【お勧めの本】深尾葉子『魂の脱植民地化とは何か』青灯社(2012) 更新!

2011年01月08日

『アサルト13 要塞警察』ジャン=フランソワ・リシェ監督(2005)

Assault on Precinct 13 trailer


映画『アサルト13 要塞警察(原題:Assault on Precinct 13)』ジャン=フランソワ・リシェ監督(2005)の感想エントリです。


ストーリー》雪嵐の吹き荒れる大晦日。米国デトロイト市警13分署は今日限りで閉鎖されることになっていた。今夜の宿直は、ジェイク・ローニック巡査部長(イーサン・ホーク)、引退間際のベテラン警察官ジャスパーブライアン・デネヒー)、女性秘書アイリスドレア・ド・マッテオ)の3人だけ。ところが、大雪のため囚人護送車が13分署に一時緊急避難することになる。この護送車には警察官殺害容疑で現行犯逮捕された黒人ギャングの大立者マリオン・ビショップローレンス・フィッシュバーン)を含めた4人の容疑者と2人の護衛警官が同乗していた。さらに、ローニック巡査が定期的に診断を受けている女性精神科医アレックスマリア・ベロ)も自家用車の故障のため避難してくる。

大雪によって古い警察署に閉じ込められた10人の男女。彼ら彼女らを待ち受けていたのは予想もつかない過酷な運命だった。自動小銃やサブマシンガンで武装した謎の男たちが襲ってきたのだ。13分署に立て篭もった警官・犯罪容疑者・秘書・精神科医は力を合わせて、謎の武装集団と闘わなければならない羽目になる。ひとりまたひとりと斃《たお》れる主人公たち。はたして元日の夜明けを見ることができるのだろうか…。

感想》役名がついた登場人物の大部分が銃やナイフにより殺されるというきわめて暴力的な映画。「IMDb」の「trivia」には《At least 7 people get shot in the head.(少なくとも7人が頭を撃たれる)》と書かれています。私は「非常に面白い映画。拾い物だ」だと思いましたが、この手の「バイオレンス」映画が駄目という人も少なくないでしょうね。評価の分かれる作品だと思います。

本作品『アサルト13 要塞警察』は、ジョン・カーペンター監督『要塞警察(原題:Assault on Precinct 13)』(1976)のリメイクです。これは鑑賞後にインターネットで調べてみて初めて知りました。カーペンター版『要塞警察』も、ハワード・ホークス監督の有名なウエスタン『リオ・ブラボー(原題:Rio Bravo)』(1959)のリメイクだそうです。とはいえ、武装集団に包囲される警察署(保安官事務所)という設定以外には似ているところは余りないように思います。

アサルト13 要塞警察』では大雪の中で孤立する警察署という設定が利いています。降雪のためにかき消される射撃音、狙いが不正確になるスナイパー(狙撃手)たち、つららで刺殺される男、雪上を疾走する自動車など雪景色の中で繰り広げられる死闘は映像的によくできています。

演技陣も「くせ者」が揃っています。「偉丈夫」ローレンス・フィッシュバーンが本領発揮とばかりに「不死身」のギャングを演じています。警察官殺害現行犯逮捕される場面などは「大統領!」と声をかけたくなるような堂々とした風格です。ローレンス・フィッシュバーンはギャング映画『奴らに深き眠りを(原題:Hoodlum)』(1997)で、実在したギャングスター、バンピー(でこぼこ)・ジョンソンを演じたのを観て以来、私(喜八)のお気に入り俳優のひとりです。

麻薬中毒の強盗犯ベックを演じるジョン・レグイザモも「かなりやる」という感じです。レグイザモはゾンビホラー『ランド・オブ・ザ・デッド(原題:Land of the Dead)』の傭兵リーダー役以来、妙に気になる存在でした。『アサルト13 要塞警察』を鑑賞する気になったのも、ジョン・レグイザモとローレンス・フィッシュバーンが競演していたからです。期待は裏切られませんでした。

そのほかにも自分は一度も罪を犯したことがないと言い張る女ギャングアンナを演じるアイシャ・ハインズ(ドラムマガジンのトンプソン・サブマシンガンを抱え撃ちする見せ場あり!)、偽ブランド職人スマイリー役のジェフリー“ジャ・ルール”アトキンズ(本業はラップ・ミュージシャン)、臆病ではあると同時に勇敢な女性(brave women)のマリア・ベロも存在感がある脇役陣でした。

