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2013年12月13日

ヒトは権力に弱く、権力はヒトを変える

フミさん
(※猫写真はクリックすると大きくなります。本文とは関係ありません)


人間は権力に弱く、権力は人間を変える。
与党国会議員・大臣といった大きな権力に限らず、家庭・学校・会社などにおける小さな権力も人を変える。
大小の権力、いずれの場合も、おおむね悪いほうに…。

ということを、12/06ほしのいえチャリティで DV(ドメスティック・バイオレンス)被害者のお話をお聞きしつつ、思いました。

かくいう、わたし自身も権力に弱く、小さな権力によって大きく(悪いほうに)変わってしまう可能性を持った人間です。
そんな自分の弱さを自覚しつつ、権力の誘惑に抗い続けることこそ──口幅ったい言い方ですが──知性・品性であろうと、わたしは思っています。
とはいえ、その「実践」はなかなか難しいものがあります…。

以下は信田さよ子さん(「原宿カウンセリングセンター」所長)の『選ばれる男たち 女たちの夢のゆくえ』講談社現代新書(2009)188-189頁からの引用です。

手にした権力が大きいことに気付いたとき、それを相手を支配するために用いるひともいれば、極力そのことで左右されまいと努めるひともいる。ある人間を評価するバロメーターは、その点にあるのではないかと思うことがある。

権力によって圧力を加えられた或るヒトが権力を持つと、今度は他のヒトを支配するようになる。
このような「権力と支配の連鎖」は多く発生します。
たとえば、親から支配された子どもは、成人してから「支配の手法」を他者に対して行使する(無意識 or 意識的)ことも多い。

信田さよ子さんも指摘されているように、或る人物について判断するとき、この「支配の手法」を使うかどうか? に注目するといいかもしれません。
いわゆる「いい人」「善人」であっても自分の「支配の手法」について無自覚なことは少なくないように思います。

けれども「権力欲が強い=悪」とも言い切れないところはあるでしょう。
権力欲が強めの人は、責任感が強く、実行力があることも多いからです。
己の「煩悩」を自覚した上で、エネルギーの使い道さえ間違えなければ…。

と、以上もろもろは自戒を込めて。

正直言って、わたし自身「権力と支配の手法」を使っていることは間々あります。
ただ、そういう自分に気づくだけの品性・知性は持ち合わせているので(笑)、自分自身がイヤになり、それこそ死にたくなります。
それで、他者と接する機会を意識的に少なくする、孤立を保つという傾向が自分にはあるようです。

わたしの権力欲・支配欲を上手く抑えて暴走させないようにする。
権力欲・支配欲という「煩悩」をセルフ・コントロールする。
そうすることが自分も周囲の人も幸せにする方法だろうなあ、と思います。

さて、この拙文の「シメ」には、アメリカの黒人女性フェミニスト、ベル・フックスさん(bell hooks)さんの言葉をお借りしましょう(Feminism is for Everybody から/日本語訳は中村)。

Love can never take root in a relationship based on domination and coercion.

支配と強制に基づく人間の関係に、愛が根付くことはけしてないのだ。

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投稿者 kihachin : 2013年12月13日 12:00

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