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2012年01月31日

「ベーシックインカム・フォーラム@早稲田VOL.1」について

安息大学ZINE
「安息大学ZINE VOL.1」

※「ベーシックインカム・フォーラム@早稲田VOL.1」会場でフリーマガジン「安息大学ZINE VOL.1」と「VOL.2」をいただきました。とても面白い!


2011年11月26日、早稲田大学戸山キャンパス(東京都新宿区)で開催された「公開講演会&トークセッション ベーシックインカム・フォーラム@早稲田VOL.1」に関するエントリの第4回です。

以下はこれまでの関連記事リスト、上から「古→新」です。

  1. 「ベーシックインカム・フォーラム@早稲田VOL.1」(写真)
  2. 「ベーシックインカム・フォーラム@早稲田VOL.1」(感想)
  3. 堅田香緒里さん講演「女/学生/ベーシックインカム」(感想)

いずれもボンクラなわたし(喜八)がボンクラなことを書き連ねております。
「今度こそ、目の覚めるような、鋭くも深いエントリを書くぞー!」
なんて大志(?)を抱いてはみたものの、そうしたら文章がぜんぜん書けなくなってしまいました。
ぼんやりしているうちに、日月は光陰のごとく…(汗)。
結局、ボンクラなやつ(自分)にはボンクラなことしか書けないという諦観をもって、また「ゼロ(なにも書かない)よりはマシ精神」に則って、自分なりにささやかな記録を残しておくことにします…。


ベーシックインカム・フォーラム@早稲田VOL.1」第1部の堅田香緒里さん(かただ かおり/埼玉県立大学保健医療福祉学部・助教/共著書『ベーシックインカムとジェンダー 生きづらさからの解放に向けて』など)の講演「女/学生/ベーシックインカム」が素晴らしかった!
無知無学なわたしにも分かりやすい講演でした。
さらには第2部の若い人たちによるトークセッションも非常に刺激だったのです。
今回はその第2部トークセッションについての覚え書き的エントリです。


それでは今回も「ベーシックインカムとは何か?」の定義を紹介します。
なお「ベーシックインカム・フォーラム@早稲田VOL.1」を主催した岡部耕典先生による定義です。

ベーシックインカム(Basic Income:BI)とは、すなわち「無条件・一律・継続・個人単位の所得保障(現金給付)」のことである。「基本所得」「基本配当」などの訳語もあるが、現在ではこのカタカナ語が一番流通している。

(※「ベーシックインカムと普遍的な所得保障」岡部 耕典/早稲田大学文学学術院准教授 博士(社会福祉学)から)


ベーシックインカム・フォーラム@早稲田VOL.1」の進行をつとめた堀真悟さん(早稲田大学文学研究科院生)の発言が非常に印象的でした。

「にゃるほど!」と思いました。
それまで、わたしはベーシックインカムに関して「思考実験としては面白いが、現実に政策として実現するのは不可能だろう」なんて(どこかで聞いたような、ありきたりの)考えを持っていたからです。
でもそれは「違う」かもしれないと、堀真悟さんの言葉によって気づきました。
思えば、わたしたちが当事者として現在経験している「普通選挙」だって、その昔の人から見たら「夢物語」であったに違いないのです。
女性も男性も、身分や納税額にも関係なく、「ひとり一票」を行使することができるなど、日本でも「たった」70年前の人々には実現可能とは思えなかったでしょう。
日本で「婦人参政権」が成立したのは1945年。
それも敗戦後、占領軍の指導の下でようやく実施されたわけですから。
仮に「戦争に勝って」いたら「婦人参政権」成立はさらに遅れたでしょう…。

さて「ベーシックインカム・フォーラム@早稲田VOL.1」第2部トークセッション「指定発言者」は当初「3人」を予定していたのが、当日になって「8人」になったそうです。
「話したい!」という熱意をもった方が多かったのですね。
20代(もしかしたら1人は30代?)の8人が発言。
その後、会場からの発言も多く出て、トークセッションは「熱い」ものとなりました。
最後は「時間がたりない~」状態で閉会となりました。
今回の「喜八ログ」エントリでは、一人ひとりの方の発言を紹介するのではなく、全体としてわたしが感じたことを記しておきます。

強く思ったこと。
いまの若い人たちはたいへんだ!
別に「若い人」たちに阿(おもね)っているわけではありません。
子どもがいない、子どもを持とうと思ったことがない、わたしのごくごく素朴な感想です。

大学の学費が異様に高い国・日本、「奨学金」という(偽りの)名の「学生ローン」、借金漬けにされ苦しむ学生については前回のエントリ『堅田香緒里さん講演「女/学生/ベーシックインカム」(感想)』でも書きました。
大学学費は、わたしが卒業した1980年代以降に急騰しているので、もし今わたしが20歳前後の若者であったならば、おそらく大学に行くことは難しいでしょう。

大学生になればなったで、「親の期待」の重さ、あるいはその裏返しの自分自身の責任感「親に申し訳ない」に悩まされる。
いまの時代は、大学や大学院を卒業したとしても、それだけで「キャリア」が保障されることなど、まずないからです。
けれども、親の世代には「時代の変化」が見えていないことが多い。
「せっかく大学に(まで)やったのだから、いい仕事について、いい生活をしてくれ」といった親の期待が若い人たちを苦しめる。

さらに学生生活が始まって間もなく「シューカツ=就職活動」に苦しめられるようになる。
「シューカツでは、1回も失敗できない!」というプレッシャー。
一度でも「失敗」したら、それが半永久的に「負」の烙印として残りかねない、寛容性の低い日本の社会。
一度でも「負け」たら、生きている資格がない、といわんばかりの社会。
「敗者」は存在を許されないのだろうか?
(そんなはずは「ない」のだが…)

学校や会社など「なにか」に所属していないと生きていけない、という圧力。
もしもコミュニティの中で「排除」されたなら、途端に生きにくくなる社会。
実際に死ぬ=殺される人も少なくない。
そういった、なんとも異様な社会に私たちは生きている、生かされている。
そして若い人たちにより重い荷を負わせている。
はたして、それでいいのか?
ぜんぜん、よくねーよ!」と、わたしは思う、断固として。
一度きりの人生、そのような卑劣で醜悪な生き方をわたし(喜八=中村順)はしたくないのだ。

この日発言された或る方の言葉をお借りして、《難しくなった関係を断ち切るのではなくて、ほぐして、新しい関係を結びなおす。もう1回つなぎ直す》方向を目指して、ベーシックインカムの可能性をシツコクしつこく考えていくことにします…。



美ちなる方へ PV 神聖かまってちゃん


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(※上の猫画像は「ImageChef イメージクリエーター」で製作しました)


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投稿者 kihachin : 2012年01月31日 12:00

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