最後になりましたが、主人公ジェイク・ローニック役のイーサン・ホークも悪くありません。ファンなら大喜びする熱演ではないでしょうか。麻薬おとり捜査で部下2人を失い「燃え尽き症候群」となった若手警察官を繊細に演じています。(以下は蛇足ですが・・・)カーペンター監督版『要塞警察』の主人公の名は「イーサン・ビショップ」でした。また『リオ・ブラボー』で主人公を演じたジョン・ウェインは(それぞれ別の映画で)「イーサン」と「ホーク」という役名の主人公を演じたことがあります。


(『アサルト13 要塞警察』ジャン=フランソワ・リシェ監督、2005)

(※以前、別の場所で書いた文章を一部修正して再アップロードしました)


スポンサードリンク


関連サイト


郵政民営化凍結TBP

郵政民営化凍結

郵政民営化凍結」TBキャンペーンを行なっています。
どうぞ、お気楽にご参加ください。


Amazon : 鈴木宗男

投稿者 kihachin : 12:00 | トラックバック

2011年01月04日

『かもめ食堂』荻上直子監督(2006)

『かもめ食堂』予告篇


映画『かもめ食堂荻上直子監督(2006)の感想文です。

(※以前、別の場所で書いた文章を一部修正して再アップロードします)


ストーリーフィンランドの首都ヘルシンキで食堂を経営するサチエ小林聡美)。
目を瞑《つぶ》って世界地図を指差し、たまたま指の先が行ったフィンランドに来たミドリ片桐はいり)。
病気がちだった両親の介護を終えて、ひとり旅にでたマサコもたいまさこ)。
サチエ・ミドリ・マサコ、3人の女性を中心に織り成される物語。
フィンランドの人たち ─日本贔屓の青年、夫に去られ傷心の中年女性、コーヒー好きの謎の中年男、口さがない熟年女性たち─ との交流など「かもめ食堂」の日常が淡々と描かれます。


感想》なんと言っても小林聡美さんのたたずまいが美しい!
そして、片桐はいりさんともたいまさこさんが実にチャーミングです。
鑑賞中「素晴らしい映画監督の腕前だ!」と感心することしきりでした。

小林聡美さんのことはデビュー作である大林宣彦監督『転校生』(1982)のころから知っていました。
小林聡美さんは十代にしてすでに大変に「上手い」女優さんでした。
でも、私(喜八)は正直にいって小林さんが少し苦手でした。
上手すぎて「ちょっと嫌味」に感じてしまうのが理由だったと思います。

ところが…。
2003年に日本テレビ系で放映されたドラマ「すいか」をたまたま観て、小林聡美さんが上手いだけでなく、非常な存在感のある演技者であることを再発見したのです。
そして、にわかに「小林聡美ファン」となってしまいました(自分はときどきこういうことがあります)。

映画『かもめ食堂』の小林聡美さんは登場する総ての場面で「絵になっています」。
ふきんでテーブルを拭く、包丁でトンカツを切る、コーヒーを淹れる、プールで平泳ぎ、合気道の「膝行」をする。
それらの総てにおいて、所作・たたずまいが美しい…。
これは大変なことだとつくづく思います。

片桐はいりさんが素晴らしい。
日本贔屓のフィンランド青年トンミ・ヒルトネンから「僕の名前を漢字で書いてください」と頼まれ「豚身昼斗念」と書く(大喜びするヒルトネン青年)。
ヨガのポーズ「咲いたばかりの蓮《はす》の花」でのけぞる。
サチエから「父とおにぎり」の話を聞いてホロッとする。
この人も存在感があって上手くて素敵な女優さんだと思う。

もたいまさこさんもまた素晴らしい。
ある意味で、快演にして怪演です。
映画に重みと(あえていえば)ホラー味を添加しています。
鑑賞後に「もしかしたら、もたいまさこさん演ずるところの《マサコ》は、この世の存在ではないのかもしれない」と思い至りました。
なんとも不思議な味わいをかもし出しています。
ちなみにもたいまさこさんは荻上直子監督作品の常連メンバーだそうです。
麗《うるわ》しく素敵な女優さんです。

かもめ食堂』は、調理・食事・掃除・挨拶・買い物など日常の何でもないような動作に秘められた「美」を的確に切り取って見せた映画です。
観終った後にとても豊かな気持ちになれる作品でした。
そして「もし、明日地球が消滅することになったら、自分は誰といっしょにご飯を食べたいのだろう?」ということを考え込んでしまいました…。

(『かもめ食堂』荻上直子監督、2006)


スポンサードリンク


関連ページ


郵政民営化凍結TBP

郵政民営化凍結!

