【お勧めの本】深尾葉子『魂の脱植民地化とは何か』青灯社(2012) 更新!

« 「Fumidasu懇話集会」(11-01、東京・高円寺) | メイン | 宮地尚子さんに関するツイート »


2011年10月23日

「生活保護受給者は二級市民なんかじゃないぞ!!」

10月15日に「東京を占拠せよ!」集会・デモが東京都内3ヶ所で行なわれました。
これは米国ニューヨーク市の「Occupy Wall Street (ウォール街を占拠せよ)」を発端とする世界的な「強欲資本主義に抗議する(※)」一斉行動でした。

(※「強欲資本主義に抗議する」はわたし個人の解釈です。一般的な見解ではありません)

Occupy Wall Street」の発表によると、南北アメリカ・アジア・アフリカ・ヨーロッパの82ヵ国で1500以上の抗議行動が実施されたそうです。
そのうち六本木での集会の様子を「毎日新聞」2011年10月19日夕刊
「特集ワイド」まとまらず、あいまい…「勝手に声」が今どき》が伝えています。

たまたまこの記事を読んでいると、知り合いの加藤孝さんのお名前を発見しました!
そこで加藤さんの承諾を得てインタビュー部分と写真(※加藤孝さん撮影、毎日新聞記事のものではありません)を転載させていただくこととしました。
なお加藤孝さんによると、実際にしたコメントと新聞記事の内容には「ずれ」があるように感じているそうです。
『恥ずかしくて生活保護を受給していると言えなかった』ことが悔しかった」というのが真意であり、そのように言ったつもりとのことです。
その点を留意してお読みいただければと思います…。


生活保護受給者は二級市民なんかじゃないぞ!! ちゃんと生きさせろ!
「生活保護受給者は二級市民なんかじゃないぞ!!」加藤孝さん撮影

 「生活保護受給者は二級市民なんかじゃない」という自作プラカードを持って参加した東京都在住の加藤孝さん(49)は「週刊誌の広告に『生活保護費3兆円の衝撃』とあった。だから何なんだ。人の命を財源で語るな。1%の人々の富を上手に再分配すれば問題は消える」と訴えた。
 なぜ発言を? 加藤さんは「昨日のアルバイトで仕切り役から『普段は何してるの』と聞かれてね。恥ずかしくて生活保護で暮らしていると言えなかった。仲間の生活保護申請に同行して、励ましてきたのに。きょうは大勢の前で本当の気持ちを伝えることができてうれしかった」と打ち明けた。

(※毎日新聞記事の全文はこちらで)

ちなみにプラカードの裏面は「原発輸出反対 他人(ヒト)にヤバイもん売って金もうけすんな!! 金のために人を犠牲にするな!」だそうです。


生活保護受給者は二級市民なんかじゃないぞ!!」。

まったく、その通りです。
全面的に賛成します。

けれども。
わたしたちの社会では生活保護制度の利用者に対する偏見が強すぎるのではないか?
と感じることが日常しばしばあります。
生活保護利用者への「バッシング」も少なからず見かけます。

わたし(喜八=中村順)には生活保護を利用している友人知人が数十人以上います。
あたりまえの話ですが、彼/彼女らはおおむね「普通の人」です。
「普通」より優しい心、繊細な感受性を持った人も多いと感じています。
ただ、それぞれに病気や障害などから派生する「生きづらさ」があって、いまの企業社会ではなかなか働けないのです。
特に「フルタイム」では。
そして、わたしたちの社会は「フルタイム」で働けない人を「見下す」傾向があるのではないでしょうか?

しかし、彼/彼女らに対して「怠けている」などのバッシングを行なうのは、けっして「正しい」こととは思えない。
社会全体にとっても「益」は全然ないでしょう。

生活保護とは「全ての人にとっての、イザ!というときの命綱」です。
また、福祉や支援の現場では「最初で最後のセーフティーネット」とも言われています。
意味は「日本には生活保護以外には有効に使える福祉制度があまりない」です。
そのような現状にあって、生活保護利用者をバッシングすることは、生活保護制度を劣化させる結果を招くのではないか? と危惧します。

どんな人であっても、病気や事故などの不運が重なれば、経済的に「行き詰る」可能性はあるはずです。
それは東北大震災の被災者を見ればはっきり分かります。
「イザ!というときの命綱・セーフティーネット」があってこそ、多くの人たちにとって、さまざまなチャレンジや再チャレンジも可能になるのです。

一回でも失敗したら、オシマイ」「失敗者は二度と立ち上がれません」という社会は、恐怖が支配する社会です。
恐怖社会は、その活力をだんだん失っていき、閉塞感の充満する「最大不幸社会」となるのではないでしょうか?
そして行き着く先は「軍事独裁」か「戦争」か…。

生活保護制度は「イザ!というときの命綱・セーフティーネット」。
わたしたち1人ひとりにとって必要なもの。
そして社会全体の「幸福」を担保するためにも絶対的に必要な制度
わたし(喜八=中村順)はそのように考えています。
だからこそ、厚生労働省と地方自治体による生活保護改悪には断固反対します。


スポンサードリンク


関連ページ


郵政民営化凍結TBP

郵政民営化凍結!

郵政民営化凍結」TBキャンペーンをよろしくお願いします。

(※上の猫画像は「ImageChef イメージクリエーター」で製作しました)


Amazon : 生活保護


投稿者 kihachin : 2011年10月23日 12:00

« 「Fumidasu懇話集会」(11-01、東京・高円寺) | メイン | 宮地尚子さんに関するツイート »



トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://kihachin.net/klog/mt-tb.cgi/4459

このリストは、次のエントリーを参照しています: 「生活保護受給者は二級市民なんかじゃないぞ!!」:

» 京都妖怪探訪(144):大津祭と天孫神社 from 小路のヲタク草紙
[画像] 今回から何回かは、京都市に隣接する滋賀県大津市で行われた大津祭をとりあげます。  大津祭とは、毎年「体育の日」の辺りに行われる天孫神社のお... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2011年10月23日 18:09

» 内田樹「なぜ日本の若者は怒らないのか」の嘘とまこと from 逝きし世の面影
ネット世界では超メジャーな元ミッションスクール教授が書いている個人ブログ「内田樹の研究室」の最新エントリー『格差と若者の非活動性について』と題して内田樹氏は... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2011年10月24日 10:14

» 京都妖怪探訪(145):大津祭・西王母山と曳山展示館 from 小路のヲタク草紙
[画像]  大津祭編の第2回目です。  今回は大津祭の曳山の中でも、「西王母(せいおうぼ、さいおうぼ)」という女神の伝説をモチーフに作られた曳山、「西王母... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2011年10月24日 21:10