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2011年06月29日

宗教者ネットワーク第16回死刑廃止セミナー(報告)

JR四谷駅前・上智大学・聖イグナチオ教会
上智大学・聖イグナチオ麹町教会


「死刑を止めよう」宗教者ネットワーク 第16回死刑廃止セミナー 今、死刑をめぐる状況を問う ─永山則夫裁判の視点から─』(講師:武田和夫)が、2011年06月25日(土)、東京・四谷のイエズス会岐部ホール404号室で行なわれました。
その報告エントリです。


最近は何かと上智大学や聖イグナチオ麹町教会に足を運ぶことの多くなってきたわたし(喜八)ですが、クリスチャンではありません。
今回訪問したイエズス会岐部ホールは「イエズス会日本管区本部」だそうですから、非キリスト教徒としては「かなりコアなところに来たな~」という一種の感慨がありました。
ちなみに死刑(廃止)問題の集いに参加するのも今回が初めてです…。

「死刑を止めよう」宗教者ネットワーク 第16回死刑廃止セミナー 今、死刑をめぐる状況を問う ─永山則夫裁判の視点から─
厳罰化の進む日本。死刑判決は増え続け、性犯罪者にGPS装置携帯を義務づける動きすらあります。
私たちは罪を犯した人を徹底的に排除することで、どんな社会をつくろうとしているのでしょうか。
永山則夫氏は1968年、連続射殺事件を起こして69年に逮捕され、97年に死刑を執行されました。
貧しい家庭に生まれた永山氏は、罪を犯してしまった自らの生について獄中で問い続け、その獄中ノートからは『無知の涙』『木橋』をはじめ、多くの文学作品が生まれました。
今回のセミナーでは、永山則夫裁判を支援し、永山氏と向き合い続けた武田和夫さんに、永山裁判が死刑をめぐって問いかける、現代社会の問題についてお話いただきます。
講師武田和夫
1948年、兵庫県に生まれる。東京大学法学部中退。
山谷労働者の解放運動を経て、1977 年より1982 年まで永山則夫裁判を支援。以降死刑廃止運動、地域運動などにかかわり、現在に至る。
著書『死者はまた闘う―永山則夫裁判の真相と死刑制度』(明石書店、2007年)
場所】 イエズス会岐部ホール4階404号室
●東京都千代田区麹町6-5-1
●JR四ッ谷駅麹町口・徒歩2分
●カトリック麹町(聖イグナチオ)教会隣
(イエズス会日本管区本部ビル)
会費】 (会場カンパあり)
申し込み・問い合わせ
「死刑を止めよう」宗教者ネットワーク事務局/柴田
〒102-0083東京都千代田区麹町6-5-1岐部ホール4階
イエズス会社会司牧センター
電話03-3359-7655 FAX.03-3358-6233
e-mail:pyopyo@m78.com
http://www.kiwi-us.com/~selasj/inochi/


「死刑を止めよう」宗教者ネットワーク』事務局の柴田幸範さん(イエズス会社会司牧センター)が司会です。
最初に真宗大谷派僧侶・雨森慶為さんの挨拶がありました。
続いて今回の講師・武田和夫さんによる「今、死刑をめぐる状況を問う ─永山則夫裁判の視点から─」講演。
続く質疑応答も活発でした。
オウム真理教被害者の会の方の発言、日弁連人権擁護委員会死刑問題調査研究委員会の中村治郎弁護士の発言などがありました。
質疑応答終了後、聖公会有志「一羊会」の方による活動アピール。
イエズス会司祭・ホアン・マシアさんの終会挨拶。
という流れで「第16回死刑廃止セミナー」は進みました。
どの方のお話も、死刑(廃止)問題に関してあまり知識のない私(喜八)にも、分かりやすいものでした。
この日気づいたこと・思ったことは沢山あるのですが、ひとつだけ述べておきます。
いずれは日本でも死刑制度は必ずなくなる
誰がなんと言おうとも、官僚さんたちが「(死の)既得権益」を必死に守ろうとしても、死刑制度がなくなる日は確実に来るでしょう。
ただし、それが外圧(米国からの命令など)によるものではなくて、わたしたち自身の努力の結果としての「死刑廃止」にならなくてはいけない、とも思いました。


日本の司法制度は、逮捕された場合、弁護士との接見もなかなかできない、取調べが録音・撮影されない、嫌疑を否認したら釈放が拒まれる(人質司法)、代用監獄、裁判での自白偏重、というように被疑者に圧倒的不利、警察・検察には圧倒的有利(仕事がラク)というシステムになっています。
そんなシステムの下、もし人を「間違えて」死刑にしても(殺しても)、警察官・検察官・裁判官の責任が問われることは滅多にありません。
こんなやり方が腐敗しないわけがありません。
それは「検察不祥事」「警察不祥事」の延々と続く長大なリストを見れば明らかでしょう(※「不祥事」とはなんとも奇妙な官僚用語ですね…笑)。
世界の各国が次々と死刑を廃止しているのは、甘っちょろい感傷によるわけでは全然なくて、冷徹なリアリズムに拠っているのだと思います。
死刑制度の存置は司法制度腐敗させ崩壊させ、ひいては社会と国家を腐敗・崩壊に導く、というリアリズムに。
そのような認識をもつ私(喜八)は明確に「死刑廃止論者」です。


「死刑を止めよう」宗教者ネットワーク 第16回死刑廃止セミナー 今、死刑をめぐる状況を問う ─永山則夫裁判の視点から─ 講師:武田和夫


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投稿者 kihachin : 2011年06月29日 12:00

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