【お勧めの本】深尾葉子『魂の脱植民地化とは何か』青灯社(2012) 更新!

« 緊急記者会見「どうなる? 生活保護」(報告) | メイン | 片山さつき参議院議員宛てのツイート(まとめ) »


2012年06月02日

生活保護制度の不正受給発生率ってどれくらいか知っていますか?

「命の問題だ」生活保護バッシングに緊急会見


生活保護制度の「不正受給発生率」が具体的にどれくらいなのか、ご存知でしょうか?
人間の運営するシステムとしては、きわめて「不正」が少ないことを知っていますか?


生活保護制度における「不正受給」問題。
先ごろまでメディアによる加熱報道が繰り広げられ、そこでは「不正受給」ばかりがやたらに強調されました。
けれども日本の生活保護制度における「不正受給発生率」は極めて低いのです。
具体的な数値で述べましょう。
下記は厚生労働省による調査結果です。

平成22年度
件数ベース(不正受給件数÷受給世帯数) 1.80%
金額ベース(不正受給件数÷生活保護費総額)0.38%

上記データから判断するなら「人間の運営するシステムとしては、きわめて『不正』が少ない」と言えると思います。
また「不正受給」にカウントされた中には、たとえば「高校生の子どもが家計を助けるためアルバイトをしたが、申告義務があることを知らず、未申告となった」のようなケースが多いそうです。
本当に悪質な「不正受給率(金額ベース)」は 0.38% より更に少ないのです。

そして少数の「悪質事案」については、個別に所轄の警察署と連携して、粛々と対処すればいいのです。
なにも自民党国会議員やマスメディアがこぞって囃(はや)し立て大騒ぎしなければならないような問題ではありません(※)

(※「彼ら/彼女らの『真の目的』はなにか?」を疑ってみたほうがよいとわたし《中村順》は思います)


先ごろまで、生活保護制度に関するメディア報道は偏見・事実誤認・役所情報の垂れ流し・人権侵害に溢れていました。
最近やや「まとも」な報道もぼちぼち行なわれるようになりましたが……依然として無知・無責任「報道」もまだまだあります。

このような「偏向報道」「プロパガンダ(もどき)報道」ばかりに接していたら、ことの本質を見失わされ、自分自身の生活・生命を毀損する危険性がきわめて高いでしょう。
結局は「自分で自分の首を絞める」ような羽目になりかねない。
そう言わざるを得ません。

ヒトにとっては「正しい知識こそ、力(ちから)」です。
「偏向報道」「プロパガンダ(もどき)報道」なんかに惑わされていては、あなた自身がとことん軽んじられ、いいように扱われ、結果として不幸になる可能性が高いのです。


生活保護制度をよく知るために。
全国の法律家・研究者・NPO関係者らが作成した以下の緊急声明・要望書・文書をぜひ読んでみてください。

生活保護制度に関する冷静な報道と議論を求める緊急声明
(「生活保護問題対策全国会議」と「全国生活保護裁判連絡会」による声明)

扶養義務と生活保護制度の関係の正しい理解と冷静な議論のために
(「生活保護問題対策全国会議」による文書)

警察官OBの福祉事務所配置指示の撤回を求める要望書
(「生活保護問題対策全国会議」による要望書)


スポンサードリンク


関連ページ


Amazon : 生活保護


投稿者 kihachin : 2012年06月02日 12:00

« 緊急記者会見「どうなる? 生活保護」(報告) | メイン | 片山さつき参議院議員宛てのツイート(まとめ) »



トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://kihachin.net/klog/mt-tb.cgi/4637

このリストは、次のエントリーを参照しています: 生活保護制度の不正受給発生率ってどれくらいか知っていますか?:

» 「世界経済は2012年の夏に崩壊する」ゼーリック世界銀行総裁の大予言 from 逝きし世の面影
任期満了の6月末いっぱいで退任するロバート・ゼーリック世界銀行総裁 2007年7月1日にブッシュ政権の元アメリカ国務省副長官(就任当時はゴールドマン・サッ... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2012年06月04日 10:10