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ランニングの自分史

鈍足少年

小学生のころ、徒競走が大の苦手でした。50m 競争や100m 競争ではビリに近い順位ばかりとっていました。つねに運動会でトップを争っているような「運動神経」の発達している同級生たちがうらやましかったですね。

子供の足の速さというのはほぼ先天的なもので決まるのではないでしょうか。一般的には「努力」とはあまり関係ないような気がします(例外もあるでしょうけれど)。その点で足が遅い子から見れば不公平感があります。

春と秋にやってくる運動会は大嫌いでした。前夜から「雨よ降れ降れ」と本気で祈っているような子供だったのです。でも当日に雨が降ることはまれで、運動会開催の知らせである花火の音が「バン、バン」と響いてくるのを布団の中でわびしい気持ちで聞いていました。

走る楽しさに目覚める

そんな私が走ることの楽しさに目覚めたのは小学6年生のときでした。「校内マラソン大会」で、長い距離なら自分が比較的に速く走れることに気づいたのです。小学校の大会ですから、多分1〜2km 程度の距離だったと思います。

中学生になってから最初の体育祭で「物は試し」と、1500m 競争に自ら申し出て参加しました。すると学年で1位になってしまいました。「かけっこ」で一番になったことなど生まれて初めての経験でした。このときばかりは身体がふるえるほど嬉しかったのをいまでも覚えています。

ここで「自分は長距離が得意なのだ!」という刷り込みがなされたようです(笑)。

中学の「部活」はバスケットボール部。練習前に必ず行なうランニングでは毎回ムキになって速く走っていました。チームメイトに「これはウォームアップなのだから、もっとゆっくり走ろうよ」とたしなめられるほどでした。小学校時代に蓄積された劣等感を払拭しようとしていたのだと思います。

頑張るジョギング

大学生になって自主的にジョギングを始めました。このときはジョギングというよりスピード・ランニングという内容だったかもしれません。1km を4分くらいのペースで5km ほどの距離を走る。そしてつねに前回のタイムを更新しようとしていました。ゴール直前ではほぼ全力疾走。苦しくなってスピードが落ちると「オレは根性が足りない」と自分を叱っていました。

「もっと速く。もっと速く」という意識でトレーニングをしていると、(私の場合は)行き詰まってしまいます。ジョギングが楽しみではなくて苦役となっていき、しまいには「もういいや」とサボる気持ちが生まれる。「まあ、1日くらい休むほうがいい」が「あと1日。もう1日」となってゆく・・・。

結局はトレーニングを放棄することになり「ああ、オレはなんて意志が弱いのだ」と自己嫌悪に陥る。絵に描いたような悪循環ですね。こんなのは意志が強い人なら簡単に乗り越えていける過程なのでしょうけれど。

再出発

大学を出てからはスポーツとも縁が遠くなり、好きなお酒ばかり飲み歩いていましたから、ある日気がつくとどうにもならないような身体になっていました。さすがに「これではいけない」と反省し、長いこと休止していたジョギングを再開しました。すでに30代の後半になっていました。

最初はウォーキングだけを30分くらい。次に5分歩いてから5分走る。これを3回繰り返す。次第に走る時間を長くしていきます。4分歩いて6分走るといったように。30分間続けて走り通せるようになるまでに結構時間がかかりました。

若くて体力のあるころだったら、このようなまどろっこしい方法は採用しなかったでしょう。中年に達して肥満体となっていたことが慎重な態度を生んだのです。このあたりが「頑張らないトレーニング」の出発点かもしれません。

さらにスローに

ウエイトトレーニングをはじめてからは、ジョギングの「ゆっくり度」がさらに加速したようです。以前は1km を6分ほどで走っていたのが、現在では1km を8分くらいまでスローになっています。

「1km を8分」のペースだと、その速度は歩いているより遅いくらいです。実際に歩いている人に抜かれることもよくあります。白髪のシニア・ウォーカーにすいすいと追い抜かれたりすると思わず追撃したくなることもあります。しかし、そこをぐっとこらえて(?)ゆっくり走っています。

どうしてゆっくり走るようになっていったのか? 自分なりに考えてみると、現在はウエイトトレーニングによって得られる充足感が大きいので、ジョギングに対する気持ちにゆとりが生じているのかもしれません。そしてジョギングだけにこだわることなく、ウォーキング・自転車こぎ・水泳など各種の有酸素運動を、そのときの気分や季節に合わせて楽しんでいます。

(喜八 2004-04-10)

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