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2012年10月01日

自民党は自らの「生活保護制度見直し案」に対する公開質問状を無視し続けるのか?

溜池山王
いのちをつなぐ生活保護は恥じゃない!デモ」(2012-08-08)


2012年06月18日、「生活保護問題対策全国会議」と「反貧困ネットワーク」は、自民党生活保護制度見直し案PDFファイル)に対して、「公開質問状」を提出しました。
自民党「生活保護に関するプロジェクトチーム」座長・世耕弘成参議院議員の事務所に質問状を持参したところ、写真撮影は拒否されたそうです(はて? 拒否のその理由は?)。

公開質問状を提出して、すでに3ヵ月以上が経過しましたが、自民党からの回答は行なわれていません

公開質問状を答えようとしない(できない?)自民党議員らは「政治家としての資格を完全に欠いている」のでしょうか?


先日「生活保護問題対策全国会議」事務局長の小久保哲郎弁護士にわたし(中村順)が口頭で確認をとったところ、「(小久保)まだ回答はありません」とのことでした。
ちなみに「生活保護問題対策全国会議」は生活保護利用当事者・支援者・NPO関係者・法曹関係者・学識者などによるネットワークです。
わたしはさらに小久保哲郎弁護士に「自民党が関係者からの公開質問状を無視することはよくあるのでしょうか?」とお聞きしました。
すると、その場にいた宇都宮健児弁護士(「反貧困ネットワーク」代表・「日本弁護士連合会」前会長)が「よくあることです」と、厳しい声でコメントされました。
日ごろ温和な宇都宮健児さんとしては珍しい謹厳な口調でした。


世耕弘成片山さつき両参議院議員を始め自民党の皆様は、いまからでもいいですから、公開質問状に回答ください。
でなければ、あなたたちは「自らの政策に対する責任感を欠いている」もしくは「政策に関して議論をする能力がない」と看做(みな)されてもしかたがありません。
それはつまり「無責任にいい加減なことを言っている」さらには「政治家としての資格を欠いている」ということになるのです。
自らの「政治家たるべき資格」を証明するためにも、公開質問状に答えたほうがよろしいでしょう。

公開質問状には《今般の貴党の政策が現実のものとなれば,餓死・孤立死・自殺・犯罪が激増するのが必至と考えます》《こうした悲劇的事態(餓死・孤立死・自殺・犯罪)が現実化した場合,貴党はどのように責任をとられるおつもりですか》と明記されています。
これはけっして「レトリック」などではありません。
わたし(中村順)もまた、わたし自身の経験から判断して、同様の危惧を抱いています。
餓死・孤立死・自殺・犯罪が激増》は、きわめて現実的なリスクだと認識すべきです。


以下の痛ましい報道(NHKニュース・ウェブ版)をお読みください。
自民党「生活保護制度見直し案」による「改悪」が現実化されるなら、このような悲劇が無数に生まれる可能性が高いのです。

(★転載開始★)

簡易宿泊施設で母子が無理心中か

《2012年》9月21日 22時51分

21日午後、東京・小金井市の簡易宿泊施設で、生活保護を受けている女性と小学生でこの女性の長女とみられる女の子が死亡しているのが見つかり、警視庁は現場の状況から無理心中を図ったとみて調べています。

21日午後1時半ごろ、東京・小金井市梶野町の簡易宿泊施設で、女性とこの女性の長女とみられる女の子が死亡しているのが見つかりました。
警視庁の調べによりますと、2人は去年2月からこの部屋に住み生活保護を受けている43歳の母親と12歳の小学生の長女とみられ、女性は布団の上で買い物袋を頭からかぶり、女の子は別の布団の上で毛布をかけられて首にひもで絞められたような痕があったということです。
2人はいずれも窒息死とみられています。
小金井市役所には、20日の消印で「娘を殺して私も死にます」と書かれた手紙が届き、市からの連絡を受けて施設の管理人が鍵を開けて部屋の中に入ったところ2人が倒れていたということです。
警視庁は無理心中を図ったとみて詳しいいきさつを調べるとともに、2人の身元の確認を進めています。

(★転載終了★)

わたし(中村)は亡くなった母子と会ったことはないと思います。
が、おなじ時代・おなじ社会を生きた「同胞」として深い悲しみを覚えます。
このような犠牲を生まない社会──ひとり一人の「いのち」を尊ぶ社会──を、わたしは希求し、そのために自分のできることをしていきたいと思うのです。

自民党「生活保護制度見直し案」(PDFファイル)により《餓死・孤立死・自殺・犯罪が激増》する危険性があること。
そのことが、当事者・専門家・学識者を含む多くの人たちから危惧されていること。
ならば、その「見直し案」に関する議論は必須でしょう。


けれども、世耕弘成片山さつき両参議院議員を始め自民党議員らは、生活保護利用当事者・支援者・NPO関係者・法曹関係者・学識者による公開質問状に答えようともしない(できない?)。
公開質問状を無視し続けるあなたがたは、もしかしたら「政治家としての資格を完全に欠いている」のですか?
だとしたら、政治の道は断念すべきです。
それが、あなたがたにできる「もっとも良い」選択であり、「隣人愛」の実践になります。
仮に人々の目を欺くことはできたとしても、自分の「良心」に蓋(ふた)をすることはできません。
ここで公開質問状を無視し続け、福祉制度の改悪をごり押しし続けるなら、あなたがたはいずれ自らの内側から崩壊していくことになるでしょう。
そうなったら、政治家としても、ひとりの人としても、「お終い」です。
以上、僭越(せんえつ)ながら指摘させていただきます。


世耕弘成さん、片山さつきさん。
生活保護問題対策全国会議」と「反貧困ネットワーク」の公開質問状にお答えください。
わたし(中村順)は無理な要求をしているわけではありません。
ただ「政治家としての責務を全うしてください」とお願いしているだけです。


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投稿者 kihachin : 2012年10月01日 12:00

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