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2013年06月24日

安倍晋三総理にお聞きします。「保守」とはなんでしょうか?

官邸前スタンディングアクション(2013年6月5日) シュプレヒコール
生活保護改悪に反対する首相官邸前スタンディングアクション(2013-06-05)


以下は2013年06月05日に行なわれた生活保護改悪に反対する首相官邸前スタンディングアクションで「語られなかった」わたしのスピーチです。
誤解を避けるために、くどく申し上げますと、現実世界で行なわれたスピーチではありません。
いわば一種のフィクションです。
けれども、ここで語られているのは「いのちと尊厳」ですから、その意味では徹頭徹尾リアルとも言えます。

(★「語られなかった」スピーチ開始★)

首相官邸の皆さま、警備の皆さま、ご苦労さまです。
通行中の皆さま、お騒がせします。
人のいのちと尊厳」について暫(しば)しお話させていただきます。
最初に安倍晋三総理にお聞きします。
保守」とはなんでしょうか?
とは、いきなり難題を持ち出すようで恐縮ですが…。
いわゆる「神学論争」を挑んでいるわけではありません。
あくまでリアルな問題として提起しています。
質問する者の「礼」として、まずわたし自身の「保守」の定義を明らかにします。
『保守』とは、人々のいのちを『保(たも)ち』尊厳を『守(まも)る』こと」。
個人的な見解ではありますが、これを否定するような「保守」のあり方をわたしは考えることができません。
保守にとどまらず、あらゆる政治は「人々のいのちを『保(たも)ち』尊厳を『守(まも)る』」以外の有効な選択肢を持ちえないのではないでしょうか。
安倍総理は「保守政治家」を自認されているようですね。
ぜひ「人々のいのちを『保(たも)ち』尊厳を『守(まも)る』」政治を実践していただきたいと思います。
以下はあくまで「仮に」の話ですが…。
もしもイデオロギーやカネに追従する政治があれば、それは「保守」とは何の関係もない、「走狗」政治であり、端的にいえば「悪政」です。
「保守」「革新」その他にかかわらず、権力というものはこういった「魔道」に陥りやすいものですから、重々お気をつけください。
とは、おせっかいではありますが…。
ところで、自由民主党が政権復帰前から重点的に取り組んでいる政策分野があります。
生活保護の「改正」です。
ところが、これはわたしの目から見るなら、「改正」ではなくて「改悪」なのです。
それも「人々のいのちを損(そこ)ない、尊厳を踏みにじる」とびきりの「改悪」です。
昨年(2012)06月18日、「生活保護問題対策全国会議」と「反貧困ネットワーク」は、自民党の生活保護制度見直し案(PDFファイル)に対して、「公開質問状」を提出しました。
この公開質問状には《今般の貴党の政策が現実のものとなれば,餓死・孤立死・自殺・犯罪が激増するのが必至と考えます》《こうした悲劇的事態(餓死・孤立死・自殺・犯罪)が現実化した場合,貴党はどのように責任をとられるおつもりですか》という一節があります。
これは「ためにする質問」「レトリック」などではありません。
わたしもまた、自分の経験から判断して、同様の危惧を抱いています。
餓死・孤立死・自殺・犯罪が激増》は、きわめて現実的なリスクだと認識すべきです。
公開質問状が提出されてから、1年以上が過ぎました。
この間、自民党は政権に復帰しました。
しかし、公開質問状への回答は行なわれていません。
自民党は完全無視を決め込みながら、いま生活保護「改悪」に邁進しています。
「人々のいのちを損(そこ)ない、尊厳を踏みにじる」政策を、なりふり構わず、きわめて強引に進めています。
わたしによる「保守」の定義「人々のいのちを『保(たも)ち』尊厳を『守(まも)る』」政治とは正反対の「悪政」が行なわれようとしています。
生活に困窮し「住」と「食」を失った人々が路上で飢(かつ)える。
「職」を失った人たちが、奴隷的労働を強いられる。
「カネ」のために、人間の尊厳を根こそぎ奪われる人々。
「最初で最後のセーフティネット」生活保護が機能しなくなり、その代わり「刑務所」が満杯になる。
そのうちには「ストリートチルドレン」が出現し、地域の自警団により虐殺されるような事態だって生じるかもしれません。
こういったありさまが「美しい国」であるとは、わたしには到底思えないのです。
誤解を避けるため付言しておきますと、生活に困窮する人たち、ホームレス状態の人たち、生きるために犯罪に追い込まれる人たちが「美しくない」と言っているわけではありません。
そのような社会を是認する人々、同胞の苦難を見ようともせず、同情しようともせず、自らの安逸のみを追及する「国民」に満ちた国は「美しくない」ということです。
生活保護制度を始めとする社会保障制度の縮小は、人々のいのちと尊厳を奪います。
繰り返しますが「人々のいのちを損(そこ)ない、尊厳を踏みにじる」のは「悪政」です。
言うまでもなく「悪政」を行なう国家は「美しい国」ではありません。
わたしはたまたまご縁があって生まれ育った国・日本に強い愛着を覚えます。
わたしは祖国が「人々が路上で餓死する」「奴隷的労働を強いられる」「生き延びるための犯罪者で刑務所が満杯になる」「ストリートチルドレンが虐殺される」ような国であって欲しくありません。
けっして、絶対に。
それはわたしなりの「愛国心」の発露であると言えるのかもしれません…。
じつはわたしは浪人中の城内実衆議院議員(自民党)を応援していたことがあります。
城内実さんから何度か「安倍さんは優しい人だ」とお聞きしたことがあります(城内さん自身も本質的に優しい人でした)。
安倍晋三総理には、その持ち前の優しさを活かして、「人々のいのちを『保(たも)ち』尊厳を『守(まも)る』」堂々たる「保守」政治家であっていただきたい。
人々のいのちと尊厳を奪う、生活保護制度改悪・社会保障制度の縮小は止めていただきたい。
それは「美しい国」を目指す政治家が進むべき道では断じてありません。
以上でわたしの発言を終わらせていただきます。
官邸前・路上をお騒がせして失礼しました。

(★スピーチ終了★)


官邸前スタンディングアクション(2013年6月5日) わらじの会
生活保護改悪に反対する首相官邸前スタンディングアクション(2013-06-05)


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投稿者 kihachin : 2013年06月24日 12:00

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