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2014年06月18日

【転載】「北限のジュゴン調査チーム・ザン」沖縄防衛局と海上保安庁への要望書

北限のジュゴン調査チーム・ザン」が、沖縄県辺野古・大浦湾のジュゴンの餌場の保全を求めて、沖縄防衛局防衛省も含めて)と海上保安庁に対して要望書を2014年06月13日に郵送しました。その全文を転載させていただきます。

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(★転載開始★)

防衛局への要望書

  要望書

防衛省 防衛大臣 小野寺五典様
沖縄防衛局 局長 武田博史様
  
  2014年6月12日
  北限のジュゴン調査チーム・ザン

 私たちは現存する沖縄のジュゴンの生息調査を行っている市民グループです。
私たちは以下の理由により、防衛省・沖縄防衛局は希少なジュゴンの利用している餌場およびジュゴンにとって圧力となる行為を行わないことを要望します。

 私たち北限のジュゴン調査チーム・ザンはこの5月より6月にかけて、辺野古・大浦湾のジュゴンの食み跡調査を行いました。その結果、添付資料にあるように多数の食み跡が確認されました。また、5月22日に沖縄防衛局・調達部より『「シュワブ(H24)水域生物等調査」調査報告書』が公開されましたが、2013年3月,5月,11月にも食み跡が見つかっていたことがわかります。昨年公開された調査結果も合わせると、私たちが今回たまたま食み跡を見つけただけでなく、ジュゴンが3年連続で継続的に餌場として利用していることがわかります。嘉陽エリア、古宇利エリアと並び、沖縄のジュゴンの地域個体群の維持にとって重要な餌場の一つと言えるでしょう。大浦湾の他の場所にもエサを食べにきている可能性もあります。私たちは今後もジュゴンが安心してこの餌場を利用できること、また私たちはその様子を見続けていけることを望んでいます。

 報道では、今夏の工事着工をにらんで、漁業制限区域(立ち入り制限区域)の拡大や、ブイの設置など該当海域への立ち入りの制限の可能性を示唆されていますが、辺野古埋め立てにより漁業に悪影響を受ける宜野座村漁協が埋め立てや岩礁破砕などに不同意であることを明らかにしています。それにも拘わらず埋め立て工事等を行うことは漁民から漁業を営む権利を奪うことであり、それは財産権の侵害にあたり違法です。さらに、埋め立て工事が終了して竣工がされるまでは、該当海域は公有水面のままであり、これを立ち入り禁止区域とすることも違法です。
 
 また、私たちが確認した食み跡が集中する場所は埋め立て区域と重なっています。防衛局アセスの評価では「沖縄のジュゴンは嘉陽沖の海域を生息範囲として他海域に移動することはほとんどなく・・・これらのジュゴンが今までの生息範囲に留まっている場合は、事業の実施がジュゴンの個体に及ぼす影響はほとんどなく、沖縄県全体のジュゴンの個体群の維持に対して影響を及ぼす可能性はほとんどない」とされていますが、この記述は現在の状況には当てはまらないと考えます。人間活動によって棲息地(餌場)を奪われ、数が減少した沖縄ジュゴン個体群にとって、現在頻繁に利用が確認される餌場は、彼らが生き延びるために必要な日々の糧を得る場所であると共に、太古から続いてきた沖縄ジュゴン個体群の存続を左右する重要な餌場でもあります。このような重要な餌場およびジュゴンに対して圧力となる行為を行わないことを要望します。ジュゴンへの保全措置はこの海域を活用している事実に即して、科学的知見を用いて再検討すべきです。

海保・防衛局への要望
2014年6月4日までに北限のジュゴン調査チーム・ザンが見つけたジュゴンの食み跡

海保への要望書

  要望書

海上保安庁 海上保安庁長官 佐藤雄二様
第十一管区海上保安本部 第十一管区海上保安本部長 秋本茂雄様

  2014年6月12日
  北限のジュゴン調査チーム・ザン
                
 私たちは現存する沖縄のジュゴンの生息調査を行っている市民グループです。
私たちは以下の理由により、海上保安庁はジュゴンの利用している餌場を荒廃させる行為を直ちにやめ、ジュゴンにとって圧力となる行為をしないよう要望します。

