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2013年01月17日

生活保護基準引き下げに反対する緊急アクション(報告)

2013年01月16日、厚生労働省で行なわれた「第12回社会保障審議会生活保護基準部会」。
この部会では拙劣な「まず結論ありき」の生活保護基準引き下げに向けた議論が進められているという情報がありました。
そこで生活保護利用当事者・支援者・NPOメンバー・法曹人・医療関係者・ジャーナリスト・労組メンバーなどによる緊急抗議アクションが厚労省(合同庁舎5号館)「東玄関」前で行なわれました。

※なお厚労省前アクションは01月18日(金)にも午前9時から約1時間実行される予定です。どなたでも参加可能です(わたしは参加できませんが…)


以下3枚の写真撮影は中村です。
写真はクリックしても大きくなりません。

厚生労働省前・緊急アクション

01月16日午後12時過ぎ、厚労省前の様子。
今回のアクションには、全国新聞・TVキー局を含む、メディアによる取材が多かったようです。
それで取材に加えて報道のほうも盛んに行なってくれることを期待したのですが…。
どうもマスメディアの大勢は、自民党政権による「生活保護基準引き下げ・福祉切り捨て」に同調的な雰囲気に支配されているように思います(もちろん、中にはそういった「同調」に与しないメディアもありますが)。

今回の生活保護基準引き下げの問題点については「生活保護問題対策全国会議」による以下の声明をぜひ一読ください。

社会保障審議会第12回生活保護基準部会を踏まえての緊急声明


生活保護利用当事者Hさん

厚生労働省前でマイクアピール中の「H」さん。
Hさんはガソリンの爆発事故で視力・親指以外の手指・左脚の半分以上を失いました。
現在は生活保護制度を利用して、1人暮らしをされています。
この日は力強い声で《生活保護基準引き下げ!》反対を訴えました。
Hさんは発言することでの社会参加を強く望まれている方です。
小学校などに呼ばれて、生徒さんたちの前で話されることもあるそうです。
わたし(中村)はHさんとは何となく気が合うところがありまして、さまざまな場所で顔を合わせ、お話させていただいています。


アクションのなかま「M」さん制作のメッセージ・クロス《生きるを守る STOP!! 生活保護基準引き下げ 生活保護改悪》。
(※ただし、持たれているのは別の方々です)
この日のアクションでは、生活保護利用当事者を始めとする多くの人たちが、それぞれの立場から《生活保護基準引き下げ反対!》を訴えました。
わたし(中村)もできるだけの大声でシュプレヒコールを叫んできました。


自民党・安倍政権は大盤振る舞いの「財政出動→バラマキ」をする一方で、「いのち」と「生活」に関わる社会保障制度を「目の敵」のようにして縮小させようとしています。
こんなやり方で「景気回復」ができると思っている安倍晋三氏はよほどの「経済音痴」ではないでしょうか。
すでに日本は「供給過剰」の「モノをつくっても、なかなか売れない」社会構造になっています。
政府が何十兆円もの「バラマキ」をしても、一部の既得利権者たちが一時的に潤う可能性が高く、景気の本格的上昇は望めないでしょう。

けれども「99パーセント」「中間層」「低所得層」の人々に生活・教育・医療など basic needs に必要なおカネを行き渡らせれば、当然おカネの大部分は使われます。
「景気」とは畢竟(ひっきょう)おカネの循環速度です。
人々が適切におカネを使えば景気は上向くのです。
そして日本は巨大な「内需」を持つ国です。
日本の人口は多く(世界で1億人以上の人口をもつ国は10ヵ国ほど)、いまも人々の潜在的購買力はけして低くはないのです。
その貴重な「内需」を奇妙に軽んじ、弱め続けてきた。
それが過去20年にわたる経済失速の要因のように思われます。
なぜ、人々におカネを使ってもらい、社会におカネを循環させ、景気を回復するという「当たり前」の政策がとられないのか?
不思議でなりません。

「いのち」や「生活」を蔑視するいっぽうで、「市場」をことさらに──軽薄な姿勢で──崇(あが)めたてまつる。
このような人物がわたしたちの社会には少なくないようです。
けれども「いのち」と「生活」を軽んずるのは、奇怪で歪んだイデオロギーと呼ぶしかありません。
それは言うならば、人間と社会を毀損する「危険思想」です。
一種の「カルト」ではないか、とも強く疑っています。
そういった危険思想を抱いたカルト信者めいた人たちが、生活保護基準を拙劣なやり方で引き下げ、社会保障を縮小させ、人々の「いのち」と「生活」を損ない、社会全体の弱体化を招く。
わたしは以上のような事態を危惧しております。

(※ちなみにわたしは市場を敵視しているわけではありません。わたしは株式投資を好む自称「穏健な資本主義者」です)

このごろ何度か繰り返してきたことですが…。
「社会を壊す」のは、もしかしたら簡単なことなのかもしれません。
けれども、壊れた社会を元に戻すには大変な労力と時間が必要とされるでしょう。
そして言うまでもなく、ひとたび失われた「いのち」を取り戻すことは誰にもできないのです。


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投稿者 kihachin : 2013年01月17日 12:00

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