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2012年08月28日

吉水岳彦さん「被災地で目にしたことを思いかえして」

アザミの花
(※花の写真はクリックすると大きくなります)
吉水岳彦《あざみは大好きな花です。トゲのある自分に気づかない顔して上向いているのが、他人ごととは思えないんですよね》


吉水岳彦さん(よしみず がくげん)の文章《被災地で目にしたことを思いかえして》を吉水さん本人の了承を得て転載させていただきます。

吉水岳彦さんは東京都台東区清川にある浄土宗・光照院(こうしょういん)の副住職です。
光照院には「NPO法人もやい」を含む複数の生活困窮者支援団体が設立した「結(ゆい)の墓」があります。
「結(ゆい)の墓」は、「ホームレス」状態を経験された人など身寄りのない人のための合同墓で、2008年11月に建立されました。
また、吉水さんは浄土宗僧侶有志による「社会慈業委員会 ひとさじの会」で、炊き出し・夜回りなどの支援活動、および「気仙三十三観音霊場再興プロジェクト」を実践されています。
わたし(中村)は「NPO法人もやい」こもれび荘でときどき行なわれる法要で吉水岳彦さんに何度かお目にかかり、さらに稲葉剛さん(「もやい」代表)つながりで、ご縁が生じました。


前置きが長くなりました。
吉水岳彦さんの《被災地で目にしたことを思いかえして》を以下に転載させていただきます。

(★転載開始★)

被災地で目にしたことを思いかえして(長文です) 吉水岳彦

被災地にたびたび足を運ぶようになって驚いたことの一つは、「わたしはあなたの窮地を救いに来ました!」「われわれがこの仮設の人の生活を守るんだ!」という意気込みの方がけっこうたくさんいらっしゃったことでした。(本当に意外でした)

こういう考えがいけないとは申しませんが、こうした意気込みの方を見るたびに、以前、尊敬する先輩に教えていただいた「わたしの苦しみをあなたの喜びにしないでください」という言葉が頭をよぎります。

多少なりとも、他者のために何かをさせていただくことには喜びを得るものだと思います。わたし自身「お役にたてたかな?」と思うようなことがあれば、すごくうれしい気持ちになります。

でも、本当に苦しい状態にある方にかかわらせていただくなかにおいて、その苦しみを土台に自分の〝生きがい〟探しをして歩くことは、避けるべきことだと思ったのです...。

そこには、「救う人」「救われる人」の関係が強く意識され、無自覚に「救う人」は自分の喜びを求めて、「救われる人」を求める傾向もみられます。

そんな関係は、けっして望むべきものではないはずです。

また、そのような活動を眺めていると、「救う人」の側の驕りのこころに依るのでしょうか。不遜な態度で接しているのをしばしば目にしました。

そんな時に、あらためて大切だなあと思ったのは「相互扶助」ではなく、「相互恭敬の精神」でした。

互いに助け合うことももちろん大切なことですが、さらに一歩踏み込んでお互いに身にうやまい、心に敬う「恭敬(くぎょう)」の精神が、いかなる場面にも重要なことであると思い至ったのです。

単純な支援物資の受け渡しや炊き出しのごはんをお渡しするだけだとしても、そこには何らかの対話があります。

こうしたとき、相手に対してどのような心で接しているかは、自ずと受け手には感じられます。

相手を見下したり、さげすんだり、意識はしていなくとも自分が優位であるという慢心がでてきたときには、対話など成立しません。

それどころか、支援物資を受け取る人の表情が、渡す人の態度を見て何か困っているような顔になっていることも。

被災地の支援に限らずどのような場面においても人と接するときには、自分の満足のために一方的に「〇〇をしてやろう」というのではなく、相手に対して深い敬意をもつことが基本的でもっとも肝要なことなのだと考えさせられました。

本当に当たり前のことを書いていますが、この当たり前のことが意外に実践出来ていないんです。

なかなか常に実践していくことは難しいかもしれませんが、お互いに恭敬愛慕の心を常に忘れずに接せられるような関係性を広げていくことができたら、きっとお互いの気持ちも通じ合うようになるでしょう。

………と、他人に言う(文字におこす)のは簡単です。

わたしもここで言いたいことを言ったからには、まず自分からいかなる人に対しても「恭敬愛慕の心」で接するリハビリを行おうと思います。

駄文に最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

合掌 南無阿弥陀佛

(★転載終了★)


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(※上の猫画像は「ImageChef イメージクリエーター」で製作しました)


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投稿者 kihachin : 2012年08月28日 12:00

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