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2012年04月18日

『自殺のサインを読みとる 改訂版』高橋祥友

『自殺のサインを読みとる 改訂版』
自殺のサインを読みとる 改訂版』高橋祥友、講談社文庫(2008)

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自殺のサインを読みとる 改訂版高橋祥友(たかはし よしとも/精神科医・医学博士)、講談社文庫(2008)を紹介します。

(※版元・講談社によると『自殺のサインを読みとる』は2001年06月に刊行され、文庫化にあたり第1章をさしかえ、全面的に改訂されたそうです)

《版元による》内容紹介
「助けて!」にどう気付けばよいのか!!
1年に3万人以上の人間が自殺で亡くなっている。しかし「死の意志が固まっている人」はいない。周囲の人間が気を遣えば自殺は予防できるのだ。性格や体験などから発する「自殺のサイン」はどう発見すればよいのか。背後に隠れる心の病を見つける方法と治療を、第1章を最新の知見で全面的に改訂して解説。


わたし(喜八=中村順)には「『死にたい』と言っている人」「死にそうな人」に対して「やさしい」ところが、もしかしたらあるかもしれません。
もし「ある」とすれば、それはわたし自身にも「希死念慮」があり「死の近くで生きている」という感覚があるためではないかと思います。
わたしの友人──おたがい十代の終わりから二十代の大部分にかけて最も親しくしていたともだち──が若くして自死しました。
彼は東京大学大学院博士課程で国際関係論を学んだ、真摯で努力する人でした。
そしてわたしにとっては「これまでの人生の中で、話をしていて、もっとも楽しい友人」だったのです。
彼に先立たれたことによってわたしの中に空いた穴(喪失感)は、その後20年以上が過ぎたいまでも、大きくあります。
加えて、子どもの頃から親しんでいた親族、親しみをもって接していた友人知人も何人か自殺しています。
わたしから見て「おもしろい、興味深い、素敵」と感じる人たちは、同時に「自死リスクが平均より高い」人たちではないか? と思うこともあります…。
それで、縁あって知り合ったともだち・なかま、そしてわたし自身の自死リスクを減少させる意図をもって、ごく最近自殺(自死)予防関係の書籍を10冊以上読みました。
自殺のサインを読みとる 改訂版』高橋祥友(たかはし よしとも/精神科医・医学博士)、講談社文庫(2008)はその中でも、もっとも読みやすい、実用的だとわたしが感じた1冊です。


以下に『自殺のサインを読みとる 改訂版』で印象深かった部分を引用させていただきます。
引用文冒頭 《 》 内の数字はページ数です。

《6》 わが国の歴史や文化的背景から、一般の人のなかには、ある状況では自殺が起きてもしかたがないといった考えが非常に強い。自殺を予防するうえで障害になっている事柄は数多く存在するのだが、自殺に対するこのような受容的・寛容的な態度こそが最大の壁であるのかもしれない。自殺とは自由意志に基づいて選択された死などではなく、さまざまな問題を抱えた末に「強制された死」であると私は考えている。
《114》 自殺は突然何の前触れもなく起きるというよりは、それに先立って、自己の安全や健康を守れないという状態が自殺に先行してでてくることのほうが圧倒的に多い。これを専門用語では事故傾性(accident proneness)と呼んでいる。自殺の暗い影が形を変えてひたひたと近づいているかのようである。
《164》 自殺の危険とは、ある人物が生涯にわたって発展させてきた非適応的な行動の最終的な結果であることがしばしばである。したがって、自殺を予防するには、このような人の生活史を理解し、その絶望的な感情を十分に理解する必要がある。そしえ、そのためには非常に多くの時間や努力を要するのはいうまでもない。
《243》「死ぬ、死ぬ」と言う人は本当は死なないと一般に信じられているが、これは大きな誤解である。自殺した人の大多数は、行動を決行する前に自殺の意図を誰かに打ち明けている。これを的確にとらえられるかどうかが自殺予防の重要な第一歩となるのだ。話をそらしたり、批判をしたり、安易な励ましをしたりすることは禁物である。まず、真剣にその訴えに耳を傾けるべきだ。
《324》自殺が一件起きると、家族や知人といった強い絆で結ばれていた人が、最低五人は深刻な心理的な打撃を受けると推定されている。自殺とはけっして死にゆく人だけの問題にとどまらないのだ。
 わが国では、時が経つことだけしか心の傷を癒してくれないといった考えがまだ根強く残っている。
 そして、自殺が生じた後も、周囲の人々はまるで何事も起きなかったかのように振る舞うことが、最大の思いやりであるといった風潮が強い。しかし、これではかえって心の傷がますます深まってしまい、後に深刻な精神的問題を抱えることになりかねない。
《360》「自殺する」と訴えていても、その意思が一〇〇パーセント固まっている人に私は出会ったことがない。「死にたい」しかし「助けてほしい」という両極端の感情の間を激しく揺れ動いているのだ。
《362》 日本の最近の現状をみていると、わが国の社会全体が、人間でいえば中年危機を迎えているような気がしてならない。これまでのような右肩上がりの成長ばかりは望めない。これからどのような航路をとるべきかを社会全体が鋭く問われているような気がしてならないのだ。


友人知人の皆さまへ、喜八(中村順)より。
お互いどうにかこうにかして《にゃんころりん》とマイペースで生き延びましょう~。(=^・^=)


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投稿者 kihachin : 2012年04月18日 12:00

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