郵政民営化凍結」TBキャンペーンをよろしくお願いします。

(※上の猫画像は「ImageChef イメージクリエーター」で製作しました)


Amazon : 荻上直子

投稿者 kihachin : 08:00 | トラックバック

2006年10月30日

映画評ジャンル移転のお知らせ

映画と読書


弊ブログの「映画評」ジャンルは別ブログ「映画と読書」に移転しました(2011年01月04日追記。移転は撤回します

【続きを読む...】

投稿者 kihachin : 20:48 | トラックバック

2006年10月29日

『0:34 レイジ34フン』

『0:34 レイジ34フン』

映画『0:34 レイジ34フン(原題:Creep)』クリストファー・スミス監督(2004)について。

ストーリー》ロンドンの地下鉄(the Tube)が舞台。パーティーの帰りに地下鉄駅のベンチで寝過ごしたケイトフランカ・ポテンテ)は、午前零時34分発の最終電車に乗り遅れ、無人の地下鉄構内に取り残される。すべての出入り口が施錠されたため、地上にでることすら叶わない。途方に暮れるケイト。そのとき無人の電車がホームに到着する。ケイトは喜び勇んで乗車するが、電車は不意に停車してしまう。運転席に赴いた彼女が目にしたのは、血塗れの惨殺死体。これが悪夢のような一夜の始まりだった・・・。

【続きを読む...】

投稿者 kihachin : 23:59 | トラックバック

2006年10月21日

『ミート・オブ・ザ・デッド』

『ミート・オブ・ザ・デッド』

ミート・オブ・ザ・デッド(原題:Dead Meat)』コナー・マクマホン監督(2004)について。

ストーリーアイルランドの片田舎(Leitrim)を自動車旅行中の男女ヘレンマーティン。ところが不注意により1人の男性をはねてしまう。被害者を介抱し病院に運ぼうとする2人に、死んだはずの男が襲いかかってくる。男は「歩く死体」ゾンビだったのだ。ゾンビに噛み付かれたマーティンもまたゾンビとなり、ヘレンを(食べるために)追いまわす。どうにかマーティン・ゾンビを撃退したヘレンは墓堀人(gravedigger)のデズモンドと知り合い、ゾンビの群れからの逃避行を開始する・・・。

【続きを読む...】

投稿者 kihachin : 20:35 | トラックバック

2006年10月13日

『ワイルド・アパッチ』

バート・ランカスター in 『ワイルド・アパッチ』

映画『ワイルド・アパッチ(原題:Ulzana's Raid)』ロバート・アルドリッチ監督、バート・ランカスター主演(1972)について。

ストーリー》アメリカ先住民アパッチ族の指導者ウルザナが部下たちとともにアリゾナ州の「居留地」から逃亡した。ウルザナらアパッチ戦士たちは白人植民者を襲撃し、略奪・暴行・虐殺を繰り返す。アメリカ合衆国騎兵隊は、ベテラン斥候のマッキントッシュバート・ランカスター)の案内のもと、ウルザナたちの討伐に乗り出した・・・。

【続きを読む...】

投稿者 kihachin : 20:27 | トラックバック

2006年10月07日

『フレイルティー 妄執』

『フレイルティー 妄執』

映画『フレイルティー 妄執(原題:Frailty)』ビル・パクストン監督、マシュー・マコノヒー主演(2001)について(2006-10-06 DVD 鑑賞)。

ストーリー》アメリカ合州国テキサスの片田舎に暮らす息子2人と父親(ビル・パクストン)の「父子家庭」。子供たち(兄は小学校高学年、弟は低学年くらい?)の母親はすでに亡くなっている。ある日、父親は「神の啓示を受けた」と息子たちに宣言する。そして、近郊の住民たちを「悪魔」と呼び、斧で惨殺し始める。2人の息子の目前で・・・。

【続きを読む...】

投稿者 kihachin : 20:02 | トラックバック

2006年08月01日

映画評(2006年05月~07月)

2006年05月から07月にかけてDVDで鑑賞した映画評です。

それぞれの作品ごとに鑑賞メモをつくってはいたのですが、生来のモノグサが嵩じてなかなかブログ記事にまとまりません。仕方がないのでメモの形のままアップすることにしました。

