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2013年05月29日

生活保護改悪反対は「いのちと尊厳を守る運動」であり、わたしたちは皆「いのちの当事者」

フミさん(黒白茶)とジャックくん(茶トラ白)。画面向かって右端に、スル三毛さん(鋭い目つきの三毛さん)が潜んでいます。ジャックくんはスル三毛さんのお子さまです。フミさんは性向温和なニャンコなので、ほかの猫さんたちと平和裏にくつろいでいる姿をときどき見かけます。
(※猫写真はクリックすると大きくなります。本文とは関係ありません)


生活保護制度に関しては「自分には関係ない」ことと思われている方が少なくないようです。
平和・原発・TPPなどの問題に関心をもつ、いわゆる「意識の高い」人であっても、おなじことが言えるかもしれません。

そのため生活保護を語る際は「あなたにもおそらく関係あるのです。広い意味での『当事者』にあたる可能性があります」という地点から会話を始めなくてはならないことも多いのです。


生活保護費削減を自民党政府は奇妙な熱狂(?)をもって強引に進めてきました。
そのため政策実施後には《餓死・孤立死・自殺・犯罪が激増するのが必至(※)と多くの専門家によって危惧されています

(※2012年6月18日「生活保護問題対策全国会議」と「反貧困ネットワーク」が自民党の生活保護制度見直し案に対して提出した「公開質問状」から)

ちなみに自由民主党国会議員らは一貫してこの公開質問状を無視し続けています。
おそらく回答する能力も責任感も欠けているのでしょう。

生活保護基準引き下げは現在制度を利用している人たちだけに影響《餓死・孤立死・自殺・犯罪が激増》を及ぼすのではありません。
広く社会にインパクトを与える可能性が高いことが指摘されています。

たとえば湯浅誠さん(反貧困ネットワーク事務局長)は《生活保護見直し》は《生活保護を受けていない年収200万~300万の低所得層に限って負担増を求める》のと《同じ話だ》と「毎日新聞」2013年1月25日朝刊に掲載された「暮らしの明日 私の社会保障論 生活保護見直し 影響は?」で述べています。

生活保護基準は様々な制度(「就学援助制度」「住民税免除制度」など何十もの制度)と連動しています。
そのため、これが引き下げられると、生活保護を利用している人たちだけでなく、膨大な数の人たち──数百万~数千万人?──の支出増・収入減をもたらします。
これが社会全体に「負」の影響をもたらす可能性はきわめて高いでしょう。


「STOP!生活保護基準引き下げ」アクションはこのような「悪政」に対抗する運動です。
生活保護利用当事者・元当事者・貧困と生きづらさの当事者・支援者・NPOメンバー・ケースワーカー・公務員・弁護士や司法書士など法曹関係者・学識者・ジャーナリスト・アーティスト・宗教人などの個人・団体によるネットワークです。
呼びかけ人として宇都宮健児さん(前日弁連会長)・雨宮処凛さん(作家)・稲葉剛さん(NPOもやい)・荻原博子さん(経済ジャーナリスト)などの方たちが「STOP!生活保護基準引き下げ」の声を上げています。

「STOP!生活保護基準引き下げ」アクションはこれまで、デモ・厚生労働省前での抗議行動・院内集会・シンポジウム・首相官邸前集会・学習会・議員要請行動・ビラ配り・議員会館でのポスティングなどを続けてきました。
わたし(中村順)も末端メンバーの1人として自分にできるささやかなこと(デモ参加・ビラ配りなど)をしてきました。
最近では公式サイトおよびTwitterなどによるウェブ広報のお手伝いもしています。


わたしが生活保護の問題にかかわることになったのは、個人的な「ご縁」がきっかけでした。
この数年来「なかま」「ともだち」と感じてきた人たちが、「生活保護利用当事者」として声を上げ始めたのです。
生活保護利用に関するスティグマ(社会的な烙印)が強い日本社会にあって、これはとても勇気ある行動だと思いました。

さらに2012年春には自民党議員らが先導し、民主党政権(当時)とマスメディアが追従した「生活保護バッシング」が開始されました。
生活保護利用者に対する圧力はさらに強いものになりました。
このような状況下で声を上げ続けることは、ときに「いのちに関わる」ことにもなりかねません。
たまたま「そこ」に居合わせた自分も「できることを実行するしかない」と思い至ったのでした。

「STOP!生活保護基準引き下げ」アクションは「いのちと尊厳を守る」運動だと、わたしは認識しています。


いま「生活保護改悪反対!」の声は確実に広がりつつあります。
たとえば04月07日には「生活保護費大幅引き下げ 反対!三多摩アクション」が「さんきゅうハウス」「府中緊急派遣村」「びよんどネット」が呼びかけ団体となって発足しました。

けれども冒頭にも書きましたように、生活保護制度に関しては「自分には関係ない」ことと認識されている人がまだまだ少なくありません。
とにかく、1人でも多くの方に「自分は関係ない」から「自分もまた当事者(かもしれない?)」という意識転換をしていただきたいと願っています。

宇都宮健児さんや湯浅誠さんも指摘されていますように「貧困」と「戦争」には密接な関係があります。
戦争を起こさせない、平和を守るためには、貧困のない世界の実現が必要です。
そして政治の役割とは?
戦争を起こさせないこと。
人々のいのちと尊厳を守ること。
ここが要諦だと、わたしは思います。


現在は、あたかもいのちと尊厳を蔑視するかのような「悪政」が横行しています。
「人権・国民主権・平和主義」を敵視する政治家たちが大手を振ってのさばっています。
沖縄の米軍基地問題・福島の原発問題・レイシズム・日本軍「慰安婦」にまつわる歴史修正主義・国防軍・徴兵制・生活保護バッシング・憲法破壊…。

(※政治家ばかりでなく、市民の側も責任は免れないでしょう)

わたしたちはただ1人の例外もなく「いのちの当事者」です。
いまこそ、いのちと尊厳を尊ぶ人たちの「つながり」をつくっていきたいと思っています。
そのためには、お互いに敬意を抱きつつ、1人ひとりが自分のできることを着実に行動し続けること。

いまは逆境のときに見えますが、いずれはわたしたち(いのちと尊厳を尊ぶ者たち)の反撃のときが来ます。
しぶとくしたたかに生き延びて、「そのとき」に備えましょう。

ガンディーも指摘しているように、「いのちと平和を尊ぶ」勢力のほうが、人類の歴史ではずっと優勢なんです。
もし仮に「殺しと戦争を崇める」者たちが優勢だったら、人間はとっくの昔に絶滅していたはずですから。


わたしもささやかながら貧困と平和の問題にかかわり続けていきたいと思います。
徹底的にしぶとくしつこく、けして諦めることなく…。


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投稿者 kihachin : 2013年05月29日 12:00

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