【お勧めの本】深尾葉子『魂の脱植民地化とは何か』青灯社(2012) 更新!

« 【お知らせ】法律・生活・労働・住まい・震災分野などの無料相談会が、2012年12月25日(火)・26日(水)・27日(木)、東京四谷「司法書士会館」で開催されます | メイン | 「M」さん制作、亀のゆるぽんさんバッチとメッセージ(写真) »


2012年12月24日

水島朝穂さん(法学者)《憲法は、国家を単純に信用してはいけない、ということをつねに警告している文章です》

憲法「私」論 みんなで考える前にひとりひとりが考えよう
水島朝穂『憲法「私」論』小学館(2006)

(※『憲法「私」論』を「Amazon」「楽天」で購入する)


水島朝穂さん(みずしま あさほ/法学博士・早稲田大学法学学術院〈法学部、大学院法学研究科〉教授)の『憲法「私」論 みんなで考える前にひとりひとりが考えよう』小学館(2006)から一部引用させていただきます(同書76-77頁)。

憲法は、国家を単純に信用してはいけない、ということをつねに警告している文章です。かのアメリカ独立宣言を起草したトマス・ジェファーソンも「信頼は、どこでも専制の親である。自由な政府は信頼ではなく猜疑にもとづいて建設される」といいます。国家権力を拘束し、「個人の尊重」を図るのが憲法の基本、「立憲主義」なのです。
 だから、政府が主導して憲法を変えたくなるのも、立場的には理解できないこともないのですが、それは安易に許してはなりません。権力のための、権力による、「権力にやさしい憲法」への改変をゆるしてしまえば、ふたたび、不幸になるのはいつも決まって、一般市民だからです。


水島朝穂教授が上の引用文で述べている「憲法」観・「国家」観が、今こそ必要とされています。
先の衆院選で自由民主党が「大勝」しました。
自民党は結党以来「自主憲法制定」を「悲願」としているそうです。
でも、それはもしかしたら…。
権力のための、権力による、「権力にやさしい憲法」》への一貫した欲望だったのではないか?
彼/彼女らは、人々の「いのち」と「暮らし」を尊重するがゆえに、「改憲」を唱えてきたのだろうか?
いや、違うかもしれない。
彼/彼女らは自分たちのための「権力にやさしい憲法」を求めてきたのだ。
わたしたち《一般市民》はそのような《猜疑》を抱くべきでしょう。
トマス・ジェファーソンが喝破するように《信頼は、どこでも専制の親で》す。
「権力」や「政府」を安易に信頼してはいけないのです。
それは超ヤバすぎる、きわめつけの愚行なのです。
自由な政府は信頼ではなく猜疑にもとづいて建設される》。
ほんとうの「市民」とは、権力者に対して大いに猜疑を抱く人のことです。
ほんとうの「改革者」とは、信頼ではなく猜疑にもとづいて、自由な政府を実現しようとする人です。
もし仮に「政府・お上(かみ)をむやみに疑ってはいけない」などと言う者がいたら、その人物こそ徹底的に疑われなければならないのです。
そして、絶対に《権力による、「権力にやさしい憲法」への改変》を許してはいけません。
邪(よこしま)な欲望に走ろうとする権力者たちに対して「それはスジが違いますよ。ムチャはやめなはれ!」と厳重注意することこそ「市民」の役目でしょう。
わたし(中村)はそのように考えております。

(※『憲法「私」論』を「Amazon」「楽天」で購入する)


スポンサードリンク


関連ページ


Amazon : 宇都宮健児


投稿者 kihachin : 2012年12月24日 12:00

« 【お知らせ】法律・生活・労働・住まい・震災分野などの無料相談会が、2012年12月25日(火)・26日(水)・27日(木)、東京四谷「司法書士会館」で開催されます | メイン | 「M」さん制作、亀のゆるぽんさんバッチとメッセージ(写真) »



トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://kihachin.net/klog/mt-tb.cgi/4810

このリストは、次のエントリーを参照しています: 水島朝穂さん(法学者)《憲法は、国家を単純に信用してはいけない、ということをつねに警告している文章です》:

» 2012年『京都嵐山花灯路』(その2) from 小路のヲタク草紙
[画像]  今や冬の京都のイベントのひとつとして定着した『京都花灯路』。  そのうち、今月17日まで行われていました『京都嵐山花灯路』の記事の第2回目です... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2012年12月26日 15:50