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2011年05月24日

香山リカ「男たちのうぬぼれや自信は『あまりに単純』すぎる」

くらべない幸せ』香山リカ、大和書房(2010)


香山リカさん(精神科医・立教大学教授)の『くらべない幸せ 「誰か」に振り回されない生き方』大和書房(2010)に興味深い記述がありましたので、謹《つつし》んで紹介させていただきます…。


香山リカさんが指摘する《現代においてもまだ残っている「男と女の違い」》。

この辺で、一部の男性諸氏からは「何を言ってるのだ! そんなのは『男性差別』だ!」なんて怒声が上がってしまうかもしれませんが…(笑)。
ともあれ、心を落ち着けて続きを読んでいただきたいと思います。
ごくマジメな話、男性たるもの、女性から齎《もたら》される「耳の痛い」指摘には謙虚に耳を傾けたほうがよろしいかと。
そのほうが「自分がより幸せになれる」可能性が高まると私は実感しているのです。

というわけで続きをいきます。

以下は香山リカさんが紹介する《男たちのうぬぼれや自信は、「あまりに単純」すぎる》ことの例です。
いわゆる「性風俗」の現場からの声の紹介です。

 今、大勢の風俗嬢の女性たちがネットの世界で、匿名ブログを書いている。そこで語られる“本音トーク”からも、客である男性たちのおめでたいまでの単純さが読み取れる。
「キミって僕のこと、好きなんでしょ? 僕はキミが風俗嬢だなんて気にしないよ」と数回通っただけで店外デートを申し込む男。「ボクといると本当にくつろいでいるみたいだねぇ。素に戻れるんじゃない?」と女性の作り笑顔やぶりっ子トークを誤解する男。「僕がキミをいい気持ちにさせてそれでお金払うなんて、なんだかおかしいよね」と演技の快感ポーズをうのみにする男……。
 風俗嬢たちは、その場では「これもお金のため」と自分に言い聞かせて「そうかもしれないわね」などと男たちを適当にかわしつつ、日記でぶちまけるのだ。
「バッカじゃないの、カン違いしないでよ! お仕事じゃなきゃ、あんたみたいな男とつき合うわけないじゃないの!」

ここでまたカンカンになってしまう男性諸氏がいらっしゃるかもしれませんね。
でも「短気は損気で」あります。
男子たるもの、上記のようなご意見には虚心坦懐に耳を傾け、「男を磨《みが》く」べきでありましょう。
ちなみに「風俗嬢のくせにナマイキだ!」なんて発言は、貴殿の人間性を根本的に疑われてしまうこと間違いナシですから、絶対に避けたほうがよろしいかと思います。

で、わたし自身のことを申し上げますと「性風俗サービス」の顧客となったことは一度もありません。
「いい子ちゃん」ぶるのを一時停止して正直に申し上げますが、過去に「行こうかどうか」真剣に迷ったことはあります。
結論は「行かない」でした。
なので「バッカじゃないの、カン違いしないでよ! お仕事じゃなきゃ、あんたみたいな男とつき合うわけないじゃないの!」というキビシイお言葉も「直撃」となるわけではありません……やはり「行かない」決断をして良かった!

とはいえ。
香山リカさんが続けて紹介する例にはドキッとさせられます。

職場で「男性上司」が「出張みやげのお菓子」を出したら「たとえおなかがいっぱいのときでも」「わー、おいしそーう!」と無理して笑顔でほおばることが日常となっている女性たち。
そんな女性たちの配慮に気づかず、「まったく女の子って甘いモノが好きだよなぁ」と悦に入り、男性部下に自慢げに吹聴し、「オレって好かれている」「気がきく上司だよな」と自己評価も上がる「男性上司」。

う~ん。
私(喜八)もこの「男性上司」サンみたいな勘違いはしょっちゅうやっているよなあ、と思う。
たしかに「わずかなできごとでも自信を持ち、自尊心を高めるための材料にできる」ところは自分にもある…。

知り合いの女性にちょっと親切にしてもらった際「このオンナ、さてはオレに気があるな」なんて壮絶な勘違いをするタイプでは私はありません。
けれども「あれ? もしかしたら自分は好かれるタイプのオジサンかも?」なんて思ってしまうところは私にもあります(恥汗)。
これって、やっぱりダメですよね。そんな勘違いの積み重ねが「地獄への道」に通ずるのだ!(たとえばセクハラ・パワハラ・DVの「加害者」になってしまうなど)
と己(おのれ)を律するためには、香山リカさんのご著書はとっても有益な参考書になるわけでありまして、いつもいつも愛読させていただいております。


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投稿者 kihachin : 2011年05月24日 12:00

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