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リハビリテーション指導の仕事で拒食症(摂食障害)の方を担当したことがあります。
他の病院から廻ってきた患者さんです。
今でいう臨床心理士の20歳台の女性です。大学院で心理学を学んだ方でした。
リハビリの最初から、その女性と私(SATO)はコミニュケーションが取れませんでした。
彼女は母親はおろか外界との交流は一切できない状態です。
身体も自分の意思では動かすことができません。
関節が固まって、他人が動かす必要がある状態です。
頬はこけ、目は開いているだけ、半分開き気味の口から覗く白い歯は数本しか残っていません。
哀れに思う母親がマスクをかけて顔を隠していました。
彼女が拒食症になった原因も知ることはできません。
母親も想像の域をでない答えしかくれませんでした。
恋人に振られて自暴自棄でダイエットをした可能性がありましたが、それも今となっては聞くこともできません。
もともとは普通だった身体が段々細くなり、食事さえ摂れない状態になって、母親は事の深刻さに気がついたようでした。
病院に無理矢理連れて行った時は、身長155センチで体重が30キロあるなし。
以前にどのような治療を受けたか分かりませんが、私が勤務していた病院に来た時には手遅れだった。
私も硬縮(身体が固まる)が進まない様にするのが精一杯でした。
2ヵ月後、実家近くの病院に転院して行きました。
もう少し早く回りの人が気が付いていたなら・・・と強く思いました。
脳を動かすためのエネルギーさえ摂らない時は、本人の意思では食事することさえできない。
適切な食事は大事だということを私に理解させてくれた患者さんでした。
最悪の状態になった拒食症の方を担当して分かったことがあります。
摂食障害の場合は本人より家族が大変なのです。
ダイエット(減量)をする人はこの拒食症の患者さんの例を他人事としか思わないでしょうね?
健康にダイエット!これを目標にしていただければ良いのですが・・・。
ダイエットはときに命に係わるほど危険であることも認識していただきたいと思っています。
(SATO 2005-11-05)
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