『悪魔の棲む家』

悪魔の棲む家(原題:The Amityville Horror)』アンドリュー・ダグラス監督(2005)。

実話を元にしたホラー。
舞台になっているのはアメリカでは有名な幽霊屋敷だそうです。

スティーブン・キング原作の『シャイニング』と清水崇監督の『呪怨』を足して2で割ったようなホラー映画という印象です。

The Internet Movie Databaseのページ

The Amityville Horror Truth Website



『フライトプラン』

フライトプラン(原題:Flightplan)』ロベルト・シュヴェンケ監督、ジョディ・フォスター主演(2005)。

飛行中の最新鋭のジャンボジェット機の中で行方不明になる少女。航空機設計者の母(ジョディ・フォスター)が孤立無援の中で捜索を行なう、というストーリー。

よく工夫されているサスペンスです。
ただ、ジョディ・フォスターが2002年に主演した『パニックルーム』と話の構造が(ちょっと)似ています。

The Internet Movie Databaseのページ

【続きを読む...】

投稿者 kihachin : 20:30 | トラックバック

2006年03月01日

『ランド・オブ・ザ・デッド』

ビッグダティとゾンビ軍団
© Copyright 2005 - Universal Studios - All rights reserved.

映画『ランド・オブ・ザ・デッド(原題:Land of the Dead)』ジョージ・A・ロメロ(George A. Romero)監督(2005)について(2006-02-24 DVD 鑑賞)。

ストーリー》近未来。世界はゾンビ(リビングデッド)に支配されている。生き残った少数の人類は高圧電線と河川に守られた城塞都市に篭って、ようやく生存を続けている。

城塞都市は貧富の差が極端に広がり、上流階級の住む摩天楼(Fiddler's Green)と貧民階級の住むスラムに分離されている。ボスとして君臨するのはカウフマンデニス・ホッパー)。彼は合州国大統領とマフィアのボスを合わせたような絶対権力者だ。

カウフマンの部下で腕利きの傭兵チョロジョン・レグイザモ)はボスに取り入り、スラムからの脱出を図る。が、「お前とは身分が違う」とばかりに拒絶される。怒りに燃えたチョロは装甲トラック「デッド号(Dead Reckoning)」を乗っ取り、昨日までのボスを脅迫し始める。カウフマンは傭兵のリーダーであったライリーサイモン・ベイカー、下の写真右)にデッド号の奪回を命ずる。

いっぽうゾンビの中には知力が向上する個体が現れ始めていた。人間であったころガソリン・スタンドを経営していたビッグ・ダディユージン・クラーク、上の写真中央)もその1人だ。物資調達の傭兵たちに仲間のゾンビを破壊されたビッグ・ダディは激しい怒りを覚える。そして仲間を率いて人間の都市への進軍を開始する。カウフマンと傭兵たち、ゾンビと人間の決戦の時が近づいていた・・・。

【続きを読む...】

投稿者 kihachin : 21:28 | コメント (0) | トラックバック

2005年11月29日

映画バトン

草仏教ブログ」さんから「映画バトン」を(強引に)いただいてきました。

【続きを読む...】

投稿者 kihachin : 21:09 | コメント (14) | トラックバック

2005年08月23日

『ゾンビ』

ゾンビの群れ

映画『ゾンビ(原題:Dawn of the Dead)』ジョージ・A・ロメロ(George A. Romero)監督(1978)について(2005-08-20 DVD 鑑賞)。

ストーリー》人工衛星の落下事故により放射能が漏出する。その影響で死者たちが甦り、生者を襲い始めた。死者(ゾンビ)にとっては、生きた人間の血肉のみが食料となるのである。

アメリカ合州国ペンシルバニア州フィラデルフィアのテレビ局に勤務するフランシーンゲイリン・ロス)、ヘリコプター・パイロットのスティーブンデイヴィッド・エンゲ)、特別狙撃隊警察官のピーターケン・フォリー)とロジャースコット・H・ラインガー)の4人は、襲い来るゾンビから逃れるため、ヘリコプターで都会を脱出する。

彼らが避難所に選んだのはピッツバーグ郊外にある巨大ショッピング・モールだった。が、そこも「安住の地」にはなりえなかった。暴徒と化したモーターサイクル・ギャング団とゾンビの群れが襲来してきたのだ・・・。

【続きを読む...】

投稿者 kihachin : 20:28 | コメント (58) | トラックバック

2005年08月02日

『マイ・フレンド・メモリー』

勇者フリーク、ケビンとマックス
© Copyright 1998 - Miramax Films - All rights reserved.

