それが非常に印象的でした。
さて、私の質問についてです。
講演中、テッサ先生が次のようなエピソードを紹介しました(ただし、私《喜八》の能力不足が原因で以下の記述は正確さに欠けると思います…)。

ナチス政権のドイツでは数百万人から一千万人におよぶ人々(ユダヤ人・ロマ人・共産主義者・障害者・同性愛者など)が殺害された。第二次大戦終了後、ドイツ人の娘が父親に「なぜ、ああいった(酷い)ことができたのか?」と質問した。父親は「まず最初に『彼ら』と『私たち』を分けた。後は簡単だった」と答えた。

このエピソードは私も「どこかで読んだ」記憶があり、そしてそれはテッサ・モーリス-スズキ教授の文章であった気がします。
それで質疑応答の際、テッサ先生に「出典」をお聞きしました。
ところが!
テッサ先生も「たしか雑誌で読んだと思うのだけれど、どこで読んだか忘れてしまった。後になって探してみたのだけれど、出典が見つからない。もし(会場に)知っている方がいらっしゃいましたら、教えてください」と仰るのです。
「碩学《せきがく》テッサ・モーリス-スズキ教授でもそういうことがあるのか!」と、変な言い方かもしれませんが(皮肉ではけっしてなく)、なんだかちょっぴり安心しました。
もし、このブログを読まれている方の中に上記エピソードの出典をご存知の方がいらっしゃいましたら、ご教示いただけると幸甚です。


成蹊大学

成蹊大学正門前の並木道です。
その昔、20代の頃の私(喜八)にとって吉祥寺界隈は馴染み深い土地でありました。
平たく言えば、当時の恋人とよく「デート」をした地なのです。
が、当時もその後も成蹊大学方面には足を運んだことがありませんでした。
今回初めての訪問。
意外に駅から遠かったため、途中何度も「道を間違えたかな~?」と不安になってしまいました。
そのため、写真の成蹊大学正門前並木道に到達したときは、心からホッとしました。
その安心感とは別に、なんとも素晴らしい並木道でありました…。


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投稿者 kihachin : 2011年02月04日 12:00

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