【お勧めの本】深尾葉子『魂の脱植民地化とは何か』青灯社(2012) 更新!

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2014年03月16日

坂口恭平・石山修武・野良猫建築・奴隷の解放

二階堂レオさん
(※猫写真はクリックすると大きくなります。本文とは関係ありません)


坂口恭平さん(さかぐち きょうへい/建築家・作家・絵描き・踊り手・歌い手/自筆年譜)に注目しています。
坂口さんが2008年に出版された『TOKYO 0円ハウス 0円生活』の頃からです。
また坂口恭平さんの「建築」の先生である石山修武さん(いしやま おさむ/建築家・早稲田大学理工学部教授)に関しては30年以上前からの「愛読者」です。

坂口恭平さんは小学生のころ、学習机と椅子に毛布を被せて「テント」を作るのが好きだったそうです。
また「地下水路」探検が子ども時代の強烈な思い出になっているのだとか。

じつはわたし(中村順)も、この二点で同じ体験を持っています。
小学生時の「地下水路」探検はいまもたまに夢にみるほどです(※夢の中でかつての冒険は遥かにグレードアップされています)。

東京・神奈川の境を流れる多摩川河川敷や隅田川流域に点在する「セルフビルド建築」に強く惹かれるところも似ています。
近年になって、それらセルフビルダーさん&猫さんたちとの交流も実現しました(関連記事[1][2][3})。

坂口恭平さんは子ども時代の夢に導かれ、一風(かなり?)変わった建築家になり、わたしはといえば建築に関わったことはほとんどありませんが…。

いや、よく考えてみると、野良猫さんたちの「生きのびるための建築」「バラック」「ネコ小屋」を設計し、ヤブの中などにひそかに建てたことは結構あります(合計数十棟)。
なお、これは子どもの頃の話ではなくて、40歳過ぎた「中年」になってからの話です。

路上で出会った猫さんたちの写真をじゃんじゃん撮っているのも、この「野良猫建築」体験と地続きであるのは間違いないでしょう(猫に関する弊ブログ目次)。


石山修武さんの言葉を借りて「異形(いぎょう)の建築」。
たとえば以下のような建築物にわたしは妙に心惹かれるものがあります。
わたしの魂に直接語りかけてくるような何かを感じます。

やはり、自分でも「生きのびるための建築」を実現するべく我が運命なのかもしれませんね。
ネコ建築に加えて、ヒト建築も…。


以下、坂口恭平さんの『独立国家のつくりかた』講談社現代新書(2012)から強い印象を受けた文章を引用させていただきます(引用文中の太字は中村による)。

 僕は賞を獲ったこともないし、いらない。ギャラリーにも所属していないし、いらない。定期的にお金をくれる人もいない。給料なんかいらない。何かを買いたいという欲望がまるでないのだ。それよりも、社会に関わる。社会を変える行動をする。実践する。それぞれの人の良さをうまく活用する。そんなことを僕は自分の仕事にしている。
 それは労働という名の仕事ではない。むしろ使命に近いものだと認識している。(103-104頁)
 死のうと思うこと。絶望すること。実はそれは力だ。ただ、それは何か行動を起こそうとする力ではない。自分が大きな眼になるような力である。(183頁)
 死にたい時に行動しようとするから人は死ぬのだ。(185頁)
 日本各地に日本国憲法第25条を守った安全地帯をつくる。これが僕の目的だ。どういうことかというと、お金がなくても生きのびることができる生活圏をつくるということだ。0円でも生きられる家を公共建築として設計する。
 僕はこの場所のことを経済特区ならぬ「0円特区」と呼ぶことにした。(193頁)
 僕達はある意味では悲しいかな奴隷である。そこから抜け出さないといけない。(194頁)

坂口恭平さんも自らを「奴隷」と認識し、奴隷解放を目指しているんですね。
その点はわたしもおなじ。
魂の脱奴隷化」←まずは「奴隷」である自分自身を解放する。
がわたしのもっとも重要なテーマです。


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投稿者 kihachin : 2014年03月16日 12:00

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