映画『マイ・フレンド・メモリー(原題:The Mighty)』ピーター・チェルソム監督(1998)について(2005-07-30 VTR 鑑賞)。

【続きを読む...】

投稿者 kihachin : 20:03 | コメント (2) | トラックバック

2005年05月04日

『ターザン三つの挑戦』

ターザン三つの挑戦

映画『ターザン三つの挑戦(原題:Tarzan's Three Challenges)』ロバート・デイ監督(1963)について(1964年、映画館にて鑑賞)。

ストーリー》東洋のとある国が舞台。密林の王者ターザン(ジョック・マホニー)は王子カシの保護を依頼される。精神的指導者でもある王が危篤状態にあり、王の邪悪な兄弟カーンウディ・ストロード)が正統な後継者であるカシの相続を妨害しようと企んでいたからだ。

ターザンを排除するため、カーンは3つの難問をつきつけた。最後の難問は、大釜で油を煮立てた上に網を張り、カーン自身と剣をもって戦うというものだった・・・。

感想》これは私(喜八)が生まれて初めて観た映画です。後に親に訊いてみたところでは、川崎市「東急溝口駅」前の映画館ではなかったろうかということでした。当時、私は4歳または5歳でした。

【続きを読む...】

投稿者 kihachin : 14:00 | コメント (8) | トラックバック

2005年04月10日

『ギャザリング』

『ギャザリング』

映画『ギャザリング(原題:The Gathering)』ブライアン・ギルバート監督(2002)について(2005-03-26 DVD 鑑賞)。

ストーリー》アーサー王伝説とロック・フェスティバルで有名なイングランド南西部サマセット州グラストンベリーGlastonbury)の丘陵で2人の若者が惨死する。地下の古代教会跡に転落するという不幸な事故だった。この教会はキリスト像が背後を向くという特徴をもっており、紀元1世紀に創設された後、中世の黒死病(ペスト)流行時に人の手により埋められたものらしい。

地下教会の遺跡が調査されつつあるころ、アメリカからの旅行者とみられる若い女性キャシー・グラントクリスティーナ・リッチ)がグラストンベリーで交通事故に遭う。死亡しても不思議のない状況下、奇跡的にキャシーは軽症だった。しかし彼女は一時的に記憶を失っていた。

交通事故の加害者カークマン一家の住むライム・コート(Lime Court)にキャシーは滞在することになる。ここはかつて虐待された子供たちのための施設であった歴史をもつ古い屋敷だ。

カークマン家の2人の子供たち(マイケルエマ)と親しくなったキャシーは、ライム・コートでの生活を楽しむようになる。が、不思議な幻覚をたびたび見るようにもなってゆく。幻覚はマイケルの運命と密接な関係があるらしい。

それと同時に灰色の服を身につけた奇妙な男女(Gathering)がグラストンベリーの街に現れ、キャシーにつきまとうようになる。何か忌まわしいことが起きるらしいという予感が強まるなか、キャシーはマイケルを守り抜くことを誓う・・・。

【続きを読む...】

投稿者 kihachin : 08:44 | コメント (8) | トラックバック

2005年03月28日

『風の谷のナウシカ』

映画『風の谷のナウシカ宮崎駿監督(1984)について(2003-05-25 DVD 鑑賞)。

ストーリー》未来の地球を舞台とする壮大なファンタジー。かつて繁栄をきわめた文明社会は「火の7日間」と呼ばれる最終戦争により崩壊した。1000年後。陸地の大部分は「腐海」と呼ばれる有毒な瘴気を発する森に覆われていて、巨大な昆虫たちが支配する禁断の地となっている。

辺境都市ペジテの地下で最終兵器「巨神兵」が発見されたことにより、強大なトルメキア王国とペジテとの間に戦乱が生じる。両国のあいだに位置する小国「風の谷」は否応なしに争いの渦に巻き込まれてゆく。風の谷ジル王の跡継ぎナウシカ姫は、総ての生き物と世界を助けるために立ち上がった・・・。

【続きを読む...】

投稿者 kihachin : 19:09 | コメント (4) | トラックバック

2005年03月12日

『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』

映画『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還(原題:The Lord of the Rings: The Return of the King)』ピーター・ジャクソン監督(2003)について(2005-03-05 DVD 鑑賞)。

ストーリーJ・R・R・トールキン(John Ronald Reuel Tolkien、1892-1973)原作の長編小説を映画化。空想世界「中つ国(Middle-earth)」の歴史上「第三紀」に勃発した「指輪戦争(The War of the Ring)」の顛末を描く。

復活した冥王サウロンが大軍勢を組織して、中つ国全土の征服を企む。これを阻止するため主人公のフロドホビット)、アラゴルン(人間)、レゴラスエルフ)、ギムリドワーフ)、ガンダルフイスタリ)たちが立ち上がる。勝敗の命運はフロドが所有する「一つの指輪(One ring)」にかかっていた・・・。

