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2014年08月07日

バットマン映画『ダークナイト』の悪役ジョーカー、その後の彼は?

クリストファー・ノーラン監督の映画『ダークナイト』(The Dark Knight/2008)に喚起されたわたし(中村)の「妄想」をつらつらと。

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わたしにとって「いい映画」とは?
鑑賞中も見終わった後も「妄想」を激しく喚起されるような作品です。
クリストファー・ノーラン監督『ダークナイト』(The Dark Knight/2008)は、そんな1本。

わたしの「妄想」は一点に集約されます。
あの悪役のジョーカーは、その後どうなったのか?」。

映画『ダークナイト』で果たすジョーカーの役割は「尻切れとんぼ」的に曖昧に終わっています。
おそらく、あまりにも魅力的なキャラクターなので、今後の作品にも出すことを考慮したんでしょうね。
「彼(ジョーカー)はまだまだ終わりじゃない。また帰ってくるよ」と。
けれども残念ながら、ジョーカーを「鬼神が乗り移ったような」演技で見せてくれたヒース・レジャー(この作品でアカデミー助演男優賞受賞)は、映画が公開される前、28歳の若さで亡くなりました。
ヒース・レジャーの名演技への敬意から、バットマン映画にジョーカーが登場することは当分ないかもしれません…。

で、以下は純然たるわたしの妄想です。

逮捕されたジョーカーは、有罪を宣告され(懲役1000年くらい?)、アメリカ合衆国で最も警備が厳重な「特別重罪犯専用刑務所」に収監される。
過去にここから脱獄した者はただの1人もいない。
けれども、天才的犯罪者ジョーカーを閉じ込めておくことは不可能だ。
神業のような手並みで脱獄を果たす(「お約束」の展開)。
世に解き放たれた特別重罪犯ジョーカー。

彼はこれまでの自分の「路線」に飽きがきていたので、趣向を変える。
ふだんはジョーカー(道化師)のメイクをするのをやめて、素顔で過ごすことにする。
素顔になると、繊細で知的でシャイな印象の好青年。
そして、新たな身分をでっちあげ(もちろん完璧な出来ばえ)、なんと! 警察に就職する。
ポリス・オフィサー(警察官)ジョーカーの誕生だ。

意外なことに、真面目に警察業務に励むジョーカー。
彼が日ごろ接するのは、主に不良少年や売春婦である。
誠実でけして人を見下すことのない「堅物(かたぶつ)」の青年は、不良少年、売春婦、ジャーナリスト、ギャングの顔役、先輩の敏腕女性刑事、野宿者(「ホームレス」状態の人)、市井のカタギの人々などの信頼を得てゆく。

しかし、警察は(たぶん世界中で)「マッチョであること」が評価される世界だ。
「繊細で知的でシャイで堅い」ジョーカーは、同僚や上役の警察官たちからは軽んじられる傾向がある。
はっきり言えば、ちょっとバカにされている。
ときには、マッチョで(悪質な)警官たちから、面と向かって侮蔑されたりもする。
が、「柳に風」で相手にならないジョーカー(この辺りは「伏線」のひとつ)。

ジョーカーは「善人」になったのか?
言うまでもなく、違う。

優秀な若手警察官ジョーカーには「夜の顔」がある。
ジョーカー(道化師)の扮装に身をやつす、冷酷な「悪人」ぶりは健在だ。
彼の獲物は「悪人」である。
それも、児童買春・人身売買などを行なう悪人中の悪人たちが、ジョーカーの餌食となる。
ギャング、悪徳警官、悪徳実業家、悪徳政治家たちを「人間狩り」するジョーカー。

子どもや女性を喰い物にする「人間のクズ」たちの悪事を暴き、かつて自分も一時滞在した特別重罪犯専用刑務所に送り込む(ジョーカーをバカにした悪質警官もムショ行きに。もちろん刑務所で元警官を待つのは、この世の地獄だ)。
特に悪どい奴らは、その場で「処刑」する。
高らかに笑いながら、卑劣な「悪のボスキャラ」を射殺するジョーカー(※)。

(※ジョーカー自身もかつて児童買春・人身売買の被害者だった)

そして彼は人間狩りを行なうだけではない。
売春強制・人身売買の犠牲となった子ども・女性たちをシェルター(避難場所)やカウンセリング施設に送る「アフターサービス」もかかさない(子どもや女性を救う、魅力的な女性キャラクターがここに登場する)。

ヒスパニック系の売春婦「マリア」が「警察官にして極悪人」ジョーカーの2つの顔に気づいてしまう。
彼女は大変に頭のいい女性なのだ(これまた別の魅力的女性キャラ登場)。
たまたまの巡り合わせで、家族のために、おカネを稼がなければならない境遇にある(※)。
カトリック信徒のマリアはジョーカーの正体について死ぬまで沈黙を守ることを神に誓う。

(※マリアは難病の我が子の医療費捻出のため大金を必要としていた〈アメリカには国民皆健康保険制度がない〉。ジョーカーはその医療費を基金のかたちでマリア親子に贈る。《1000年ローンで返済してくれればいいよ》と笑いながら。マリアはジョーカーの支援を受けて、専門的な資格を取り、女性のためのシェルターで働き始める)。

「善人」になりきることなく、「悪人」の顔をもったまま、悪人狩りを続けるジョーカー。
世の人々は彼のことを「暗黒騎士J」と呼び始める。
The Dark Knight とはバットマンではなくて、ジョーカーのことだったのだ。

と、以上は「妄想」エントリでした。
こういうのは楽しいね(笑)。
これからも時々やることにします。

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投稿者 kihachin : 2014年08月07日 08:00

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