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(喜八)ちょっと前なら「高齢者の運動→ゲートボール」みたいな先入観もあったようですが、最近は高齢の人の間でもスポーツがさかんです。ウォーキングや水中ウォーキングなどの有酸素運動を実践される人は私のまわりにも大勢いらっしゃいます。
市民スポーツの盛んなアメリカでは、70歳台に入った人がウエイトトレーニング(筋力トレーニング)に励むなど珍しくもないと聞きます。日本でもこれから高齢者のトレーニングが注目されるようになると私は予測しています。
(SATO)高齢者の場合トレーニングの目的が大事でしょうね。
いまさら何を・・・、って考えがちですから(笑)。
若い人から見た、高齢者のトレーニングとは何か。
高齢者から見た、高齢者のトレーニングとは何か。
この両者には違いがあるでしょう。
(喜八)これは非常に単純な質問なのですが、70代80代の高齢者がウエイトトレーニングをしてもよいのでしょうか?「危ないからやめろ
」と周囲の人たちからいわれそうですが。
(SATO)よいというより、するべきだ!と考えています。
高齢者のウエイトトレーニングは世界的にも推進されています。
子供と違い、実験材料が豊富にあるようです(笑)。
日本でも、村ぐるみで筋力トレーニングを推進して医療費の負担を軽減しているところもあります。
本人たちも、若返り効果、体力の伸びが目に見える、ジムでの語らい、と楽しそうです(そうです!高齢者でも体力がつくのです)。
高齢になると衰えるのが当然ではないのです(自然に反する、いや神に反する所業か?)。
生理学的にも多くの学者さんたちが太鼓判を押していますので、私が反対する余地はないでしょう。
ただしトレーニング方法に関しては、子供と違う意味で細心の注意が必要です。
骨や身体の各部分がもろいのです(若い頃から持続してスポーツトレーニングを行なっている場合はそれほど弱くないのですが)。
高齢になってウエイトトレーニングを始める人には、本人が思っている以上に身体が弱っていることを本人に理解させるのが大切です(高齢者って頑固になって・・・(笑))。
昔はこれくらいは・・・、という話からきますからね。
また反対に怖がり過ぎて負荷を高めようとしない場合もあります。
まあその場合でも、筋力トレーニングがストレッチ代わりにはなっているでしょうし、何もしない人と比べると体力の維持には繋がります。
障害を起こすと治るのに時間が掛かりますので、指導者としては怖がりの人の方が楽でした(笑)。
高齢者は、骨と骨の間のクッションとなっている部分(軟骨)が磨耗してきているので、可動範囲も人によって変えなければなりません。
また本人の若い時の体力やスポーツ歴によって効果も違います。
当然、負荷を増やすタイミングが違ってきます。
(喜八)個人差が大きいということですね。
それとは別に、高齢者の場合、男女の違いによってトレーニング法に違いが出てくるものでしょうか?
(SATO)高齢者に関しては男女の違いは、それほど意識しないでもよい、と思われます(女性の方は骨がもろい可能性は大ですが)。
若い女性はトレーニングやスポーツを通じて「美」を求める割合が大です。
高齢者の女性はそのパーセントがやや下がります。
指導経験から言いましょう!
トレーニングにより絶対に体力は若がえります!
ジム仲間と話すことで頭の方も冴えてくるでしょう(つきあう若い人は少しの我慢が必要かな?(笑))。
しかし、体力がついたからといっても瞬発力を必要とする運動は大変危険です。
本人がそれを理解してするなら想像以上に体力が強くなる可能性もありますが。
さ〜、これをご覧になった高齢者は、明日ジムで入会手続きを!
(喜八)高齢の方でもウエイトトレーニングはできるし、体力の増強は大いに期待できるということですね。ただし「瞬発力を必要とする運動」、たとえばジャンプをともなうものなどは避けた方がよい。
それでは私の祖母にも「頑張らないトレーニング」を勧めることにします(笑)。
(付記)2002年9月8日の読売新聞「長期入院 増える自己負担」という題名の記事。ここに掲載されている写真には、高齢者がレッグプレス・マシンでトレーニングしている様子が写されています。場所は東京の「初台リハビリテーション病院」です。2002年4月に診療報酬制度の改定がおこなわれた結果、あまり治療の必要がない高齢者が長期入院した場合、自己負担が増えることになりました。今後は高齢者もトレーニングを通じてリハビリテーションを行なうというケースが増えてくることが予想されています。
(SATO、喜八 2002-06-12、改訂2007-11-20)
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