感想》原作の『指輪物語(原題:The Lord of the Rings)』を読んだとき「これは合戦小説だな」という印象を抱きました。とくに後半に入ると華々しい合戦場面の連続です。最初のほうがひどく退屈なので、この長い小説を読むのを放棄してしまう人も少なくないようですが、合戦小説となってからは俄然面白くなるのです。

【続きを読む...】

投稿者 kihachin : 11:46 | コメント (12) | トラックバック

2005年02月17日

『バイオハザード』

『バイオハザード』

映画『バイオハザード(原題:Resident Evil)』ポール・W・S・アンダーソン監督(2002)について(2005-02-12 DVD 鑑賞)

ストーリー》主人公のアリスミラ・ジョヴォヴィッチ)は謎の洋館の浴室で意識を取り戻すが、ほぼ総ての記憶を失っていた。そこに現れた警官マット。さらに侵入してきた特殊部隊がアリスとマットを制圧し、彼らをともなって巨大地下施設「ハイブ」に侵入する。

ハイブは世界的企業アンブレラ・コーポレーションが所有する研究都市であり、アメリカ合州国中西部ラクーン・シティの地下に秘密裏に建設されていた。ところがハイブで開発中だった「Tウイルス」の漏出事故が発生。全職員はコンピュータ警備システムの「レッド・クイーン」により殺害され、施設は外界から遮断された。

特殊部隊の任務は3時間というタイムリミットの中でレッド・クイーンをシャットダウンしハイブのシステムを復旧すること、そして生存者を救出することだった。しかしTウイルスは死者をゾンビと化す究極の生物兵器だった・・・。

【続きを読む...】

投稿者 kihachin : 12:24 | コメント (29) | トラックバック

2005年01月29日

『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』

映画『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド(原題:Night of the Living Dead)』ジョージ・A・ロメロ(George A. Romero)監督(1968)について(2005-01-22 DVD「最終版コレクターズ・エディション」 鑑賞)。

ストーリー》人工衛星の落下事故により漏出した放射能の影響で死者たちが甦り、生きている者を襲い始めた。死者たちに追われた主人公たち4組7人は一軒の田舎家に避難する。彼ら彼女らはバリケードを築き、生き残るための方策を計る。家のまわりには死者たちが群がってきた。食料、つまり生きている人間を求めて・・・。

【続きを読む...】

投稿者 kihachin : 08:46 | コメント (14) | トラックバック

2005年01月16日

『あずみ』

映画『あずみ北村龍平監督(2004)について(2005-01-08 DVD 鑑賞)。

ストーリー》「関ヶ原の戦い(慶長5年、西暦1600年)」で勝利をおさめた徳川家康は、あとわずかで天下に手が届くまでになっていた。残る主敵は豊臣恩顧の大名、浅野長政加藤清正真田昌幸のみ。この戦国往来の武将たちは故太閤秀吉の遺子秀頼を担ぎだして天下を奪還することを虎視眈々と狙っていた。

家康側近の高僧、南光坊天海は配下の小幡月斎に命じて、身寄りのない少年少女を集め山奥で剣術修行させ、比類のない刺客集団をつくりあげた。その中には主人公の少女あずみもいた。彼らの標的は浅野・加藤・真田の3人・・・。

【続きを読む...】

投稿者 kihachin : 21:20 | コメント (10) | トラックバック

2005年01月03日

「映画評」予定作品

カテゴリの「映画評」で今後取り上げてみたい映画を列挙してみました(順不同)。
こうやってリストにしてみると自分の好みがよく分かりますね。

【続きを読む...】

投稿者 kihachin : 20:33 | コメント (0) | トラックバック

2004年12月19日

『スリーピー・ホロウ』

映画『スリーピー・ホロウ(原題:Sleepy Hollow)』ティム・バートン監督(1999)について(2004-12-17 DVD 鑑賞)。

ストーリー》ワシントン・アーヴィング『スリーピー・ホロウの伝説』(南雲堂)が原作です。
1799年、ニューヨーク近郊の町スリーピー・ホロウが舞台。主人公の警察官イカボッド・クレーンジョニー・デップ)は上司に反抗的な態度をとったため、謎の首なし騎士による連続殺人事件の担当をまかされてしまいます。それもたった1人で。
イカボッドは科学的な捜査手法を取り入れている一方で、劇中6回も気絶するほど臆病で頼りない男性です。危険が迫る場面では少女カトリーナ(クリスティーナ・リッチ)やマスバス少年の後ろに隠れることまでします。が、その少女・少年の助けもあってイカボッドは事件の真相に迫ってゆきます・・・。

【続きを読む...】

投稿者 kihachin : 19:55 | コメント (8)

