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2012年10月12日

緊急学習会「生活保護バッシングで誰が得するの? ~国の責任放棄の真相~」(報告)

緊急学習会「生活保護バッシングで誰が得するの? ~国の責任放棄の真相~」
緊急学習会「生活保護バッシングで誰が得するの? ~国の責任放棄の真相~」


2012年10月11日、《緊急学習会「生活保護バッシングで誰が得するの? ~国の責任放棄の真相~」》が東京・霞ヶ関の弁護士会館504号室で開催されました。
生活保護利用当事者を中心に、短期間のうちに企画・準備された学習会でしたが、当日は会議室定員の2倍以上の方が参加される盛況となりました。
いま生活保護制度への関心が高まりつつあることを、あらためて実感しました。

写真向かって左側、ダークスーツの方がこの日の講師・田川英信(たがわ ひでのぶ)さんです。
田川さんは、東京都区部の福祉事務所で生活保護の地区担当員(ケースワーカー)として10年、ケースワーカーを指揮監督する保護係長(査察指導員)に5年従事された経験をお持ちです。
現在は自治体職員を休職して、生活保護を含めた社会保障の改悪を阻止するべく、労働組合の専従およびボランティアとして、さまざまな活動に奔走されています。
中央の女性は司会進行のKさん。
向かって右、白いシャツの男性は宇都宮健児さん(うつのみや けんじ/「反貧困ネットワーク」代表・「日本弁護士連合会」前会長)です。


田川英信さんによる「授業」はとても分かりやすいものでした。
これはけっして「ヨイショ」などではなくて、掛け値なしの真実です。
生活保護制度にまつわる複雑な状況を明快に解説していただき、わたし(中村)もこれまで不明確だったいろいろなことが、ようやくアタマに入りました。

緊急学習会「生活保護バッシングで誰が得するの? ~国の責任放棄の真相~」》学習会は以下のように進められました。

  1. 水際作戦ってなに?
  2. 扶養義務とは
  3. 生活保護の利用率と捕捉率
  4. 保護世帯はどのように増えているのか
  5. 自助・共助・公助
  6. 生活保護基準とは
  7. 生活保護基準切り下げの動き
  8. 誰がどのように保護基準を決めるのか
  9. 質疑応答
  10. 今後の「STOP!生活保護基準引き下げ」アクションについて

わたし(中村)がもっとも強い印象を受けたのは講義の中の次の部分でした。

《2012年08月10日に可決・成立した「社会保障制度改革推進法」は「悪魔のような法律」である。厚労省による生活保護「適正化」の実質は「切り捨て」にほかならず、憲法第25条を実質的に廃棄するに等しい。これは国の責任放棄、弱者の切り捨てである。生活保護は、「生存権」を具体化した、みんなの大切なもの。生活保護基準の切り下げは、現在生活保護を利用している人だけでなく、わたしたちの生活全体を地盤沈下させてしまう》


以下も田川英信さんの講義から。

《生活保護基準が引き下げが影響する制度の一部として、以下が挙げられる。住民税の課税最低限・就学援助・公営住宅の家賃・保育料・児童入所施設の一部負担金・療育医療の一部負担金・障害者福祉サービス利用者負担金の軽減・自立支援医療の自己負担金・高額療養費制度における自己負担医療費の上限額・国保料(税)の減免・介護保険料の減免・後期高齢者医療の保険料、窓口負担の軽減・最低賃金・生活福祉資金の利用…など様々な基準が連動して切り下げられることになる》

つまり、これをわたしなりに受け止めて、言い換えるなら…。
生活保護基準の引き下げは、わたしたちの「暮らし」と「いのち」の切り下げにつながるのです。
生活保護制度の「改悪」は、一部の人たちだけに影響することではなくて、わたしたち全ての者に関係があるのです。
けっして「他人事(ひとごと)」ではありません!
というわけで、わたし(中村)もこの問題の「当事者」なのだと再認識しました。

田川英信さん、緊急学習会スタッフの皆さま(わたしもそのハシクレですが…)、参加された全ての皆さま、ありがとうございました。
わたしたちの「暮らし」と「いのち」を守るため、お互いそれぞれできることをすることで、生活保護制度改悪」をやめさせましょう!


この《緊急学習会「生活保護バッシングで誰が得するの? ~国の責任放棄の真相~」》の映像記録がさっそく公開されています。
UPLAN」さんの撮影・編集です(再生時間約1時間46分)。
UPLAN」さん、ありがとうございます!

20121011 UPLAN 緊急学習会 生活保護バッシングで誰が得するの?


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投稿者 kihachin : 2012年10月12日 12:00

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