 私たち北限のジュゴン調査チーム・ザンはこの5月より6月にかけて、辺野古・大浦湾のジュゴンの食み跡調査を行いました。その結果、添付資料にあるように多数の食み跡が確認されました。
 また、5月22日に沖縄防衛局・調達部より『「シュワブ(H24)水域生物等調査」調査報告書』 が公開されましたが、2013年3月、5月、11月にも食み跡が見つかっていたことがわかります。
 昨年公開された調査結果も合わせると、私たちが今回たまたま食み跡を見つけただけでなく、ジュゴンが3年連続で継続的に餌場とし て利用していることがわかります。嘉陽エリア、古宇利エリアと並び、沖縄のジュゴンの地域個体群の維持にとって重要な餌場の一つと言えるでしょう。大浦湾の他の場所にもエサを食べにきている可能性もあります。
 私たちは今後もジュゴンが安心してこの餌場を利用できること、また私たちはその様子を見続けていけることを望んでいます。

 報道では、今夏の工事着工をにらんで、漁業制限区域(立ち入り制限区域)の拡大や、ブイの設置など該当海域への立ち入りの制限の可能性を示唆されていますが、私たちはジュゴンが餌場に近寄れなくなることを心配しています。特に、食み跡が集中する場所は海上保安庁のボートの出入り口と重なっています。

 防衛局アセスの評価では「沖縄のジュゴンは嘉陽沖の海域を生息範囲として他海域に移動することはほとんどなく・・・これらのジュゴンが今までの生息範囲に留まっている場合は、事業の実施がジュゴンの個体に及ぼす影響はほとんどなく、沖縄県全体のジュゴンの個体群の維持に対して影響を及ぼす可能性はほとんどない」とされていますが、この記述は現在の状況には当てはまらないと考えます。
人間活動によって棲息地(餌場)を奪われ、数が減少した沖縄ジュゴン個体群にとって、現在頻繁に利用が確認される餌場は、彼らが生き延びるために必要な日々の糧を得る場所であると共に、太古から続いてきた沖縄ジュゴン個体群の存続を左右する重要な餌場でもあります。このような重要な餌場およびジュゴンに対して圧力となる行為を行わないことを要望します。また、ジュゴンへの保全措置はこの海域を活用している事実に即して科学的知見を用いて再検討なされるべきです。

 「愛します! 守ります! 日本の海」 があなた達の仕事ではないのでしょうか?現在ジュゴンがエサを食べにきている場所も守ってください。

(★転載終了★)

以下はわたし(中村順)の個人的な意見です。

世界的に希少なジュゴンの生息域を破壊する恐れの高い、沖縄県辺野古・大浦湾の埋め立て・岩礁破砕にわたしは反対です。
わたし自身は明確な「親米派」ですが、ごく常識的に考えて、沖縄から日本から「在日米軍」が去る日は必ず来るのです。
それは歴史の摂理であります。
もし「一時的」な施設を建設するために、日本の美しく掛け替えのない自然を破壊するのなら…。
日本国民に対する卑劣な裏切り行為であり、加えて地球上のあらゆる生命体への重犯罪に等しい。
わたし(中村順)はそう思います。
もちろん、わたしは沖縄防衛局防衛省海上保安庁の皆さんが「裏切り者」「犯罪者」とは認識しておりません。
「北限の」沖縄のジュゴンに関しては、アメリカ合衆国市民に加えて、多くの国々の良識的な人々が危惧を表明しています。
沖縄防衛局・防衛省・海上保安庁の皆さまには、日本のために、世界のためになる、常識的な対応をお願いします。

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投稿者 kihachin : 2014年06月18日 08:00

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