【お勧めの本】深尾葉子『魂の脱植民地化とは何か』青灯社(2012) 更新!

« 「路上の猫たち」写真(前期展示16枚) | メイン | 【再掲】NPO法人もやい『貧困待ったなし! とっちらかりの10年間』出版記念イベント(東京・四谷、03-31) »


2012年03月28日

「求職者支援制度の問題点を探る 生活保護との連動に危惧」「社会新報」2012年3月28日号掲載記事の紹介

「社会新報」2012年3月28日号掲載の特集記事「求職者支援制度の問題点を探る 生活保護との連動に危惧」に私(中村順)が撮影した写真を使っていただきました。

2011年08月10日に東京・霞ヶ関で行なわれた「わたしたちの声をきいてください!生活保護利用者デモ」に参加されたAさん(仮名)と手作りキルトバナーの写真です。


(※写真はクリックすると大きくなります)

自分らしく
生きるための
生活保護守ろう

求職者支援制度の問題点を探る 生活保護との連動に危惧」(「社会新報」2012年3月28日号)では上の写真がさらにトリミングされています。
記事を執筆されたライターの○○さん(※「社会新報」記事が無記名なので弊ブログでも無記名で)に依頼され、写真のAさんから承諾を得たうえで、掲載となりました。


求職者支援制度の問題点を探る 生活保護との連動に危惧」は厚生労働省「求職者支援制度」が抱える問題について分かりやすくコンパクトにまとめられた記事です。
弊ブログでも以下「ざっと」記事を紹介させていただきます。

そもそも「求職者支援制度」って何だ?
と仰る方も少なくないと思います。
求職者支援制度の問題点を探る」から「求職者支援制度とは」を引用します。

 雇用保険を受給できない失業者に対して(1)無料の職業訓練(求職者支援訓練)を実施し、(2)一定の要件を満たす場合は「職業訓練受講給付金」を支給し、(3)訓練期間中、終了後もハローワークが就職支援を実施する。「第2のセーフティネット」として09年7月から実施されていた緊急人材育成支援事業(基金訓練)を踏まえて、11年10月1日から恒久制度化された。「求職者支援訓練」は民間事業者が厚労省の認定を受けた訓練を実施する。

この制度の「問題点」とは何か?

2012年02月24日に衆議院第1議員会館で開催された緊急院内集会「生活保護“改革”と求職者支援制度を考える ~本当の『自立』って、何だろう?~」(主催「生活保護問題対策全国会議」)では、専門家により《求職者支援制度と生活保護の関係整理についての問題点》が指摘されました。
専門家のひとり河村直樹さん(長年ハローワーク職員として職業紹介や雇用保険の仕事に従事。「全労働省労働組合」)は、
・現在の厳しい雇用情勢を前提に議論が行われるべき
・事業者が実施する職業訓練科目が非常に限定されている
・訓練科目が希望と合致しない
・訓練科目に地域的な偏在がある
・出席要件が非常に厳しい
・一度この制度を利用した人は以後6年間は利用できない
などの点を指摘した上で、「これはセーフティネットではない。雇用保険を受ける資格がない失業者が訓練を受けたいなら、あまねく提供するのがセーフティネットだ」と批判しています。

と、ほんとうに「ざっと」ですが、「社会新報」2012年3月28日号掲載記事「求職者支援制度の問題点を探る 生活保護との連動に危惧」を紹介させていただきました。
なお記事は Web では読めないようです。
ご興味のある方は、社民党関連施設あるいは図書館などでお読みください。


