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2012年07月09日

渋谷区による野宿者排除、炊き出しつぶしに抗議する! 緊急デモ(後半)

2012年07月07日、《渋谷区による野宿者排除、炊き出し潰しにNO! 緊急デモ》に参加してきました。
その報告記事・後半です(前半はこちら)。


以下(後半)5枚の写真撮影はわたし(中村順)です。
写真はクリックしても大きくなりません。

デモ隊(東電電力館前)

小雨降る中、渋谷区立宮下公園を出発したデモ隊。
山手線ガード下をくぐり抜け、「東電電力館(※昨年05月末に閉館)」前を通過中です。
追い出しやめろ
寝場所を返せ
桑原区長は野宿者とちゃんと話し合え
などなどのシュプレヒコールを上げながら、渋谷区役所前を目指します。
ところで、このデモの最中に園良太さん(その りょうた/アクティビスト、ライター)と久し振りに顔を合わせ、少しだけお喋りもさせていただきました。
元気そうでした。
とはいえ。
一部公務員の皆さんが園良太さんを「目の敵」のようにして虐(いじ)めるのは本当によくないとわたしは思います。
彼のような意欲と行動力のある若者には社会のために活動してもらうべきでしょう。
権力を持った者が個人を「狙い撃ち」のようにして弾圧しても、「いいこと」はけっしてない。
そんなことをしても、わたしたちの社会が良くなることはありえないのです(逆に劣化するでしょう)。


追い出し反対プラカード

追い出し反対》。
近くを歩いていた方たちのプラカードを撮影させていただきました。
実際、野宿者《追い出し》は命にかかわる問題です。
全てのヒトは「寝る」ために一定のスペースを必要とします。
「生きる」ためには寝なければなりません。
そのためにはある程度の空間を占有しなければならないのです。
ところで「土地」は大雑把に言って「私有地」と「公有地」に分けられます。
もし他人の「私有地」で寝ていたら、追い出されるのはもちろんのこと、不法侵入などで逮捕されてしまう可能性も高いでしょう。
そのため寝場所を失った人たちは「公有地」である公園や区役所地下駐車場を「緊急避難」的に使用しているのです。
「生きる」ために、やむなくそうしているのです。
それらの「避難場所」から追い出されるということは、全ての人間に絶対必要な「寝る」ためのスペースを奪われることです。
これが「生存権」の侵害であることは明白です。
だから、わたし(中村)は端的に「人殺しはやめろ! 人殺しに準ずる行為はやめろ!」と言いたいのです。
これは誇張でもなんでもなく、シンプルな事実の指摘であり、いたって常識的な主張ではないでしょうか。


デモ隊(渋谷区役所前)

渋谷区役所前を行くデモ隊。
ここの地下駐車場(通称:ちかちゅう)には緊急避難的に寝泊まりしている人たちがいました。
またキリスト教徒中心のボランティア「聖公会野宿者支援活動・渋谷」の人たちが炊き出しや福祉相談などの活動を行なっていました。
その「ちかちゅう」を渋谷区は06月11日に強制封鎖してしまったのです。
全てのヒトに絶対必要な「寝る」スペース、「調理し、食べる」スペースが奪われました。
行政である渋谷区が、生活に困っている人たちを《後は勝手に死ね》といわんばかりに排除したのです。
渋谷区による「生存権」の侵害であることは明白でしょう。
ところで、写真に写っている時計塔は渋谷区の野宿者排除に反対する際の「集合地点」としてよく利用されています。
わたし(中村)も(一度だけですが)宮下公園ナイキパーク化反対!渋谷区役所前情宣に参加したことがあります。
また、今週の07月11日(水)にも渋谷区に対する抗議申し入れが行なわれる予定で、この時計塔が集合場所になっています。

7.11(水)渋谷区抗議申し入れ
7月11日(水)正午、渋谷区庁舎・時計塔集合
情宣の後、移動
渋谷区に対し、抗議声明への賛同を提出、合わせて、美竹公園での行政代執行を食い止めるために、「弁明書」も提出する予定
野宿者有志/聖公会野宿者支援活動・渋谷/渋谷・野宿者の生存と生活をかちとる自由連合

なお、「宮下公園ナイキ化問題」について詳しく知りたい方は、ぜひ以下のFAQ(よくある質問)ページを参照ください。
とても分かりやすく丁寧に解説されています。

 「宮下公園問題FAQ
 (「A.I.R Miyashita Park」2010-06-28)


美竹公園

「ちかちゅう」と同様に、渋谷区により強制封鎖された美竹公園。
ここでは何人かの人たちが(緊急避難的に)生活を営んでいました。
そして「のじれん(渋谷・野宿者の生存と生活をかちとる自由連合)」が炊き出しなどの支援活動を行なっていました。
ここでも「寝る」スペースと「食べる」スペースが一挙に奪われてしまったのです。
繰り返しになりますが(何度でも言いますが)、これが「生存権」の侵害であることは明白です。
ちなみに行政が「工事」を理由にして野宿者排除や炊き出しつぶしを行なうのは「よくある」ことだそうです。
けれども、人間の「排除」はおおむね「コスト高」の結果となるのです。
(※人の命がかかっている状況で「コスト」という言葉は使いたくありませんが、排除する側の人たちに「通じる」用語を敢えて選んでいます)
社会の在り方の基本は「排除」ではなく「包摂」であるべきでしょう。
こういった常識をわきまえない官僚・政治家・企業人の跋扈が社会を劣化させ崩壊の危機を招くのだ!
と、いつになく大きく出つつ、強い憤りを覚えるわたしです…。


デモ終盤。
この少し後、ゴールの神宮通り公園に到着しました。
終始小雨の降る中、約120人の方が参加されたそうです。
皆さま、お疲れさまでした。
個人的にお付き合いいただきました方々に心からお礼を申し上げます。
ありがとうございます。
というわけで「デモが苦手」なわたし(団体行動が苦手、人が多く集まっている空間が苦手)も「渋谷区による人間の排除、人権侵害に抗議してきたぞ!」の巻でした。


渋谷区による3か所同時一斉野宿者排除に対する抗議声明》への賛同が募集されています(こちらのサイトの右サイドに掲載されています)。
続々と賛同者・賛同団体が名乗りをあげています。
メッセージも多く寄せられています。
もちろん、わたし(中村)も賛同署名しました。

 「渋谷区による3か所同時一斉野宿者排除に対する抗議声明」への賛同をお願いします!

人を排除し、いのちを軽んずる、わたしたちの社会の在り方。いわゆる「世間」の冷たさ、怖さ。そういったものが野宿者排除の現場、あるいは原発再稼働政策などにおいても明確に表れるように思います。そんなやり方はもう全て放棄して、「いのちを大切にする」社会を築きたいですね。そのためにも、行政による非道な野宿者排除は「やめろ!」と言いたいです。 中村順(喜八)


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投稿者 kihachin : 2012年07月09日 12:00

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