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2013年08月15日

「ほんとうの戦争は無慈悲で残虐でおろかで、そして無意味です」

ひまわり
(※画像はクリックすると大きくなります。本文とは関係ありません)


当たり前すぎることですが、戦争をしてはいけないんですね。
戦争とは「人類に対する犯罪」ともいうべき大罪です。
戦争とジェノサイド(虐殺)を起こさないこと、起こさせないこと。
それは全ての人に課せられた責任だと思います。

いまや世界中でも「戦争(※特に国境を越えた他国家との戦争)ができる国」は少なくなりました。
日本がその「戦争ができる国」の仲間入りをしてはいけない。
多くの「日本人」に共通した思いではないでしょうか。

けれども一部には日本を「戦争ができる国」にしたいと願っている者たちも存在するようです。

いまのアメリカ合衆国は軍需産業と政府が一体化して国家的ビジネスとしての「戦争」を定期的に遂行しているように見えます。
いわゆる「軍事ケインズ主義」です。
軍産複合体が「巨大ビジネス」として行なう戦争に日本人が参加させられて殺される(或いは殺す)。
ここには「正義」も「国益」もありません。

そもそも米国は「自由放任市場こそ良し。政府は要らぬ介入をするな」の古典派経済学が主流のはずですが…。
こと「軍事」に関しては「軍事によって有効需要を創出する」戦争ケインズ主義の国なのです。
暴力と死に塗れたダブルスタンダードといえるでしょう。

米国のアフガニスタン侵略とイラク侵略のどこに「正義」がありますか?
日本の「集団的自衛権」論者たちは自衛官たちを「大義などどこにもない、巨大ビジネスとしての戦争」の犠牲にしたいのですか?
東北大震災の被災地であれほど献身した彼/彼女らを。

戦争で兵士が死ぬ、ということ。
ミサイルや弾丸に当たって即死するのは少数の「運のいい」ケースとも言われます。
訓練によって殺される(何人かが死ぬくらいでないと「強い軍隊」はできないとされる)。
病死・餓死・自死(太平洋戦争時、日本兵の多くはこのようにして命を落としました)。
麻薬やアルコール依存症者としての死などなど…。

いつの時代、どこの地域でも、「戦争バンザイ」発言をするのは自らの身を安全地帯に置く者たちです。
もちろん現在の日本も例外ではありません。
いまこそ、若者たちに注意を喚起したい。
口先だけ勇ましいことを言う者たちを疑いましょう。
彼ら=卑劣者たちに騙されれば、殺されるのです。

「戦争になったら逃げる」という人もいます。
けれども日本のような「かっちりした」国で戦争体制から逃げるのは極度に困難なのではないでしょうか。
過去の戦没者の多くも、戦争から逃げるより従うほうがずっと楽だから──家族や縁者にも「迷惑」をかけないから──死を受容していったのでしょう。

戦時体制を作るとは、大部分の人たちにとって「戦争を忌避する」よりは「戦争に協力する」ほうがずっと楽である状況を作ることです。
世界中大抵どこでも、人間はそういうことをするのが得意なようです。
特に学ばなくても、自然にできてしまうのだと思う。

政治的リアリズム(現実主義)とは、弾圧・拷問・虐殺・戦争などを「しかたのないもの」とみなすことではありません。
ましてや「むしろ好ましい(弱者の「淘汰」は自然の摂理)」と主張することでもありません。

リアリストとは「人類は戦争や虐殺のような極端な行為に走ってしまう傾向のある動物」であることを冷徹に認め、そういったことが現実化しないように細心の注意を払う者のことをいう。
わたしはそう思います。

残念ながら、いまの日本にはアドルフ・ヒトラーの矮小なエピゴーネンのごとき政治屋たちが幅をきかせています。
相当に危険な状況にあると考えたほうがよい。
ジェノサイド(皆殺し)・人類絶滅戦争もけして無視することのできない危険だとわたしは感じます。

最後に故アレン・ネルソンさん(1947-2009)の言葉を『「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」 ベトナム帰還兵が語る「ほんとうの戦争」』講談社文庫(2010)から引用します。
ネルソンさんは若いときベトナム戦争に従軍し、多くのベトナム人兵士・民間人を殺害し、そのことを真に悔い、後半生を平和活動に捧げたアメリカ人男性です。

いずれにしても、戦争の本質は、今も昔も変わりません。ほんとうの戦争は無慈悲で残虐でおろかで、そして無意味です。(『「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」』7頁)
前線で実際に戦った者で戦争を賛美する者はひとりもいません。もし、戦争を経験してもなお、戦争を肯定する者がいたとしたら、その人は後方の基地でデスクに向っていたか、炊事班でコックをしていたかで、人が殺しあう前線に行ったことがない人にちがいありません。(同書149頁)


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投稿者 kihachin : 2013年08月15日 12:00

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