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2013年11月07日

石破茂幹事長と世耕弘成官房副長官にお聞きしたい

山本太郎参議院議員(無所属)をめぐって「政界」が迷走している。
自民党議員らが中心となって《懲罰》だの《除名》だの息巻いていたが、さすがの彼らも「それは無理」と悟ったのだろう。
参院議長による注意と、皇室行事への出席自粛を求める方針を固めた》らしい(11月07日の各社報道による)。

というわけで、この一件は「大山鳴動して、ドブネズミぞろぞろ」という結論になるのかもしれない。
ちなみに上は「大山鳴動して鼠一匹」のモジリ。
「大騒ぎした挙句、騒いだ側に《ドブネズミ》のようなやから(政治家)が少なからずいることが判明した」の意です。


この機に「そもそも論」で考えると…。

という疑問を抱かざるを得ない。

ちなみにわたし(中村順)は「日本国憲法に基ずく尊皇派」であり「憲法愛国主義者」であります。
「当今と東宮は理屈抜きで好き!」という、ミーハーなところもある。
そのような「尊皇派」のわたしから見ても、今回の山本議員の行動が格別に無礼だとは思わない(軽率かな、とは思う)。
それよりむしろ「天皇にまつわる事柄で無闇に騒ぎ立てる者たちこそが慇懃無礼ではないのか? 彼らこそが天皇を政治利用しているのではないのか?」というのが最大の疑問…というか疑惑だ。


二例を挙げよう。

山本太郎議員への懲罰必要と強調 自民・石破幹事長(「スポニチ」2013年11月2日)
 自民党の石破茂幹事長は2日、札幌市で講演し、山本太郎参院議員が園遊会で天皇陛下に手紙を手渡した問題に関し、議員辞職勧告決議案の提出など懲罰的な対応が必要との認識を示した。「参院の秩序はどうなるのか。何の問題にもならないことがあってはならない」と述べた。
 同時に「報道で取り上げられることで、自身の存在感を大きくしようと思ったのではないか。それは天皇、皇室の政治利用だ」と批判した。
山本太郎氏の議員辞職求める 世耕官房副長官(「日本経済新聞」電子版 2013年11月2日)
 世耕弘成官房副長官は2日の読売テレビ番組で、秋の園遊会で天皇陛下に手紙を手渡した山本太郎参院議員について「はっきり言って議員の資格はない。自ら出処進退を明らかにすべきだ」と述べ、自発的に辞職すべきだとの考えを示した。民主党の長妻昭氏も「議院運営委員会で適切な処分をすることに尽きる」と述べた。

石破茂幹事長・世耕弘成官房副長官(ともに自民党)にの発言はきわめて「あやうい」とわたしは思う。
根拠のあやしい《秩序》だの《資格》だのを持ちだして、他者を掣肘(せいちゅう)しようとする。
一般的にも、それは「禁じ手」といえるのではないだろうか。
また言うまでもなく、両氏は「国会議員」である。
国会議員の役目とは「立法」に尽きる(日本国憲法第41条: 国会は、国権の最高機関であつて、国の唯一の立法機関である)。
つまり国会議員はすべからく「法律のプロフェッショナル」でなくてはならないのだ(でなければ、まさしく「税金ドロボウ」)。


石破茂幹事長と世耕弘成官房副長官にお聞きしたい
天皇に山本太郎議員が手紙を渡したことのどこに違法性があるのですか?
法律のプロフェッショナルとして、厳正にお答えいただきたいものです(できないでしょうけれど)。

そして政権与党「幹事長」「官房副長官」のような重職にある者たちが軽々に《辞職》だの《懲罰》だの口にすることのほうが遥かに大きな問題を孕んではいませんか?
加えて、あなたたちのほうこそ「天皇の政治利用」を行なっているのではないか? という疑惑もある。
天皇を持ち出して、他の議員を恫喝しているということになりませんか?
本来なら、これはメディアが検討すべきことだろうけれど、今の日本の新聞・テレビにはあまり期待できないだろう…。

70万人近い有権者の支持を受けた国会議員(山本太郎氏)に対して、法的根拠もなく《辞職》だの《懲罰》と恫喝する。
政権与党の中枢にいる者たちが、このような軽挙妄動におよぶ。
これは真に恐るべき危機的状況だとわたしは思う。


世耕弘成さん、石破茂さん。
もしかして《辞職》すべきなのは、あなたがたのほうではありませんか?


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投稿者 kihachin : 2013年11月07日 12:00

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