以下は「求職者支援制度」に関する私(中村順)の個人的な感想です。
「求職者支援制度」で、職業訓練を欠席していいのは、病気や怪我や就職面接など「やむをえない理由」があるときだけだそうです。
それ以外で1日でも欠席すると、生活費は支給停止になります。
これについては「支援制度」を実際に利用している複数の友人から直接聞きました。
ちなみに「遅刻」は「欠席」扱いになるそうです。
つまり「やむをえない理由」以外で一度でも遅刻したら、即アウト。
こんなものは「利用者を舐めきった、悪い制度」ではないかな?
と私は感じてしまいますね。
こういった「懲罰型」ともいうべき制度を考案した・施行している公務員の皆さん全員にぜひともお願いしたい。
あなたがたも「公務を『やむをえない理由』以外で一度でも遅刻・欠勤したら給与停止」としてください。
他人に厳しくあるのなら、自分や「身内」にも厳しくあるべきではありませんか?
もう一度言いますよ。
公務を「やむをえない理由」以外で一度でも遅刻・欠勤したら、即刻クビ(解雇)!
でよろしいですね?

昨年来、生活保護制度を利用している友人知人たちと話しているときにふと思ったこと。
「福祉の給付」と「公務員の給与」はいったいどこがどう違うのか?
本質的にはかなり似た性質のものではないだろうか?
という素朴な疑問が生じました。
ただし、この辺は「哲学的」によーくよく考えてみる必要がありそうですが…。

また、こんなことも思います。
希望する全ての人は「公務員」として採用される。
そのうち、なんらかの理由で「働けない」もしくは「フルタイムでは働けない」人に対しては、それぞれの必要に応じて所得保障をする。
こういうのも悪くはないんじゃないかなあ?
この案に対しては「それは社会主義だ!」という批判が予想されます。
けれども「あらゆる社会は社会主義的」なのです。
資本主義を自称する社会だって、社会主義的な制度・要素に満ち満ちているのが普通です。
それは、あたかも「資本主義の本家」のようなフリをしているアメリカ合衆国ひとつを例に挙げても、明明白白ではないでしょうか。
金融バクチ打ちたちが好き放題やって、個人のフトコロに大金をかっ込むときは「資本主義」。
デタラメやり放題のあげく、世界中を巻き込んでの、大破綻。
すると「金融システム安定のため」という名目で、「社会主義」政策(公的資金による損失補填など)を恥も外聞もなく行なう。
つまるところは「資本主義」と「社会主義」を自分たちの都合のいいように「つまみ食い」して、ごく一部の者たちだけがボロ儲けする。
そうして「尻拭い」は一般大衆におしつける。
これが何の誇張もない、そのまんまのアメリカ型「社会主義≒資本主義」システムなのですから…。


スポンサードリンク


関連ページ


郵政民営化凍結TBP

郵政民営化凍結!

郵政民営化凍結」TBキャンペーンをよろしくお願いします。

(※上の猫バナーは「ImageChef イメージクリエーター」で製作しました)


Amazon : 生活保護


投稿者 kihachin : 2012年03月28日 12:00

« 「路上の猫たち」写真(前期展示16枚) | メイン | 【再掲】NPO法人もやい『貧困待ったなし! とっちらかりの10年間』出版記念イベント(東京・四谷、03-31) »



トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://kihachin.net/klog/mt-tb.cgi/4595

このリストは、次のエントリーを参照しています: 「求職者支援制度の問題点を探る 生活保護との連動に危惧」「社会新報」2012年3月28日号掲載記事の紹介:

» 就職・就活・新社会人・新学期を前に読んでおきたい本 from ロンドンで怠惰な生活を送りながら日本を思ふ 「東京編」
Tweet 4月から新しい生活が始まる人も多いだろうし、またそれに向けて準備中の人も多いだろう。あるいは就職活動で頑張っている人もいるだろうし、4月から心... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2012年03月28日 23:07

» 日本を滅ぼす増税しか思い浮かばない人々 from 「小さな政府」を語ろう
いつも適当なことを書いているゆかしメディアに共産党の大門とやらの国会の質疑について書かれていたわ らっちゃう内容があった。今の政治家は大きなことを口に出して言え... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2012年03月28日 23:07

» 分けないことにはわからないが、分けてはわからない from 逝きし世の面影
『世界は分けてもわからない』 個々の人間の認知能力には限界があり、大きな対象をあれもこれもと総合的に丸々正しく理解することは非常に困難である。 対象物(物... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2012年03月30日 11:19