2004年12月14日

『デス・フロント』

映画『デス・フロント(原題:Deathwatch)』マイケル・J・バセット監督(2002)について(2004-12-10 VTR 鑑賞)。

ストーリー》第一次世界大戦(1914-1918)の西部戦線。少年兵チャーリー・シェイクスピアジェイミー・ベル)の所属するイギリス軍歩兵中隊は敵(ドイツ軍)の毒ガス攻撃により壊滅的な被害を受けます。生き残った9人の将兵は彷徨い続けるうちにドイツ軍の塹壕にたどりつきます。そこには戦意を失った数名のドイツ兵がいるだけでした。イギリス兵たちは塹壕を占領して、援軍が来るのを待つことにします。が、そこには兵士たちを狩る「怪物」が棲みついていました・・・。

【続きを読む...】

投稿者 kihachin : 20:42 | コメント (2)

2004年12月09日

『ドーン・オブ・ザ・デッド』

映画『ドーン・オブ・ザ・デッド(原題:Dawn of the Dead)』ザック・スナイダー監督(2004)について(2004-12-04 DVD 鑑賞)。

ストーリー》謎のウイルスが原因で死者がよみがえり、生者をむさぼり喰う。単純明快なゾンビ・ホラーです。
主人公の看護婦アナサラ・ポーリー)の住むアメリカ合州国ウィスコンシン州ミルウォーキーの街は、たった一晩のうちにゾンビが支配する殺戮の場と化してしまいます。隣家の少女や夫もゾンビとなり、アナを襲ってきます。アナはわずかな生存者たちとともに郊外の巨大ショッピング・モールに立てこもります。しかし、そこにも無数のゾンビの群れが侵入してきます・・・。
アナたちは絶体絶命の危機を脱することができるのでしょうか?

【続きを読む...】

投稿者 kihachin : 20:32 | コメント (22)

2004年11月01日

『The Rosa Parks Story』

zigy さんが「ローザ・パークスの人生を描いたアンジェラ・バセット主演の2時間ドラマ」があることを教えてくれました。
zigy さんは昨年(2003)暮れまで8年間アメリカ合州国に住まわれていて、その間に TV でこのドラマを観られたのだとか。

【続きを読む...】

投稿者 kihachin : 12:46 | コメント (0)

2004年10月30日

『ロング・ウォーク・ホーム』

The Long Walk Home Trailer


映画『ロング・ウォーク・ホーム(原題:The Long Walk Home)』リチャード・ピアース監督(1990)について(2004-10-22 VTR 鑑賞)。

【続きを読む...】

投稿者 kihachin : 20:12 | コメント (6)

2004年09月21日

『ガールファイト』

映画『ガールファイト(原題:Girlfight)』カリン・クサマ監督(2000)について(2004-09-12、DVD 鑑賞)。

ストーリー》ニューヨークに住むヒスパニック系の女子高生ダイアナミシェル・ロドリゲス)が主人公。気性の激しいダイアナは家庭でも学校でも満たされることなく、フラストレーションを募らせていた。ある日、弟が通うボクシングジムに足を運んだ彼女は自分もボクシングをやってみようと思い立つ・・・。

【続きを読む...】

投稿者 kihachin : 20:49 | コメント (3)

2004年08月16日

『ナインスゲート』

映画『ナインスゲート(原題:The Ninth Gate)』 ロマン・ポランスキー監督(1999)について(2004-08-14、DVD 鑑賞)。

ストーリー》ニューヨークの古書ディーラー、ディーン・コルソジョニー・デップ)は、出版社社長で大富豪のボリス・バルカンフランク・ランジェラ)から稀覯本の鑑定を依頼される。それは1666年のヴェネチアで出版され3冊のみが現存する悪魔の書だった。コルソは残りの2冊を鑑定するためにポルトガルとフランスに赴くが、行く先々で奇怪な事件が起こってゆく・・・。

【続きを読む...】

投稿者 kihachin : 21:29 | コメント (2)

2004年08月11日

『裸足の1500マイル』

『裸足の1500マイル』

映画『裸足の1500マイル(原題:Rabbit-Proof Fence)』フィリップ・ノイス監督(2002)について(2004-07-30、DVD 鑑賞)。

ストーリー》1931年のオーストラリアでは、先住民のアボリジニと白人とのあいだに生まれた混血児たちを家族から隔離して、白人文化に同化させる政策が実施されていた。
再教育施設に強制収容された3人の少女(14歳・10歳・8歳)が、1500マイル(約2400km)の原野を90日間かけて歩いて故郷へ帰ったという実話を映画化。

【続きを読む...】

投稿者 kihachin : 21:17 | コメント (2)

2004年08月02日

『17歳のカルテ』

映画『17歳のカルテ(原題:Girl, Interrupted)』ジェームズ・マンゴールド監督(1999)について(2004-07-29、DVD 鑑賞)。

ストーリー》1967年のアメリカ合州国が舞台。「境界性人格障害」と診断されて約2年のあいだ精神病院に入院させられたスザンナ・ケイセン(後に作家)の著書『思春期病棟の少女たち』吉田利子訳、草思社(1994)が原作。主人公が病院で知り合った人たちとの友情と対立が描かれる。

【続きを読む...】

投稿者 kihachin : 21:48 | コメント (2)

2004年07月12日

『めぐり逢う大地』

映画『めぐり逢う大地(原題:The Claim)』マイケル・ウィンターボトム監督(2000)について(2004-07-10、ビデオ鑑賞)。

ストーリー》1867年カリフォルニア州シエラネヴァダ。ゴールドラッシュも過ぎ去って衰退期に入った小さな町が舞台。成金富豪の男、かつてその男によって「売りとばされた」妻と娘、男の愛人という登場人物たちのあいだで繰り広げられる愛憎の物語。

【続きを読む...】

投稿者 kihachin : 20:35 | コメント (8)

2004年06月21日

『イグジステンズ』

感想》映画『イグジステンズ(原題:eXistenZ)』デビッド・クローネンバーグ監督(1999)では、サラ・ポーリーさんはほんの数分だけの出演でした(残念!)。

サラ・ポーリーさんに注目し始めたのは、ビデオ鑑賞した映画『悪魔の呼ぶ海へ(原題:Weight of the Water)』キャスリン・ビグロー監督(2000)がきっかけでした。この映画の中で難しい役を見事にこなしている若い女優さんが印象的だったのです。

その後、そのサラ・ポーリーという女優さんは、以前 NHK で放映されていた TV ドラマシリーズ『アボンリーへの道(原題:Road to Avonlea)』(1989~1996)で主役のセーラを演じていた少女と同一人物だということを知りました。

子役は大人の俳優に脱皮するのが難しいと聞きます。『アボンリーへの道』でも、シリーズ後半ではサラ・ポーリーさんも精彩を欠いていたように記憶しています。

それがいつのまにか実力派女優へと成長を遂げていたとは、かつての「セーラ・スタンリー」ファンとしても嬉しい限りです。

投稿者 kihachin : 20:55 | コメント (0)

2004年06月18日

サラ・ポーリー

ウォーキングのついでにレンタルビデオ店に寄って映画『イグジステンズ(原題:eXistenZ)』デビッド・クローネンバーグ監督(1999)を借りてきました。

しばらくはサラ・ポーリーSarah Polley)という女優さんの出演作を追ってみるつもりです。

投稿者 kihachin : 21:30 | コメント (0)

2004年06月14日

『ドリームキャッチャー』

感想》先週末にビデオ鑑賞した映画『ドリームキャッチャー(原題:Dreamcatcher)』ローレンス・カスダン監督、スティーヴン・キング原作(2003)について。

アメリカ合州国最北東部メイン州の針葉樹林帯。その雪景色がとても綺麗でした。
ただしスティーブン・キングの原作とおなじく、映画のほうも今ひとつつかみどころがないような・・・。つまらなくはないのですが。

監督のローレンス・カスダンは『ワイアット・アープ』(1994)『ボディガード』(1992)(ともにケヴィン・コスナー主演)などの作品が有名。「スター・ウォーズ」や「レイダース」シリーズの脚本家としても知られています。

個人的には『わが街(原題:Grand Canyon)』(1991)という比較的地味な作品が印象に残っています。ロサンゼルスに住む2人の男(ダニー・グローヴァーとケヴィン・クライン)のストレス過多気味の日常が淡々と描かれ、最後には二家族でともにグランドキャ二オンを見にゆくというだけの話なのですが、何故か心に響くものがありました。

投稿者 kihachin : 21:02 | コメント (0)

2004年05月25日

『28日後...』

映画『28日後...(原題:28 Days Later...)』ダニー・ボイル監督(2002)について(2004-05-22、ビデオ鑑賞)。

ストーリー》動物を凶暴化するウイルスが蔓延し、人々がお互いに殺し合いを続けた結果、世界は破滅の危機に瀕する。ロンドン市内にわずかに生き残った主人公たちは、軍のラジオ放送に導かれ、マンチェスター近郊の「封鎖地点」へ向かう。そこで彼ら・彼女らが見たものは・・・。

【続きを読む...】

投稿者 kihachin : 20:56 | コメント (9)